【販売店が語る】「アルファード」の買い取り価格が100万円下落中の背景。今後の“相場観”はどうなるのか？ ...

王者アルファードの「買い取り価格」に異変か

2002年に登場したトヨタ「アルファード」は、トヨタが展開するフラッグシップミニバンで、豪華な内装と高い実用性を兼ね備えた高級ミニバンの代名詞的モデルです。

4代目となる現行モデルは2023年にフルモデルチェンジを受け、内外装のデザイン、ゆとりのある室内空間、使い勝手などこれまでのアルファードの魅力を引き継ぎつつさらに進化した1台となっています。

パワートレインには2.5Lのガソリンエンジンと、2.5Lガソリンハイブリッド、さらに2.5Lガソリンプラグインハイブリッド（PHEV）の3種類が用意されており、グレードは「X」「Z」「エグゼクティブラウンジ」がラインナップされています。

最上級グレードである「エグゼクティブラウンジ」はリクライニング機能や電動オットマンをに加えて、マッサージ機能や回転式テーブル、脱着式操作パネルなども備わるプレミアムなエグゼクティブラウンジシート（2列目）が特徴で、ビジネスクラスのシートのような快適性を実現していると話題です。

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アルファードは中古車市場においても非常に人気が高く、年式や走行距離にかかわらず一定の需要があり、リセールバリューの高さから資産価値を重視するユーザーにも選ばれているのが特徴です。

こうした背景がある一方で、最近では「アルファードの買取価格が下がっているのではないか」といった声がインターネット上で静かに広がりつつあります。

では実際のところ、現在のアルファードのリセールバリューはどの程度なのでしょうか。

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頂点グレードで100万前後下落。相場は過熱から安定へ

都内にある中古車販売店では、実際の買取価格について次のように話します。

「言うまでもないことですが、中古車市場における相場は、グレードや年式、走行距離、ボディカラーといった条件によって大きく変動します。

そのうえで、2024年モデルの最上級グレード『エグゼクティブラウンジ』で、2WD・黒のボディカラー・走行距離1万km前後の個体の場合、買取価格はおおよそ700万～750万円程度になります。

発売当初のピーク時と比較すると、買取価格相場は最大で100万円ほど下がっています。

ただ、『大きく値下がりしている』というよりは、『過熱していた相場がようやく安定しつつある』と捉えたほうが正確かもしれません。

この傾向は、ガソリン車／ハイブリッド車や特定のグレードに限らず、アルファード全体的に見られる動きであり、市場全体がゆるやかな調整局面に入っている印象です。

もちろん実際の査定では、装備の内容やオプション構成、車両の内外装の状態が買取価格に大きく影響するため、一概に相場だけで価値を判断することはできません。

中古車の場合、たとえ同じ年式・走行距離であっても、細かな仕様やコンディションによって査定額が大きく変わるケースがあります。

とはいえ、依然としてアルファード自体は人気モデルであるため、高値での取引が続いています。

今後の在庫状況や市場の動向次第では、再び価格が変動する可能性も十分にあると思います」

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海外需要が落ち着いてきたことも相場下落の要因

中古車販売店担当者は、買取価格が下がりつつある要因について次のように話します。

まず、中国など海外市場での需要が以前よりも落ち着きを見せており、輸出向けの取引がやや減少していることが挙げられます。

アルファードはタクシーやハイヤーなどの商業用途、法人の送迎車としても高い需要があるため、他の車種と比べても高額で取引される傾向にあります。

＞＞【エグゼクティブラウンジとは？】アルファードの内外装デザインを画像で見る

ただし、今後さらに新しいモデルの登場や、市場の変動によって相場が下がる可能性もあるため、アルファード現行モデルの売却を検討している場合は、早めの判断が重要になります」

実際に、他車種と比較してもアルファードの買取価格は依然として高い水準を維持しています。

（終わり）

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