知らないとヤバい!? 「残クレ」の注意点クルマを手に入れる方法としては、現金一括や通常のローンによる分割払いが一般的ですが、近年注目を集めているのが残価設定型クレジット、通称「残クレ」です。 残クレは購入時にあらかじめ将来のクルマの価値を設定し、それを差し引いた残りの金額を月々支払う仕組みで比較的手軽に新車に乗れる点がメリットとして挙げられます。 月々の負担を軽くできる点でメリットがある一方で、実際に残クレを活用した場合どのようなリスクが考えられるのでしょうか。 #残クレ #自動車ローン #分割払い #リセールバリュー #残債 過失のない「もらい事故」でも査定額は大きく下がるあるトヨタの販売店担当者は、次のように話します。 「当店で残価設定型クレジットを利用されるお客様は全体の半分程度です。多くのお客様の場合契約は5年で、4年目に差し掛かるタイミングで残債をどうするか検討されています。 とくに、20〜30代のお客様はライフスタイルの変化に伴い、次のクルマへの乗り換えが多く見られます。 残価設定型クレジットを使用したときの乗り換え時の懸念点として、やはり下取り価格が挙げられます。 査定で重要となるのはクルマの状態と走行距離です。5年間の使用で想定される走行距離はおよそ6万km、月換算で1000km程度になります。 これを超えた場合、1kmごとに追加費用が発生しますが、走行距離だけで下取り価格が決まるわけではなく、それほど大きな影響にはなりません。 また、走行距離が多くてもクルマの状態がよく、査定額が残債を上回る場合は追加費用が発生しないケースもあります。 ボディの傷については、乗っているうちにどうしても付いてしまう細かなかすり傷や小さなヘコみは査定に大きく影響しませんが、縁石との接触や衝突事故は査定額に大きく影響します。 派手な事故の場合は、たとえもらい事故でも下取り価格が大きく下がる可能性があるため注意が必要です」 車両保険に車両新価特約とGAP保険の組み合わせを残価設定型クレジットを利用する際には、契約期間中の事故リスクを踏まえた保険選びが欠かせません。 自動車関係のファイナンスに詳しい業界関係者は、次のように話します。 「残価設定型クレジットは契約終了時に一定の残価を保証している点が特徴ですが、事故で大きく損傷した場合には予定通りの査定額がつかず、残価との差額を自己負担しなければならないケースがあります。 とくに、全損事故では車両保険で補償される金額とローン残債との間に差が生じやすいため、契約者にとっては大きな負担になりかねません。 そのため、残価設定型クレジットを使用する場合は車両保険への加入は必須です。 さらに、新車価格で補償してくれる『車両新価特約』や、残債と保険金の差額をカバーする『GAP保険』を組み合わせることで、万一の事故でも残価部分のリスクを抑えることが可能になります。 残価設定型クレジットは月々の支払いを抑えられるメリットがある一方、事故時には予想外の出費が生じやすい仕組みでもあるため、保険料も含めて必要なコストとリスクを考慮することが重要です」 このように、残価設定型クレジットは、現金一括購入や通常のローンによる分割払いと比べて、考慮すべき要素が多くなります。 これらを踏まえてうまく活用することで、自分のライフスタイルとバランスがとれた選択肢になると言えそうです。 (終わり) (写真:アフロ) |
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