「プロボックス」のマイナーチェンジモデルが9月に登場か　先進安全装備と利便性のアップデートで5～10万円の値上げを予定 ...

「プロボックス」に大幅改良の動き

トヨタの商用バン「プロボックス」が、現行世代として2度目となる大幅改良を受ける見込みです。

2002年の登場以来、企業の営業車、配送車として数多く見かけるプロボックスは、実用性を第一に考えたシンプルな設計で知られています。

2014年には初の大規模なマイナーチェンジを実施しましたが、ほぼフルモデルチェンジ級の改変を受けたものの、公式にはマイナーチェンジ扱いとなりました。

そのため、23年間もの間、フルモデルチェンジが行われていない異例のロングセラーモデルです。

今回の改良では、外観の変化は最小限にとどまり、フロントグリルやバンパー下部のデザインを小幅に更新する程度と予想されます。

ボディサイズも従来の全長4245mm、全幅1690mm、全高1525mm、ホイールベース2550mmを維持。プロボックスに求められる「扱いやすさ」と「街中での取り回しやすさ」はそのまま残されるようです。

#プロボックス #商用バン #ロングセラー #サクシード #ハイブリッド

最新世代の「トヨタセーフティセンス 3.0」を搭載

インテリア面では、充電用USB端子の追加や商用バンとして使用頻度の高いダッシュボードテーブルの改良など、日常業務での使い勝手を重視した改良が見込まれています。

また、内装の一部も見直され、快適性や使い勝手が引き上げられることになりそうです。

そして今回の改良で最大の注目点となるのが、安全装備の刷新です。最新世代の「トヨタセーフティセンス 3.0」が新たに搭載される予定で、高解像度・広角の前方カメラや改良型レーダーセンサーによって、検知範囲と精度が向上します。

具体的な機能には、「プリクラッシュセーフティ（PCS）」に自転車、二輪車などへの対応が追加され、「レーンディパーチャーアラート（LDA）」にステアリングアシスト機能を追加、さらに速度制限や一方通行標識などを読み取り表示する「ロードサインアシスト（RSA）」が採用されます。

従来のプロボックスにはなかった先進的な安全機能が、大幅に追加されることになります。

また、OTA（Over The Air）アップデートに対応することで、ソフトウェアの更新をディーラーに持ち込まずに実施可能となり、商用車ユーザーにとっては整備コストや手間の削減にもつながります。

パワートレインは変更なし、値上げ幅は5万〜10万円程度か

パワートレインは1.5Lハイブリッド、1.5Lガソリンエンジン、1.3Lガソリンエンジンを引き続き搭載。駆動方式もFFと4WD（1.5Lガソリンの未設定）が用意されます。

発売時期は最速で9月上旬と予想されており、トヨタの商用ラインナップにおける重要な改良となりそうです。

安全装備や利便性向上のため価格は上昇する見込みですが、あくまで商用バンとしての立ち位置を崩さないよう、値上げ幅は5万〜10万円程度に抑えられると見られます。

（終わり）

（写真：APOLLO NEWS SERVICE、トヨタ）