今のミニバンのデザインは“顔デカ系”が主流Mクラスミニバン「ステップワゴン」に、5月に追加される新グレードが話題だ。追加されるのは「エアー EX」と「スパーダ プレミアムライン ブラックエディション」だが、ディーラーに問い合わせが集中しているのはエアー EXのほう。 >>ステップワゴンに追加される新グレード2台の内外装を見る |あわせて読みたい| 売れなかった理由はエアーの“貧弱な装備”にあるもっとも、マイルドなデザインを好む層も多いから、顔面だけでエアーの販売がイマイチな理由を説明し尽くすことはできない。 そして、ここがエアー EXが追加された背景でもあるのだが、“やや貧弱な装備”こそがエアーにとって最大のウィークポイントだったのだ。 具体的には、USBポートが全列に付かない、本革巻きステアリングホイールが選べない、斜め後ろの車両を検知するブラインドスポットインフォメーションがない。さらにはオートマチックテールゲートも備わらない等々。 これではいくら上品なお顔が好きでも、エアーに食指が伸びないのは致し方ないだろう。そして、こうしたネガを徹底的に潰すために追加されたのがエアー EXで、上に挙げた装備が全て追加されるほか、前席シートヒーターや2列目オットマンなども装着される。 >>ステップワゴンに追加される新グレード2台の内外装を見る |あわせて読みたい| 予想価格330万円までならエアー EXはお買い得!では、ライバルと目されるノア/ヴォク、さらには日産「セレナ」と比較して“買い”と言えるのだろうか。まず、ステップワゴンの強みとしては広々としたインテリアが挙げられる。 室内高と幅はクラストップだし、シート等に明るいファブリックを使っているエアーは視覚的にも広さを感じる。 >>ステップワゴンに追加される新グレード2台の内外装を見る 一方、安全装備や運転支援システムにはほとんど差がないが、ノア/ヴォクでは渋滞での操作負担を更に軽減できる「トヨタチームメイト」を装着できるので、そのあたりはアドバンテージになるかもしれない。 ただし、ステップワゴンは同乗者が酔いにくい安定した走行性能や居住空間が追求されており、具体的には頭の揺れを低減するためにアクセルやブレーキが滑らかに作動するように設計されていたり、圧迫感の少ない広い視界が追求されていたりする。家族のことを考えると嬉しい配慮と言えるだろう。 最後に価格の面では、ステップワゴンエアー EXが現状未公表。参考まで、同等レベルの非ハイブリッド上級グレードで見ると、ノア「S-Z 2WD」332万円、ヴォクシー「S-Z 2WD」339万円、セレナ「XV 2WD」298万7800円となっている。 一見、セレナの安さが目立つが、安全装備を充実させると約50万円の高額なセットオプション装着が必要となる場合もあるので要注意。そして、現行のステップワゴンエアー 2WDは316万9100円なので、エアー EXが330万円をやや超えるくらいの価格なら、十分「買い」と言えるのではないだろうか。 (終わり) (写真:トヨタ、日産、ホンダ、スズキ) |あわせて読みたい| |
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