【受注再開】でも転売対策が重なり入手困難。一部で囁かれる「クラウンエステート売れてない説」の真相 ...

「クラウンエステート」の販売状況は？

トヨタは2025年3月13日、「クラウンエステート」を発売しました。

2022年に新型クラウンシリーズの第1弾として「クラウンクロスオーバー」が登場したのち、「クラウンスポーツ」「クラウンセダン」と続いたなかで、新たに加わったクラウンエステートは、ワゴンとSUVを融合させた独自のスタイルを持つモデルとして注目を集めています。

ボディサイズは、全長4930mm×全幅1880mm×全高1625mmと堂々としたサイズとなっています。パワートレインには、ハイブリッド（HEV）とプラグインハイブリッド（PHEV）の2種類が設定されており、クラウンらしい静粛性や環境性能を重視しつつも、走りの質も高められています。

そんなクラウンエステートは、発売直後から想定を上回る受注が殺到したことにより、多くの販売店で受注停止となりました。

しかし、実際に走っている姿を見る機会は少なく、一部ネットでは「売れていないのではないか？」とも言われています。現在のクラウンエステートの販売状況はどうなっているのでしょうか。

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実用性を重視するユーザーから高い人気

あるトヨタの販売店担当者は、受注状況について次のように話します。

「クラウンエステートの発売当初は、非常に多くのお問い合わせをいただきました。

クラウンエステートは、月間の目標販売台数が1500台とされていましたが、予想を上回る反響を受け、一時的に受注を停止せざるを得ない状況となっていました。

ほかのクラウンシリーズとは異なり、クラウンエステートは積載性に優れています。そのため、走りなどを求めるお客様よりも、アウトドアやゴルフなど、趣味の時間を大切にするお客様や、荷物を多く積みたい実用性重視のお客様から高い支持を得ているようです。

現在では、生産体制や供給の見通しが徐々に整いつつあり、通常受注が再開され始めていますが、割り当てられる受注枠には限りがあるため、購入を希望するすべてのお客様が買える訳ではありません。

また、すべての販売店に展示車があるわけではないため、試乗や現車確認を希望される場合は事前に相談することをおすすめしています」

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受注再開だが転売対策もあり入手は困難

さらに、別の販売店担当者は、次のように話します。

「現在のところ、当店でもクラウンエステートの受注は可能となっていますが、実際には割り当てられる台数が非常に限られているのが現状です。

販売店が独自に在庫を確保しているわけではなく、すべてトヨタとの調整によって受注枠を確保する形式をとっているため、ご希望の際には事前の確認が必要となります。

こうした制限が設けられている背景には、近年問題視されている転売目的での購入を防ぐという意図も含まれており、契約手続きに際しては多少のお時間をいただく場合があります。

もちろん、正式な手続きを経たうえで、正規のルートでお客様にご案内できるよう準備は整えています。現在のところ、受注ができたお客様は遅くとも2025年10月末までには納車できる見込みとなっています。

また、店舗によっては、すでに完成済みの在庫車両もあるため、早ければ7月中の納車も可能です。ただ、在庫車両に関しては、HEVとPHEVともに用意がありますが、ボディカラーの選択やメーカーオプションの追加はできないため注意が必要となってきます」

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ネットで囁かれる“売れていない説”は間違い

現状では、クラウンエステートを街で見かける機会はそれほど多くはありません。

ただ、一部ネットで囁かれているように「売れていない」というわけではなく、受注枠に限りがあり納車台数が少ないというのが実情のようです。

なお、KINTOであれば現時点で受注を受け付けているようです。そのため、どうしてもクラウンエステートを早く手に入れたいという場合には、KINTOの利用も視野に入れてみるとよいかもしれません。

（終わり）

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（写真：トヨタ）