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ベントレー“Speed”に試乗。名車コレクター涌井さんに聞くブランド論

2015-6-9 10:05| post: biteme| view: 261| コメント: 0|著者: 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹

摘要: なぜベントレーは“Speed”なのか? 今や現代のプレミアムスポーツのひとつとして完全に定着したベントレー・コンチネンタルGTシリーズには、通称「Speed Model」と呼ばれるハイパフォーマンス仕様が用意されている ...

ベントレー“Speed”に試乗。名車コレクター涌井さんに聞くブランド論

なぜベントレーは“Speed”なのか?

今や現代のプレミアムスポーツのひとつとして完全に定着したベントレー・コンチネンタルGTシリーズには、通称「Speed Model」と呼ばれるハイパフォーマンス仕様が用意されている。

最初は2007年、初代コンチネンタルGTの時代にクーペ版のGT Speedが登場し、標準で560psを発揮していた6リッターW12気筒エンジンはプラス50psの610psを絞り出した。そしてSpeed Modelは翌08年には4ドアセダンのフライングスパーに、翌09年にはオープンモデルのGTCにも追加されたのだ。当然、人より少し上を求める好事家に好評だったからである。

それは現行の第2世代コンチネンタルGTシリーズにも受け継がれ、2012年にはクーペ版のGT Speedとオープン版のGT Speed コンバーチブルが登場し、当初は標準車プラス50psだったが、2014年モデルからプラス60psの635psという途方も無いパワーを持ちうるに至っている。フルタイム4WDモデルとはいえ、高級乗用車でこのスペックは破格だ。

そして今回パワーは変わらないものの、熟成されたコンチネンタルGT Speedの2015年モデルに乗ることになったわけで、そこでふとオザワはこの“Speed”という言葉が持つ意味を知りたくなったのであ~る。

ブランドは人が作るもの

ベントレーブランドがいつから“Speed”の称号を使う事になったかというと、今から90年以上前の1923年まで遡らなければならない。実は創業1919年とやたら古いベントレーだが、2年後の1921年には1号車の「ベントレー 3リッター」が生まれ、さらに2年後の1923年にはそのハイパワー版の「ベントレー 3リッター Speed」が登場している。

これまたノーマルプラス数馬力のエクストラパワーを得ていたわけで、こんな昔からベントレーのマインドは変わってないわけだ。

そして今回の試乗舞台となり、世界的なロールス・ロイス&ベントレーコレクションを抱える埼玉県加須市の「WAKUIミュージアム」の館長であり、コレクターの涌井清春さんは言う。「ブランドっていうとね、フツー日本人はデザインとか性能のことを言いますが、僕は“人”だと思います。だから創業者のW.O.ベントレーが生きていた1933年以前のモデルに乗るんです。すると彼がどういう人なのか分かってくる」

完璧なロールス、やんちゃなベントレー

確かにベントレーは、1931年にロールス・ロイスに吸収され、一部バッジチューンもなされていたくらいなので個性が薄くなっている部分は否めない。

「実際に1920年代のモデルに乗ってみると分かるんですけど、ベントレーは“やんちゃ”なんですよ。ロールス・ロイスを完璧主義者だとすると、ベントレーはいろんな面でやんちゃな人間で、いろいろはみ出しちゃってる人なんですね」

常にメカ的にもデザイン的にも完璧バランスを求めていたロールスに比べ、ベントレーは剥き出しの勝ち気であり、ある種のアンバランスさを内包していた。そういう意味では、「Speed Model」こそが、もっともベントレーらしいベントレーだと言えなくもないのだ。

岩のような作りと圧倒的なパワー

果たして改めて加須で乗ってみたコンチネンタルGT Speedだが、やっぱり凄い。あらゆる面で圧倒的なのだ。まずはボディの剛性感で、ドアを閉めた直後からその岩のような作りに圧倒される。そしてこれまた圧倒的な滑らかさだ。

ステアリングそのものは決して重くはない。だが、その2トンを超える車重がゆったりと動く様が伝わってきて、ライトウェイトスポーツでは絶対に味わえない手応えがある。

さらに圧倒的なパワーだ。今やオーバー600psカーはそこまで珍しい存在ではなくなっているが、とにかくトルクが凄くて820Nmのあり得ない力をわずか2000rpmから発揮する。

他にはない剥き出しの魅力

しかもきめ細かく制御される最新の8速ATを備えているから、アクセルを踏んだ瞬間にワープするように加速する。

具体的には時速100kmを8速/1200rpmで走っていたとしても、フルスロットルを入れたとたん、瞬時に3速に落ちて5000rpmでドカンと走り出す。それもフルタイム4WDだからフロントが浮き上がるような感覚もなく、巨大な隕石が飛び出すようにダッシュする!

これはポルシェともメルセデスとも違う圧倒の走りで、これを味わうとコンチネンタルGTが、なぜ世界のプレミアムスポーツの定番として認められたのかがよく分かる。

クルマ好きならば一度は乗りたくなる速さであり、独特の塊感があるのだ。しかもGT Speedは、ソリッドさがさらに研ぎ澄まされている。最新ベントレーは、他にはない剥き出しの何かを持っているのである。

スペック

【 コンチネンタル GT スピード(2015年モデル) 】
全長×全幅×全高=4820×1945×2745mm
ホイールベース=2745mm
駆動方式=AWD
車両重量=2320kg
エンジン=6.0リッターW型12気筒ツインターボ
最高出力=467kW(635ps)/6000rpm
最大トルク=820Nm(83.1kg-m)/2000-4500rpm
トランスミッション=8速AT
0-100km/h加速=4.2秒
最高速度=331km/h
タイヤサイズ=275/35ZR21
欧州複合モード燃費=6.9km/L
車両本体価格=2640万円


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