モデル名は「ランドクルーザー FJ」の可能性が高いトヨタの「FJクルーザー」が復活する可能性がいよいよ高まってきた。 本格クロスカントリー車らしいフレーム構造と、名車「40系ランドクルーザー」に着想を得たユニークなデザインを併せもつFJクルーザーは、国内での販売終了からすでに7年以上が経過している。にもかかわらず、個性あふれる存在感と、当時の“手の届く価格設定”も相まって、復活を望む声は根強く残ってきた。 >>【今も人気のレトロカー】FJクルーザーってどんなクルマ? 公式画像を見る そして今、海外メディアによる予想レンダリングの公開など、新型登場に向けた動きが加速しており、その実現性がいよいよ高まっている。今回は、現時点で具体的になっている次期FJクルーザーの情報を整理しよう。 まず注目すべきは、新型のモデル名だ。トヨタはすでに「ランドクルーザー FJ」という名称を特許庁に商標登録しており、他に目立ったSUVの新規開発情報もないことから、この名称がそのまま新型FJに採用される可能性が高いと見られている。 先代FJクルーザーは、デザイン面では往年のランドクルーザーに寄せていたものの、シリーズとしては別枠のモデルだった。だが今回の新型は、名実ともにランドクルーザーファミリーの一員として登場する見込みだ。 |あわせて読みたい| ボディはモノコックではなく強固なフレーム式を採用「ランドクルーザー」を名乗る以上、基本構造はラダーフレーム式の本格4WDになる可能性が高い。トヨタにはすでに「RAV4」「ハリアー」「カローラクロス」など、クロスオーバーSUVのラインナップが豊富に存在しているため、そこに次期FJクルーザーを加える意味は薄い。 したがって、新型のセールスポイントは、「本格クロカン性能をお手頃価格で提供すること」になるはずで、海外でも、次期FJのベースには、新興国向けに展開されている「IMVゼロ」シリーズが有力視されている。 IMVゼロの第1号はタイを中心に販売されるピックアップトラックの「ハイラックス チャンプ」として登場しているが、ボディタイプは違うものの、デザインも先代FJを彷彿とさせる無骨さをもち、コスト面でも優れたベースとなり得る。 >>IMVゼロ、ランクル70、新型ハリアー、FJクルーザーを画像ギャラリーを見る もちろん、ランクルの名を冠する以上、ハイラックス チャンプほど価格優先のつくりにはならず、先進国市場でも競争力のあるデザインや質感、装備が奢られるはずだ。 より上質な走りを追求して、「ランドクルーザー300」などと同じTNGA系の「GA-F」プラットフォームを採用する可能性も否定できない。ただし、その場合は価格が大きく上昇し、「手が届くFJクルーザー」という魅力が損なわれてしまうだろう。 |あわせて読みたい| ガソリン直4でベース車は400万円切りの可能性もパワートレインに関しては、環境性能の観点からハイブリッドの搭載を望む声もあるが、コストを考慮すると、「ランドクルーザー250」にも採用されている2.7L直列4気筒ガソリンエンジンが最有力と見られている。 先代モデルはV6エンジンを搭載していたため、マルチシリンダーならではの滑らかさやパワフルさが失われる点は惜しい。しかし、より多くのユーザーに手が届く価格設定を優先する以上、ダウンサイジングはやむを得ない選択といえる。 また、一部で噂されたBEV(電気自動車)化については、現状の市場動向やコスト面から判断して、実現の可能性は低いと見られている。 こうした内容を総合すると、次期FJクルーザーの販売価格は400万円を下回る水準で設定される可能性が高い。 >>【今も人気のレトロカー】FJクルーザーってどんなクルマ? 公式画像を見る 参考までに、先代FJクルーザーの価格は310万円台からスタートしていた。それと比較すると割高に映るかもしれないが、現在のランドクルーザーファミリー最安モデルである「70シリーズ」でさえ480万円からの価格帯にある。 その点を踏まえれば、現代的な装備やユニークなデザインを持ち、400万円を切る価格で登場するならば、十分に“お値打ち”と評価できるだろう。 また、先日マイナーチェンジを受けたカローラクロスの最上級グレードは約369万円。そこに30万円を上乗せするだけで、はるかに高い走破性と個性を手に入れられるのであれば、人気が出るのは間違いない。 次期FJクルーザーの国内発売は、2025年末から2026年初頭と予想されている。興味のあるユーザーは、早めにトヨタの販売店に問い合わせておくとよいだろう。 (終わり) (写真:トヨタ) |あわせて読みたい| |
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