「クラウンエステート」の中古車が続々登場のワケ2025年3月、トヨタは「クラウンエステート」を発売しました。 クラウンエステートは、2022年に登場した新型「クラウンシリーズ」の第4弾であり、全長4930mm×全幅1880mm×全高1625mmという堂々たるボディや、広大なラゲージルームが主な特徴となっています。 グレードはHEVの「Z」とPHEVの「RS」の2種類でどちらも4WDのみ、価格はそれぞれ635万円と810万円となっています。 国産車としては高価な部類であるクラウンエステートですが、大方の予想通り、発売とともに多くのオーダーが殺到し、ほどなくして受注停止となってしまいました。 一方、発売からおよそ半年が経過した現在、大手中古車情報検索サイトには、クラウンエステートの姿を数多く見ることができます。これはいったいどういうことなのでしょうか? #クラウンエステート #ランドクルーザー300 #アルファード #GRカローラ #転売ヤー 7月ごろから「転売ヤー」による“損切り”が急増中ある業界関係者は、クラウンエステートの中古車事情について次のように話します。 「2025年7月ごろより、クラウンエステートの中古車市場での流通台数が増えたように感じます。 現在、中古車市場に流通しているクラウンエステートの多くは、走行距離が極めて少ない『新古車』ですが、そのほとんどは新車と同等の価格が設定されています。 おそらく、そのほとんどがいわゆる『転売ヤー』によって放出されたものと思われます。 簡単に言えば、運良く手に入れたクラウンエステートが、プレミア価格で売却できる見込みが薄くなったことから、このタイミングで『損切り』しているものと推測されます。 実際、クラウンエステートは2025年7月ごろから受注を再開しており、現在では4〜5か月程度で納車が可能となっているようです。 このような状況では、わざわざプレミア価格を支払ってまでクラウンエステートを手に入れるメリットはありません。 街でクラウンエステートを見かける機会がそれほど多くないにもかかわらず、中古車市場に数多く流通しているのは、転売目的での購入が多かったということなのだと思います」 「クラウンエステート」は転売で利益を出せる車ではない前出のある業界関係者は、「転売の是非はおいておいたとしても、クラウンエステートをターゲットにするのは、『転売ヤー』としてのセンスのカケラも感じない」と断じます。 「『転売ヤー』からしてみれば、クラウンエステートがわずか3か月程度で受注再開したのは、大きな誤算だったかもしれません。 しかし、冷静に考えれば、クラウンエステートで利益を得るのが難しいことは明白です。転売で利益を得るためには、“需要が供給を上回っている”ことが大前提です。 たとえば、トヨタ『ランドクルーザー300』は、海外を中心に大きな需要があるうえ、その特殊性もあって生産能力を増やすことも容易ではありません。だからこそ、『プレミア価格を支払ってでも入手したい』というユーザーが生まれるわけです。 一方、クラウンエステートは数ある“高級SUVのひとつ”であるため、需要が集中する可能性は低く、また、増産も比較的容易です。 さらに、ランドクルーザー300のように、海外で高い人気があるわけではありません。 つまり、クラウンエステートは、そもそも需給バランスが崩れる見込みは薄いモデルであり、商才ある者がターゲットにするクルマではないというわけです」 もはや転売で利益を得るのは難しい前出のある業界関係者は「クラウンエステート以外のモデルでも転売行為で利益を得ることが難しくなっている」と指摘します。 「ここ数か月で見ると、トヨタ『アルファード』の中古車相場は大きく下落しています。 中国系自動車メーカーの台頭によって、中国や東南アジアでアルファードの需要が低迷しつつあることが大きな要因となっているようです。 また、同じくトヨタの『GRカローラ』も、最大の市場である北米向けのものをイギリスで生産することが決まったことで、国内向けの需給バランスが整うことが期待されています。それ以外のモデルについても、コロナ禍による生産遅延はほぼ解消されているため、基本的に中古車相場は落ち着きつつあります。 ただし、ランドクルーザー300やレクサス『LX』などは、依然として需要が供給に追いついていないため、現在も中古車相場が高止まりしています。 とはいえ、自動車メーカーもさまざまな転売対策を講じているため、新車の転売で利益を得ることが難しくなっていることはたしかです」 「転売ヤー」による迷惑行為が社会問題化している昨今ですが、転売行為そのものを法的に規制することは難しいのも事実です。 ただ、コロナ禍によって需給バランスが崩れていた時代は過ぎ去りつつあることで、新車の転売による「うまみ」は少なくなっているようです。こうした状況が続けば、「転売ヤー」は必然的に消滅していくのかもしれません」。 (終わり) (写真:トヨタ、レクサス) |
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