「ランドクルーザー300」すら上回る存在感トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」やレクサス「LM」など、押し出しの強い“オラオラ系”ミニバンが大きな人気を誇るここ日本。だが、海の向こうアメリカでは、それらを凌駕する大迫力のミニバン「シエナ」がトヨタから発売されていることをご存じだろうか。 今回は、7人もしくは8人がゆったりと移動でき、なおかつアルヴェルも真っ青になるほどの押し出し感を持つシエナを紹介しよう。 まず、その大きさを端的に示すためにボディサイズから見ていくと、代表的なグレードである「XLE」は、全長203.7インチ(約5174mm)、全幅78.5インチ(約1994mm)、全高はルーフレール除いて68.5インチ(約1740mm)となっている。全幅は約2mに迫り、数字だけでもその迫力が伝わるだろう。 参考までに「アルファード」の寸法は全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mmなので、全高を除けばシエナのほうが二回りほど大きい。 また、国内で販売される日本車最大級の「ランドクルーザー300」ですら、全長4985mm(ZX)×全幅1980mm(GRスポーツ除く)だから、シエナのほうがさらに巨体なのだ。 これだけのサイズで「ミニバン」を名乗るのはやや違和感があるが、アメリカで長年ベストセラーのフルサイズピックアップ、フォード「F-150」は全長209.4インチ(約5319mm)、全幅79.9インチ(約2029mm)なので、それと比べればシエナは確かに小さい。 ちなみに価格は約580万円から。アルファードと比べて高いだろうか、それとも安いだろうか? <次のページへ続く> #トヨタ #シエナ #アルファード #ヴェルファイア #ランドクルーザー300 「アルファード」よりはやや高いが内容的にはお買い得?シエナのパワートレーンは全車2.5L直4ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドで、システム出力は243hp。また、このクラスでは珍しくAWD(全輪駆動)が選べる点もアピールポイントだ。 装備の充実ぶりもシエナの魅力のひとつ。もっともベーシックな「LE」グレードでも、デュアルパワースライドドア、3ゾーンクライメートコントロール、スマホのワイヤレス充電、運転席8ウェイパワーシートなどが標準装備される。 下から2番目の「XLE」になると、さらにムーンルーフ、パワーリアゲート、4ゾーンクライメートコントロール、助手席4ウェイパワーシートまで標準となる。 一方、アルファードでは最廉価グレード「X」だとパワーシートやワイヤレス充電は装備されておらず、次位の「Z」でもムーンルーフは13万2000円(税込)のオプションとなるため、シエナのほうが全般的に装備が豪華という印象だ。 シエナの価格はLEで3万9485ドル(約580万円、1ドル=147円換算)、XLEで4万4295ドル(約653万円)と、アルファード(X:510万円~、Z:555万円~)に比べるとやや高めだが、ボディサイズや装備内容を考えればむしろお買い得と言えるだろう。 この迫力あるボディと充実した装備内容で日本に導入されれば、ドレスアップ需要も含めて人気が出そうなシエナだが、ネックとなるのは生産拠点がアメリカにあることだ。 しかしながら、折しもアメリカのトランプ大統領が対日貿易赤字の削減を強く主張しており、米国製のシエナを日本へ輸入することは、その対策の一助となる。 そう考えると、シエナが日本でカタログモデルとして正式販売される未来も、決して荒唐無稽な妄想ではないだろう。 (終わり) (写真:トヨタ、レクサス、フォード) |
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