ミドルグレードの「G」にもPHEVを新設定トヨタは2025年6月11日、都会派SUV「ハリアー」の一部改良を実施。同時に特別仕様車を設定し発売しました。 今回一部改良が施されたのは、2020年に登場した4代目にあたるモデル。 車線逸脱抑制機能を備えたレーンディパーチャーアラート(LDA)やプロドライビングアシスト(PDA)の追加、そしてプリクラッシュセーフティの検知範囲の拡張など、トヨタセーフティセンスやその他、安全・安心に関わる先進装備を充実させています。 注目されているのはグレードの変化で、これまでは上から「Z」「G」「S」と3つのグレードがありましたが、今回の改良で「S」グレードが廃止されミドルグレードだった「G」にPHEV(プラグインハイブリッド)が新設定されています。 改良後のラインアップを整理すると以下のようになります。(価格はいずれも消費税込) 「Z(PHEV E-Four)」626万100円 パワートレーンの選択肢は3つで、2.0L直列4気筒の純ガソリンエンジンのほか、2.5Lガソリンと電気モーターを組み合わせるHEV(ハイブリッド車)、そして2022年に追加設定されたPHEV(プラグインハイブリッド車)が用意されます。 >>特別仕様車「Night Shade(ナイトシェード)」ほか完全熟成の域に達したハリアーの内外装を画像で見る \あわせて読みたい/ 一方でSグレードの廃止を惜しむ悲痛な声も「G」のPHEVモデルに関しては「GグレードへのPHEV追加は良いね! PVM(パノラミックビューモニター)も設定されて装備も充実しているし」など肯定的な声が目立ち、燃費や電動化を重視するユーザーに好評のよう。 一方で一部ハリアー購入予備軍界隈をザワつかせたのが「S」の廃止です。「S」はトヨタ自ら「必要十分な装備を完備しながらも価格は抑えられていて、非常にお求めやすい」と謳っていたエントリーモデル。 これまで最安値だった「S」(ガソリン 2WD)の312万8000円に比べ、ボトムグレードとなったG(ガソリン車 2WD)との価格差が58万円を超えるとあって、なかなかのインパクトがあります。 それだけにネットでは「狙っていたSグレードは、純ガソリンだけでなくハイブリッドまでも全滅。(予算的に)選択肢から消えてしまった」や、「手に入れやすいガソリン車という安価な選択肢は残してほしかった」など、グレード廃止を惜しむ悲痛な声も多くありました。 「(安価なSグレードの廃止は)トヨタの戦略ミスだ」という声があると同時に「ハリアーは発売以来、高級志向という点でブレがないので納得できる」「ミドルグレードのGにまでPHEVが追加され電動化が進むのは良いこと」という意見もあるなど、どちらの意見にも一理あります。 >>特別仕様車「Night Shade(ナイトシェード)」ほか完全熟成の域に達したハリアーの内外装を画像で見る \あわせて読みたい/ ハリアー購買層の悩みは“熟成の4代目か次期型を待つか”その一方で、「プレミアム感が増して価格的にも競合しそうな新型『RAV4』へシフトするユーザーも多いのでは?」という疑問を呈する意見も(※新型RAV4の国内価格は未公表)。これについてトヨタ販売店の関係者に聞いたところ、以下のような答えが。 「ハリアーとRAV4はプラットフォームが同じなため、『似たようなクルマ』というご意見があるのも無理のないこと。とはいえ、ハリアーはアーバンを、RAV4はオフロードを意識した無骨さを目指したクルマ。価格以前にテーマが明確に異なるため、ディーラーで迷われる方は多くありません。 ハリアー購買層の悩みはむしろ、モデル末期の熟成が進んだ4世代目にするか、モデルサイクル的に遠くない将来登場する5代目にするかで悩まれているというパターンの方が多いですね」(トヨタ販売店関係者) >>特別仕様車「Night Shade(ナイトシェード)」ほか完全熟成の域に達したハリアーの内外装を画像で見る そう、2020年にデビューした現行ハリアーは今年で早くも5年目。全面改良の周期にあたるため、フルモデルチェンジの噂でもちきりなのはご存知の通り。 \あわせて読みたい/ 次期型は新型RAV4との差別化にも期待もし次期ハリアーが登場するとなれば、満を持してのハンマーヘッド化が予想されるだけに「先にハンマーヘッド化されたRAV4と、どうエクステリアの見栄えを差別化してくるのかワクワクする」という意見があるように、世界観の違いにも注目です。 前出のディーラー関係者は次期モデルについて「RAV4のようにハンマーヘッド化される可能性は大いにありえます。詳細な時期についての情報は一切ありませんが、現場では1年以上先のことと考えています」とコメントしてくれました。 また、ディーラーにハリアーの商談に訪れる客のなかには、「現行のハリアーってまだハンマーヘッドじゃないんだ?」と勘違いしている人もいるのだとか。ハンマーヘッドデザイン全盛のいまでもデザインが陳腐化していないという点は、さすがと言っていいかもしれません。 そんな人気のハリアーですが、実は2020年には2代目での廃止が予定されていました。それに対して販売会社から猛反発が起こり、署名活動にまで発展。その結果3代目以降も無事開発され今に至るという逸話は、買い支えたハリアー好きのブレのなさを物語るエピソードといえます。 なお現在の納期は、受注後3~4ヶ月後の予定となっているそうです。 >>特別仕様車「Night Shade(ナイトシェード)」ほか完全熟成の域に達したハリアーの内外装を画像で見る \あわせて読みたい/ ブラックonブラックの特別仕様車2モデルを追加設定また今回、特別仕様車として設定されたのは「Z Night Shade(ナイトシェード)」「Z Leather Package・Night Shade」の2モデル。 いずれもベース車両はハイブリッドの「Z」グレードで、LEDヘッドライト、フロントアッパーグリル、エンブレム・カーボンニュートラルバッジ、19×7Jアルミホイールなどの各パーツをブラックで仕上げているのが特徴。 とくに、フロントロアグリル、フロント/リヤバンパーロア、サイドロッカーモールはこれまではPHEVモデルにのみ採用されていたグロスブラック仕上げとすることで、ツヤ感のあるラグジュアリーで引き締まった足元を表現しています。 >>特別仕様車「Night Shade(ナイトシェード)」ほか完全熟成の域に達したハリアーの内外装を画像で見る 各モデルとも駆動方式は2WDとE-Fourの2種が用意され、税込価格は「Z Leather Package・Night Shade(2WD)」が519万900円、E-Fourは541万900円。「Z Night Shade(2WD)」が487万800円、E-Fourは509万800円となります。 前出のディーラー関係者によると、こちらの特別仕様車もモデル末期で熟成の頂点にあるためか、発表と同時に想定を超える商談予約が入っているとのことです。 (終わり) (写真:トヨタ) \あわせて読みたい/ |
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