初代NSXの最終型が1.5億円で落札される2025年5月23日から25日にかけておこなわれた「ブロードアロー・コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ・オークション」で、2003年式のホンダ「NSX」が93万4375ユーロ(約1億5300万円)で落札されました。 主要オークションによる落札額としては、ホンダの市販車史上過去最高額になると見られます。 1990年に登場したNSXは、オールアルミ・モノコックボディMRレイアウトなど、F1で培った技術をもとに開発されたピュアスポーツカーです。 当時の国産車最高峰となる800万円~という価格で発売されたNSXですが、その完成度の高さから大きな注目を集めました。 2005年に生産終了となったNSXですが、15年間のあいだに1万9000台あまりが販売されました。 そんなNSXの中古車相場を見ると、1000~2000万円程度の個体が多いようです。 にもかかわらず、なぜ今回の個体は1億円を大きく超える価格で落札されることになったのでしょうか? >>【国産車も億超え】話題のNSX-RやGT-R、LFAってどんなクルマ? 画像を見る |あわせて読みたい| 稀少な「NSX-R」。走行は1万6000km未満今回落札されたのは、3.2リットルのV型6気筒エンジン(NA2)を搭載した第2世代(後期型)の「NSX-R」です。 これは2002年から2005年のあいだにわずか140台しか生産されておらず、その点が希少価値を上げています。 >>【国産車も億超え】話題のNSX-RやGT-R、LFAってどんなクルマ? 画像を見る オークションの主催者であるブロードアロー・オークションによれば、この個体の走行距離は1万6000km未満であり、なおかつ2023年にはNSXのスペシャリストである「AS モータースポーツ」によってメンテナンスが施されているといいます。 実際、「チャンピオンシップ・ホワイト」に彩られたエクステリアやホワイトペイントのBBS製ホイール、赤いアルカンターラが印象的なインテリアは、細部に至るまで美しい状態が保たれています。 また、機関系も良好なコンディションが維持されており、発売当時のパフォーマンスを現代に伝えています。 |あわせて読みたい| 実は過去にも“1億円級”NSX-Rが存在ブロードアロー・オークションが過去に開催したオークションでは、2台のNSXが出品されています。 まず、2023年にアメリカ・モントレーで開催されたオークションでは、1995年式のNSX-Rが63万2000ドル(約9480万円)で落札されています。 2024年に同じくモントレーで開催されたオークションでは、1993年式のNSX-Rが36万8000ドル(約5520万円)で落札されています。 いずれも3.0リットルのV型6気筒エンジン(NA1)を搭載した前期型です。 前期型(NA1)の生産台数は464台と非常に限られてはいるものの、後期型(NA2)と比べて希少性でわずかに劣ります。 こうした生産台数の差が、今回のオークションで落札された個体との落札額の違いに影響を与えるものと考えられます。 いずれにせよ、NSX-Rの相場はすでに大きく高騰していることはたしかです。 そのなかでも後期型(NA2)は、日産「スカイライン GT-R(R34)」やレクサス「LFA」などと並び、「億超えモデル」の仲間入りを果たしたと言えそうです。 >>【国産車も億超え】話題のNSX-RやGT-R、LFAってどんなクルマ? 画像を見る (終わり) (写真:ホンダ、日産、レクサス) |あわせて読みたい| |
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