スライドドア採用で「ムーヴ」の販売が好調2025年6月、ダイハツは軽自動車「ムーヴ」のフルモデルチェンジを行いました。 今回のフルモデルチェンジでは、シリーズとして初めてリアスライドドアが全グレードに標準装備され、上~中位グレードの「RS」「G」「X」にはパワースライドドアも搭載されるなど、利便性が大きく向上しています。 さらに、ダイハツの新世代プラットフォーム「DNGA」が採用されており、ボディ剛性の向上や走行安定性の強化が図られています。これにより、快適性や安全性も従来モデルから大きく進化していることがうかがえます。 2025年6月の軽四輪車販売台数は1万2765台でランキング2位、7月は1万1299台で3位を記録しています。 スライドドアの採用により、これまでターゲットではなかったファミリー層など、より幅広いユーザーへの関心が高まっているようです。 そんなムーヴの人気で盛り上がる軽自動車市場ですが、現在のこの市場で圧倒的な強さを誇るのが、ムーヴより高い全高のスーパーハイトワゴンに属する「N-BOX」です。トールワゴンに属しながらスライドドアを装備したムーヴが、王者N-BOXを販売台数で上回ることはできるのでしょうか。 #ムーヴ #ダイハツ #軽自動車 #スライドドア #新型 好評の理由は「スライドドア化」×低価格ムーヴに新たにスライドドアが採用されたことについて、インターネット上では多くのユーザーから好意的な意見が寄せられています。 とくに目立つのは、日常の使い勝手が大きく向上したという評価です。 具体的には、「スライドドアが採用されたことで、駐車スペースが限られた場所や狭い道路沿いでもドアの開閉がしやすくなり、乗り降りがラクになった」といった声があります。 従来のヒンジドアは開閉時にスペースが必要なため、都市部や混雑した駐車場では不便さを感じる場面もあったようですが、スライドドアの導入によってその課題が解消されたと評価されています。 また、「スライドドアが付いているのに価格設定が手頃でコストパフォーマンスが高い」「必要な装備が揃っていてこの価格なら満足」といった、価格面でも満足している意見も多く見られます。 N-BOXが173万9100円〜であるのに対し、ムーヴは135万8500円〜という価格帯に設定されており、利便性と価格のバランスの良さが、ユーザーの支持につながっているようです。 「ムーヴ」の“N-BOX超え”はやはり厳しい?一方で、ムーヴにスライドドアが採用されたとはいえ、N-BOXを超えるのは難しいのではないか、という意見も見られます。 N-BOXは軽四輪車販売台数で10年連続首位を維持しており、その人気は不動のものとなっています。 2025年上半期の販売台数は10万3435台に達し、2位のスズキ「スペーシア」に約2万台の差をつけるなど、いまなお圧倒的な販売実績を記録しています。この数字からも、N-BOXが軽自動車市場で持つ強い存在感がうかがえます。 N-BOXは初代モデルから軽スーパーハイトワゴン市場を牽引してきました。 広々とした室内空間や高い利便性、走りの質感、安全運転支援システム「Honda SENSING」(2017年発売の2代目モデル~)を全車に搭載するなど、使い勝手と安全性を高いレベルで両立している点も、長年支持を集め続けている理由のひとつといえるでしょう。 こうした強固なブランド力を背景に、N-BOXは依然としてムーヴを含む競合車にとって高い壁となっています。 「N-BOX優位」は継続も競争は一層熾烈に2025年7月のN-BOXの販売台数は1万6714台を記録し、軽自動車市場において依然として強い存在感を放っています。 一方、ムーヴの販売台数は1万1299台で、前月の6月と比較するとやや減少したものの、前年同月の5083台と比べると大幅な増加となっており、フルモデルチェンジによってムーヴの販売台数が大幅に増加しているのは事実です。 こうした改良内容が販売増の押し上げ要因となっており、今後も一定の需要が期待できます。 ただし、2023年に登場した現行N-BOXは、近々マイナーチェンジが実施されると予想されており、その改良内容次第では、さらにムーヴとの販売台数に差が出るケースも考えられます。 また、他の軽トールワゴン車にもスライドドアの採用が広がるなど、ライバルの利便性の強化が進めば、市場全体での競争は一層激化するでしょう。 そうなれば、N-BOXの王座は必ずしも安泰とは言えなくなるのかもしれません。 (終わり) (写真:ダイハツ、ホンダ) |
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