グッドウッドで披露された「スーパーEVコンセプト」の正体いま、日本国内でホンダが販売しているEVは「N-VAN e:」のみ。かつては2030年にEVの販売比率30%を目指していたが、最近のEV販売の伸び悩みを受けて、その目標を20%に引き下げた。 ややトーンダウンしたのは否めないが、それでもヨーロッパや中国ではEVが着実に伸び続けている。 そんな中、ホンダが2023年の秋から欧州に投入したのが「e:Ny1(イー・エヌワイワン)」というBセグメントの電動コンパクトSUVだ。価格はおよそ4万ポンド、日本円にして約800万円。 なかなかパンチのある価格だが、そのぶん上質な仕上がりで、欧州のEVファンから注目を集めている。 そしてホンダは、この夏さらなる一手を打ってきた。 ひとつは1月のCES 2025(アメリカ・ラスベガス)で披露された「Honda 0」シリーズ。もうひとつが、7月に英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード 2025で発表された「スーパーEVコンセプト」だ。 そのスーパーEVコンセプトをひと目見て「あれ? N-ONE e:っぽい?」と感じた人は鋭い。そう、外観のベースには、2025年秋に発売予定の「N-ONE e:」が使われていると見られている。だが、ただのN-ONE e:じゃない。 ダンパーやオーバーフェンダーはゴツく、ワイドなフェンダーにピッタリ収まるツライチのタイヤ。この押し出しの強いスタイルは、見るからにスポーツマインド全開だ。 N-ONE e:が電動の実用コンパクトという立ち位置なのに対し、スーパーEVコンセプトは完全に“趣味性”重視。走りへのこだわり、所有する喜び、そして見た目のワクワク感――。 このコンセプトカーには、そんなクルマ好きの心をくすぐる要素が詰まっている。 <次のページへ続く> #ホンダ #スーパーEVコンセプト #シティターボII #N-VANe #eNy1 名車の再来に期待! 日本での発表はあるか?このスーパーEVコンセプトを見て、思わず「これ、あれじゃない?」とピンと来た人もいるかもしれない。そう、これはまさに「シティターボII」のオマージュだ。 1980年代に登場したシティターボIIは、丸目ライトとトールボーイスタイルが特徴のホットハッチ。 ビッグバンパーにスクエアなオーバーフェンダー、そして当時としては強力な1.2Lインタークーラーターボエンジン(110ps)を搭載。5速MTも組み合わされ、軽快で楽しい“ブルドッグ”として多くのファンを魅了した。 スーパーEVコンセプトが放つ雰囲気は、まさにその“ブルドッグ”の再来。手がけたデザイナーも、きっと当時のシティターボIIを強く意識していたに違いない。 当時、シティターボIIに乗れた人だけでなく、憧れながらも手が届かなかったファンも多かったはず。そんな人たちにとって、これはまさに“夢の続き”だ。 あのシティターボIIが、現代のEVとしてよみがえろうとしている。それだけで胸が熱くなり、久しぶりに「これぞホンダ!」と思わせてくれる1台だ。 願わくば、イギリスだけじゃなく日本でも走らせたい。 ホンダさん、“スーパーEVブルドッグ”を、ぜひ日本で販売してください! (終わり) (写真:ホンダ) |
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