最安「G」と中間グレード「S」は絶妙に悩ましい22万円差トヨタ「カローラクロス」が2025年5月23日のマイナーチェンジで大きく生まれ変わった。パワーユニットがハイブリッドに一本化されたというのもトピックのひとつだが、それ以上に、「クラウンエステート」や新型「RAV4」にも通じるバンパー一体型グリルやシャープなヘッドランプの造形など、外観デザインの進化は目を見張るものがある。 そうなると気になるのが、どのグレードを選ぶかだ。 今回新たに追加された「GRスポーツ」(E‑Four:389万5000円)や、最上級の「Z」(2WD:343万円)は予算に余裕がある方向け。筆者のような“ド庶民”にとっては、「S」(2WD:298万円)と、最安の「G」(2WD:276万円)のどちらを選ぶべきかが重要なテーマとなる。 パワーユニットは「GRスポーツ」を除けば全グレードで共通だ。ならば一番安いGの装備内容に問題や不足がないのであれば、“ド庶民”としてはそれを選ぶに限る。 しかし「安物買いの銭失い」となるようであれば、22万円の差を払ってSを選ぶほうが賢明だろう。実際のところはどうなのか。本気で買うつもりで検討してみた。 >>【価格と装備が悩ましい】改良した「カローラクロス」を写真で詳しくチェックする ◎あわせて読みたい: “微妙”なポイントをあえて挙げてみる結論から申し上げると、最廉価グレードであるGは決定的な欠点こそ少ないが、中間グレードとの価格差が小さいだけに「なんとも微妙なグレード」であった。 具体的に見てみよう。エクステリアやインテリアの加飾が簡素なのは当然なので不問とするが、本革巻きステアリングや「Bi-Beam LEDヘッドランプ」など、基本的な装備はしっかり揃っている。 ただし、ターンランプやクリアランスランプはLEDではなくなるが、それは中間グレードのSであっても同様だ。ワイパーに関しても、Zが雨滴感応式、Sは時間調整式だが、Gは間欠式になってしまい、やや残念なポイントであるが、決定打になるほどの問題点ではない。 また「トヨタセーフティセンス」の主要機能は全車標準搭載であるが、「アダプティブハイビームシステム」や「シグナルロードプロジェクション」(ウインカーの方向指示を路面に映し出す装備)はオプションとしても選択できない。この点は、中間グレードであるSにおいても同様である。 そしてGは唯一、駐車を支援してくれる装置「アドバンストパーク」のオプション設定がない。これは、個人的には“物珍しさから最初だけ使って放置しそう”な装備なので、あまり気にしなくても良いかもしれない。 さらに、充電用USB端子(タイプC)が、他のグレードでは2個付いているのに対し、Gは1個のみであること。オーディオに関しても、スピーカーが6スピーカーではなく4スピーカーといった細かな差もあるが、致命的とは言いがたい。 以上のように、改良型カローラクロス G(2WD:276万円)の装備内容は、「ちょっと嫌だなぁ」と思う箇所はあるものの、決定的にダメな点は少ないといえる。>>【価格と装備が悩ましい】改良した「カローラクロス」を写真で詳しくチェックする ◎あわせて読みたい: 4つの残念ポイントと“買いか否か”の結論それでもGの装備で筆者が気になった点は以下の4点だ。 ・ホイールがスチール+樹脂キャップ ※所有するうえでテンションが下がる これらの点が気にならないのであれば、276万円から購入できる非常に経済的でお買い得なグレードだといえる。 だが上記の4箇所と、ここまでに記した細かな「ちょっと嫌なポイント」がどうしても気になる場合は、22万円を上乗せして298万円のSを選んだほうが、おそらくは幸せになれるだろう。 (終わり) (写真:トヨタ) >>【価格と装備が悩ましい】改良した「カローラクロス」を写真で詳しくチェックする ◎あわせて読みたい: |
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