マジか。ベースは日本発売予定の「インスター」ヒョンデがゲームの世界から飛び出したようなコンセプトカーを世界初披露した。「インステロイド」と名付けられたそのコンセプトカーは、日本にも導入予定のコンパクトEV「インスター」(284万9000円~)をドリフトマシン風に仕上げた、カクカクボディが特徴。 >>まるでゲーム。インステロイドの内外装をギャラリーで見る 日本ではまだまだ見かける機会が少ない韓国車。しかも街乗りメインのコンパクトハッチをドリフトマシン風に仕立てたとなると、「意味不明」と思ってしまうファンも多いだろう。今回はこのクルマが製作された背景も含め、インステロイドをわかりやすく解説しよう。 まず、インスターの成り立ちをおさらいしておこう。ヒョンデが2024年に販売を開始した同車は、全長3830mm×全幅1610mm×全高1615mmというボディサイズのEVハッチバック。一充電走行距離は458kmとうたわれる。 日本の「軽」に匹敵するコンパクトなボディが特徴で、なんでこんなに小さいかというと、オリジナルが韓国独自の軽自動車規格「軽車(キョンチャ)」として開発されたモデル「キャスパー」だからだ。それをベースに若干ボディをワイドにした国外仕様がインスターである。 つまり、日本の軽に例えると、日産「サクラ」にワイドフェンダーを取り付けて輸出向けにアレンジしたようなもの。 インステロイドはそのインスターをベースにしたレーサー風コンセプトモデル。ゲームチックな外観どおり、ヒョンデはゲームとコンセプトを融合させるべく、オリジナルのタイムアタックゲームまで開発しており、インスターの中にある「インステロイド」というアイテムを集めていくと最終的にインステロイドに進化させることができるタイムアタック形式のゲームとなっている模様。 その発想力は斜め上を行っているが、このゲームは4月に公開されるURLで誰でも楽しめるようになるとのことだから、興味のある人はググってみてほしい。 |あわせて読みたい| ドリフトモードを搭載もちろん、世界最高峰のラリー選手権WRCでもトヨタと首位を争うヒョンデのこと、走りをアピールするインステロイドのディテールは本格的で、大型スポイラーや超ワイド化されたフェンダーや、サーキット走行に最適化したホイール等でエクステリアを武装したほか、インテリアにもバケットシート、ロールケージ、ドグミッションチックなシフトレバーなどが奢られている。 実際、インステロイドはドリフトモードを備え、運転の楽しさとスリルが味わえるとのこと。 その一方で、レースとは無縁の大型のウーハーも搭載しているのは、飽くまでもインステロイドが「走り」に特化したシリアスなモデルではなく、サブカルファンをターゲットにしたイメージリーダー的コンセプトだからだろう。 >>まるでゲーム。インステロイドの内外装をギャラリーで見る ちなみにモデル名のインステロイドは「インスター」と「ステロイド」の造語で、ステロイドは北米でもいわく付きの薬物だから、ブラックジョークが効いている。 ワイルドスピードで火が付いた日本のカルトカーブームは、世界のサブカル界に広がったが、実は海外では日本車、韓国車、さらには中国車も「アジア車」というカテゴリーでひとくくりにする傾向がある。 ということで、今回のインステロイドも海外の若者にはイケてるアジア車の最先端とみなされて注目を集めるかもしれない。 (終わり) (写真:ヒョンデ) |あわせて読みたい| |
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