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新型アウディQ3試乗、好調なプレミアムコンパクトSUVはどう進化した?

2015-5-28 10:20| post: biteme| view: 741| コメント: 0|著者: 文:藤島 知子/写真:菊池 貴之

摘要: 今後の販売を後押しする鍵 アウディといえば、かつてはドイツ車勢の中では誰もがひれ伏す“王道の選択”ともいえるメルセデス・ベンツやBMWでもない、知る人ぞ知る“ハズし”の選択として、大人の余裕を感じさせるモ ...

新型アウディQ3試乗、好調なプレミアムコンパクトSUVはどう進化した?

今後の販売を後押しする鍵

アウディといえば、かつてはドイツ車勢の中では誰もがひれ伏す“王道の選択”ともいえるメルセデス・ベンツやBMWでもない、知る人ぞ知る“ハズし”の選択として、大人の余裕を感じさせるモデルだったが、今では先進的かつエレガントな存在感と独創的な哲学が日本のユーザーに受け容れられ、ジワジワと販売台数を伸ばしている。

アウディの日本市場における年間販売台数をみると、2010年は1万5千台前後に留まっていたのが、2011年にはコンパクトクラスのA1、2012年にはコンパクトSUVのQ3、A3などのモデルの好調ぶりもあって2万台に増え、2014年には遂に3万台を超えた。この数字は日本の輸入車販売で第3位であるBMWの約4万5千台(MINIブランドを除く)に次ぐ第4位となる(※日本自動車輸入組合 推移データ参照)。

確かに、このところのドイツ勢はBMWが1シリーズの他に実用性を発揮するFFモデルの2シリーズを登場させたり、メルセデスはAクラスのボディタイプを多彩に展開したりと、コンパクトクラスの選択肢を充実させている。アウディも同様で、日本の道路環境で小回りが利き、敷居をまたぎやすいA1やQ3がリリースされたことが、今後の販売を後押しする鍵となることは一目瞭然だ。

フロントはより存在感のある表情に

さて、そんな重要なマーケットを底上げすべく、生まれ変わって登場したアウディQ3。2代目のエクステリアは全体のフォルムをキープコンセプトとして受け継いだものの、フロント周りの表情やLEDを駆使したライティング、エンジンのパフォーマンスの3点がアップデートされている。

アウディの一族を象徴するシングルフレームグリルは、縦方向を強調したフィンの形状から、水平方向のラインを強めた意匠に変更され、グリルをとり囲むメタリックパーツはグリル上部とヘッドライトを繋いだデザインに進化。横方向の拡がりを感じさせる視覚効果で存在感が高まっている。

ヘッドライトはLEDのポジションライトを組み込んだバイキセノンヘッドライトが標準装備となるが、さらに先進感を高めたい場合は「LEDパッケージ」がオススメ。ポジションランプ、ロー/ハイビーム、ウィンカー、コーナリングライトまでがLEDとなるほか、テールランプ内には光が流れるように点滅するLEDウィンカーを採用。対向車や歩行者に向けて優れた視認性を発揮する。

バンパーからヘッドライト、ボンネットまでを繋ぐカーブは滑らかなフォルムで構成され、各パーツの組み上げ精度の高さに惚れ惚れさせられてしまう。クーペのようになだらかなルーフを備えたサイドシルエットは、SUVながら洗練された雰囲気を漂わせるもので、クールに乗りこなせるSUVとして個性が際立つ。

内装はアウディらしくシンプル&高品質な仕立て

後席に家族や友人が座れるだけの居住スペースとラゲッジの実用性を備えたSUVは、「実用的な空間は欲しいけど、お洒落感を演出したい」と考えるユーザーに最適な選択肢といえる。

ファミリー層が子育てに使うにしても、箱形のミニバンとは異なり、SUVはアクティブなライフスタイルを連想させることから、生活感を滲ませないファミリーカーとして活躍してくれるはずだ。

インテリアはブラック基調をベースに、エアコンの吹出口やオーディオのコントローラーの周りを細身のクロームパーツが縁取り、金属の素材感を生かしたマットフィニッシュドアルミニウムのパネルが何とも贅沢な感じ。スルリとした触感の素材を随所に用いるなど、シンプルながら高品質な仕立てが施されている。

初めに後席の居心地をチェック

車内の居住スペースは、絞り込まれたルーフのわりに後席のヘッドクリアランスがしっかりとられているのがいい意味で予想を裏切られたポイント。身長162cmの私が座ってみると、ヒザ周りと頭上にミドルセダン並みのスペースが。これなら身長180cm位までの男性なら座ることができそう。

4輪駆動のクワトロを搭載したモデルは、足元の床の中央部の出っ張りを最小限に留め、足が引っかかりにくいスッキリとした構造になっている。後席の背もたれは60:40の分割可倒式で、中央のアームレストを倒せばスキー板などの長尺物を車内に積めるトランクスルー機構付。

リヤシートに座ってみると、腰を深く落とし込むようにして座る傾斜した座面、背もたれのくぼんだ形状と適度なたわみが体重を分散して受けとめ、身体がしっかりと支えられるために不快な突き上げを感じにくい。

17インチの足回りでも快適にドライブできたのが好印象だった。空間的なゆとりとストレスの少ない走りを両立できることで、後席に家族や友人を乗せて遠方に足を伸ばすシチュエーションでもストレスが少なそうだと感じた。

ハンドルの操舵フィールが絶妙

最近のSUVはスポーティなものからゆったりした走りまで様々なキャラクターが存在するが、ドライブフィールはどうなのか? すると、走り出す前から思いがけないところで高品質にこだわるアウディらしい場面に遭遇。運転席に乗り込んでパワーシートを調整すると、その動きがこれまで味わったことがない程に滑らか。このあたりの感触は大雑把なクルマがあったりするが、直感的に高級車だと感じさせられたことに驚いた。

アイポイントはSUVらしく少々高め。前進するときに車高が高いSUV特有のボディまわりの見えにくさによる不安は感じにくい。ただ、駐車時などの後方視界については、下回りの視界を確保したいところもあるので、リヤビューカメラは付けたいところ。

街乗りで最も頻繁に使う低速域の走りはタイヤの転がりが滑らかに感じられるもので、軽快な足取りで身軽に走り出せる。ドイツ車のSUVというと、ちょっと前ならハンドルの操舵フィールが非力な女性には重たく感じるモデルもあったが、今回のモデルはクルマの動きが感じ取りやすく、スムーズに扱える絶妙なところにある。

フットワークの軽さとクルマの動きをコントロールしやすいことが手伝って、クルマが小さく感じられるのが嬉しい。

ドライブモードの選択で快適性、操作性をアップ

グレード構成はFF仕様の直噴1.4Lターボ×6速Sトロニックのほかに、4輪駆動のクワトロシステムを搭載する180馬力と220馬力の出力が異なる2L直噴ターボエンジン×7速Sトロニックも用意され、最上級グレードにはRSシリーズのエントリーモデルとなる2.5Lの5気筒ターボ×7速Sトロニックを搭載したRS Q3が新たに加わった。

今回試乗したのは中間グレードの180馬力の2L直噴ターボで7速Sトロニックとの組み合わせ。変速はデュアルクラッチトランスミッションにありがちなショックを感じさせず、街乗りでのシフトアップはテンポ良く変速していける。

このモデルには走行モードが切り替えられる「アウディドライブセレクト」が標準装備されていたが、同乗者を乗せて快適に走らせたい時は「コンフォート」モードを選ぶと、会話を楽しみながらゆったり構えて流すことができる。

ただ、そのまま高速道路での加速でアクセルペダルを踏み込むと、一旦ギアを落としてから車速が出るまでにタイムラグを感じるところがあるので、レスポンスを求めるシチュエーションでは「ダイナミック」モードを選択するなど使い分けた方がいいかも知れない。

多彩なシーンをこなせる万能な1台

車高が高めだからといってフラツキは少なく、ガッチリ構えたボディとしなやかにストロークする足回りの特性もあって、アスファルト上の走りを得意とするSUVの中ではとても快適に乗れる。

街乗りでの扱いやすさを発揮しながら、ロングツーリングでは同乗者の快適性もしっかり得られるモデルなので、日常使いから家族との週末のドライブシーンまで万能にこなす1台として活躍してくれそうだ。

さらに、Q3はグレード構成のバリエーションが豊富。今回試乗したモデルは2Lで180馬力のクワトロ仕様だったが、エントリーグレードの1.4Lは燃費面のインパクトがありカジュアルに向き合えるFFだ。

購入を検討する際はクルマを走らせるシーンや予算と相談しながら、実際に試乗したフィーリングで決めて欲しいと思う。

スペック

【 2.0 TFSI クワトロ 】
全長×全幅×全高=4400mm×1830mm×1595mm
ホイールベース=2605mm
車両重量=1620kg
駆動方式=4WD
エンジン=2.0L直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=132kW(180ps)/4000-6200rpm
最大トルク=320Nm(32.6kg-m)/1400-3900rpm
トランスミッション=7速DCT(Sトロニック)
サスペンション=前:マクファーソンストラット
        後:ダブルウィッシュボーン
タイヤサイズ=235/55R17
JC08モード燃費=15.0km/L
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=469万円


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