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新型ディスカバリースポーツに試乗。オン/オフ自在の多用途性

2015-5-18 12:25| post: biteme| view: 511| コメント: 0|著者: 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一

摘要: 新時代の「ディスコ」が満を持して登場 プレミアムメーカーが続々と商品を投入し、熱い戦いが繰り広げられているのがミドルクラスのSUVだ。最近では「ポルシェ マカン」や「レクサス NX」が注目を集めているが、メル ...

新型ディスカバリースポーツに試乗。オン/オフ自在の多用途性

新時代の「ディスコ」が満を持して登場

プレミアムメーカーが続々と商品を投入し、熱い戦いが繰り広げられているのがミドルクラスのSUVだ。最近では「ポルシェ マカン」や「レクサス NX」が注目を集めているが、メルセデス、BMW、アウディ、ボルボといったブランドもこのセグメントには力を入れている。

実際にはイヴォーク目当てにディーラーに来場した人の一部が、ユーティリティに優れ価格も安いフリーランダー2を購入することもあったようだが、それはレアケース。冷静に考えて、フリーランダー2の商品力は決して高くなかった。いい味は出してるけど、デザイン的にもハードウェア的にも古さが目立っていたのは否定できない。

事実、価格はフリーランダー2の410万円に対し、レンジローバースポーツはもっとも安い「SE」グレードで492万円。これだけ価格が違えば1クラス上に移行したと考えるのが自然だろう。

しかし、だからといって割高感が出たかというと、決してそんなことはない。このレポートを最後まで読んでいただければ、むしろバリュー度が大幅に引き上げられたことをご理解いただけるはずだ。

今後のディスカバリーシリーズを占う

ランドローバーは今後、「洗練」をキーワードにしたレンジローバーシリーズと、「多用途性」をキーワードにしたディスカバリーシリーズを2本柱にしていく。よりヘビーデューティーなディフェンダーも加わる予定だが、主力商品となるのはレンジローバーとディスカバリーのふたつだ。

レンジローバーシリーズは、SUVの王者であるレンジローバーを筆頭に、レンジローバースポーツ、イヴォークと、新世代モデルへの切り替えがすでに完了。次に取りかかったのがディスカバリーシリーズで、このディスカバリースポーツを皮切りに新世代商品へと順次切り替えていく。言い換えれば、今後のディスカバリーシリーズを占う意味でも、ディスカバリースポーツは要注目というわけだ。

まずはデザインから見ていこう。現行モデルはかなりラグジュアリーなイメージになったが、ディスカバリーといえば、機能性を前面に打ち出した無骨なデザインを特徴としてきた。それに対し、新世代ディスカバリーであるディスカバリースポーツは、モダンさと洗練度を前面に押し出している。

そのスポーツ度はさすがにイヴォークほどではないものの、グリルは薄く、フロントスクリーンは強く傾斜し、サイドビューからはスピード感のようなものすら伝わってくる。「レンジローバースポーツに近い香りを漂わせている」と評してもあながち間違いではないだろう。

メインストリームを狙った洗練のデザイン

洗練されたデザインは、レンジローバーシリーズとディスカバリーシリーズの個性を明確化しようという商品戦略とは矛盾するように思えるし、もっと無骨で角張ったほうがディスカバリーらしいのでは? と感じる人も少なくないはずだ。

そんな問いに対し、ランドローバーのデザイントップを務めるジェリー・マクガバン氏はこう述べている。

「世界が大きく変わっていくなか、ディスカバリーに求められるものも変わってきています。テクノロジーの進化や顧客のニーズに応えるデザインとはどんなものか? あらゆる角度から検討した結果、導き出されたのがこのデザインなのです。私は新時代のディスカバリーに、クリーンで空力的に優れたモダンな外観と、質感の高い仕上げを与えたかった。そして何より、ユーザーはもっとプレミアムなものが欲しいと言っているのです。」

加えて、よくよく眺めていくと、レンジローバーシリーズとの違いも見えてくる。すべてのピラーをブラックアウトしているレンジローバーに対し、ディスカバリースポーツはAピラーとCピラーをボディ同色化。ドア断面の形状も独自のものだ。しかし、ディスカバリースポーツの個性をもっとも強く表しているのは、見た目ではなくその「機能」である。

群を抜くユーティリティ性を持つ

全長は4610mm。「マカン」や「NX」、「アウディ Q5」、「BMW X3」、「ボルボ XC60」といったライバルたちと比べてとくに長くはない。むしろ短いぐらいだ。にもかかわらず、ディスカバリースポーツはオプションで3列目のシートを用意している。13歳までの子供用という割り切った設計だが、なかなかどうしてこれがちゃんと座れる。

ヒール段差(シート座面と床面の距離)が小さいため体育座りのような着座姿勢になるが、最低限の空間は確保してあるし、シートの座り心地が思いの外いいため、標準的な体型の男性でも1時間程度ならなんとか座っていられる。7人乗車だとさすがに荷室容量はミニマムになるが、いざというときのエマージェンシーシートとしては上出来すぎるぐらいの快適性だった。

そんなエキストラスペースを持っているだけに、積載力は逞しい。4人分の遊び道具をたくさん積み込んで海や山へと繰り出す能力はイヴォークに大差を付けている。後席はゲート側からスイッチで倒すことができる4:2:4分割可倒式。センター部だけを倒せば4人乗車で長尺ものの収納も可能だ。多人数乗車を含め、多用途性はこのクラスのSUVのなかで群を抜いている。

ディスカバリースポーツのターゲットユーザーは、オンとオフをはっきり分け、思い切り働き、思い切り遊ぶ人たちだという。車名に含まれる「スポーツ」という言葉には、走りというよりは、アクティブな人たちのスポーティーなライフスタイルをサポートするという意味が込められている。

それでいて、ダッシュボード周りを中心としたインテリアにはそこはかとなく上質感が漂っている。ドレスアップして臨むパーティーから、週末のキャンプまで、ありとあらゆるシーンで活躍してくれるに違いない。

「オフロード性能で他車に劣ることは絶対にない」

走行性能もまたディスカバリースポーツの魅力のひとつだ。メーカーいわく「オフロード性能で他車に劣ることは絶対にない」とのこと。事実、テレインレスポンスと呼ばれる高度な電子制御式4WDシステムに加え、210mmを確保した最低地上高、水深600mmを誇る渡河性能など、ランドローバーの原点である悪路走破性に手抜きをした形跡は一切みられない。

今回は林道程度しか試せていないが、砂利や大きな凸凹でもボディはビクともせず、内装がビビることもなく、サスペンションだけがしなやかに動いて、たしかなグリップと上等な乗り心地を保つ様子と、キックバックを徹底的に封じ込めたステアリングフィールの上質さは感動的ですらあった。オンロード性能の高さを売りにするSUVが増えているなか、こうした特徴は大きな独自性につながる。

一方のオンロード性能にも抜かりはない。悪路ではキックバックを伝えないくせに、オンロード、とくにカーブでステアリングを切り込むと、電動パワーステアリングは掌を通してタイヤのグリップ感をきちんと伝えてくるし、切り始めのリニアリティも絶妙。足も結構粘るから、下りの高速コーナーのような、ドライバーにもっとも大きなプレッシャーがかかってくるようなシーンでも常にリラックスしてステアリングを握っていられる。

驚くほどのスポーツ度は持ち合わせていないけれど、肩から力を抜いて自然に走らせる感覚はとても気持ちがいい。

悩ましい選択肢がまた増えた

将来的にはディーゼルが加わる可能性が高いが、現状エンジンは2リッター直4ターボのみ。これに9速ATを組み合わせるのだが、動力性能に不満はない。低速から太いトルクを発生するエンジンの特性と小刻みにシフトを繰り返すATは絶妙のマッチングを見せ、力強く、かつスムースに2トン弱の車体を走らせる。

周囲の流れに乗って走っているかぎりアクセルを半分以上踏み込む必要はなく、回転が低く抑えられるため静粛性も高い。それでいて、いざ全開にすれば鋭いダッシュだって決めてくれる。

多くのライバルがひしめき合うこのマーケットにおいて、ディスカバリースポーツには他車では味わえない数多くの個性が備わっている。相変わらず抜群の存在感を誇るスタイリッシュな「イヴォーク」か、優れたユーティリティを誇る「ディスカバリースポーツ」か、はたまた他車にするか。これほど贅沢な悩みに直面するセグメントはちょっとない。

そんな中もし僕が1台を選ぶとするなら、最近まででいちばんのお気に入りだった「マカン」か、この「ディスカバリースポーツ」かで迷いに迷うだろう。要するにディスカバリースポーツとはそのぐらい魅力的なモデルなのである。

スペック

【 ディスカバリースポーツ SE 】
全長×全幅×全高=4610×1895×1725mm
ホイールベース=2740mm
駆動方式=4WD
エンジン=2.0リッター直列4DOHC・直噴ターボ
最高出力=177kW(240ps)/5500rpm
最大トルク=340Nm(34.7kg-m)/1750rpm
トランスミッション=9速AT
0-100km/h加速=8.2秒
最高速度=199km/h
JC08モード燃費=10.3km/L
車両本体価格=492万円


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