豪華ミニバンの象徴、3代目は15年目に突入1997年に初代が登場した日産「エルグランド」は、豪華な装備と迫力あるデザインで知られる、高級ミニバンの元祖的な存在だ。しかし現行の3代目は2010年にデビューし、今年でモデルライフ15年目を迎える。 この間にトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」はモデルチェンジを重ね、王者の座を盤石にしてきた。その勢いに押され、エルグランドは存在感を失いつつある。 そんななか、次期エルグランドを2026年に発売すると日産が公式に予告。日産は現在、新体制のもとリバイバルプランを進めており、“売れる商品”の開発を急いでいる。 待ち望まれていた次期エルグランドのデビュー情報に、日産ファンはもちろん、ミニバン好きも色めき立っている。 そこで今回は、現時点でわかっている次期エルグランドの情報を整理してみた。 まずエクステリアは、2023年のジャパンモビリティショーで日産が披露したコンセプトカー「ハイパーツアラー」のエッセンスが取り入れられる模様だ。 同モデルは「プレミアムミニバン」を標榜して作られたコンセプトモデルで、ボクシーなフォルムやショーファー用途にも対応できそうな広々としたインテリアなど、エルグランドの進化形をイメージしたものであることは明らかだった。 前後スライドドアやフローティングスタイルのシートなど、いかにもコンセプトカーらしい遊び要素も盛り込まれていたが、全体のデザイン路線は次期型に踏襲される見込みだ。 <次のページへ続く> #日産 #エルグランド #新型 #第3世代e-POWER #アルファード この秋開催のジャパンモビリティショーで登場へパワートレーンは、全固体電池のBEV仕様だった「ハイパーツアラー」とは異なり、日産の十八番「e-POWER」によるシリーズ式フルハイブリッドになる見込み。 搭載されるのは1.5L 3気筒ガソリンターボエンジンを発電用に採用した第3世代システムで、こちらは欧州で先行デビューした新型「キャシュカイ」にも搭載済み。これにより燃費や排出ガス性能の向上だけでなく、静粛性や加速性能も現行型から大きく進化することは間違いない。 なおBEVバージョンが設定されるかどうかは、今後のBEV市場動向次第だが、まずはハイブリッドが登場するだろう。 デビュー時期は、メイン市場が日本であることや、2026年発売というスケジュールから逆算すると、今年10月30日開幕のジャパンモビリティショーが有力だ。 奇しくもハイパーツアラーと同じ舞台となるが、日本市場で話題性を高めるには絶好の場といえるだろう。 この場でプロトタイプのお披露目と発売時期の発表が行われる可能性が高い。 <次のページへ続く> 気になるのは価格アップ。500万円台半ばスタートか懸念点としては、車両価格の大幅アップだ。 現行モデルは「250ハイウェイスターS」の408万2100円から「VIPパワーシートパッケージ」の837万8700円と、アルファード(510万円~1065万円)に比べれば手頃な価格設定だが、パワートレーン刷新や最新の先進安全機能の搭載を考えると値上げは避けられない。 同じ第3世代e-POWERを搭載するキャシュカイの英国価格は3万615ポンド(約610万円)からと高額で、次期エルグランドも、スタート価格が500万円台半ばに達する可能性がある。 以上が現時点で判明している次期エルグランドの情報だ。 大きな魅力は、ハイパーツアラーゆずりの斬新なデザインと、第3世代e-POWERによる走行フィール。 これらに惹かれる人は、予想される10月末のワールドプレミアまで待つのが正解かもしれない。 (終わり) (写真:日産、トヨタ) |
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