ホンダSUVの中心的モデル「ヴェゼル」が改良インドで生産される手ごろなクロスオーバーSUVモデル「WR-V」が話題を集めたホンダですが、やはりホンダのSUVラインナップにおける中心的モデルといえば「ヴェゼル」でしょう。 低燃費な1.5Lエンジンのハイブリッドパワートレインや全長4330×全幅1790mmの扱いやすいボディサイズなど日本市場にマッチした全方位的な王道SUVといて認知されているのではないでしょうか。 あらためてヴェゼルの歴史を振り返ると、初代モデルの誕生は2013年のこと。そして2021年に現行型へフルモデルチェンジしています。 塊感のある初代、クーペ的な2代目とスタイリングの方向性は異なるようにも思えますが、スタイリッシュで使いやすいSUVというキャラクターは共通です。 そんなヴェゼルが2024年4月にマイナーチェンジを実施しました。 >>大幅マイナーチェンジしたヴェゼルをギャラリーで見る >>「ヴェゼル」の改良モデルは乗り心地も走りも「WR-V」と別モノ。納期も改善 【ホンダ ヴェゼル】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 一見すると内外装の変更だけに見えるが…外観ではフロントグリル&バンパーの形状変更、リアコンビネーションランプのフルLED化などが主な変更点で、インテリアでは前席センターコンソールを左右対称デザインにすることで使い勝手を向上させています。 >>大幅マイナーチェンジしたヴェゼルをギャラリーで見る 方で、1.5Lガソリンエンジンと、1.5Lのe:HEV(2モーターハイブリッド)というパワートレイン構成自体は踏襲されています。 冒頭で触れた新モデルWR-Vが1.5LガソリンエンジンのFFだけとなっているため、その住み分けを考慮して新型ヴェゼルの1.5Lガソリンエンジン車は4WDだけの設定とされたのが目立った変更点に見えます。 こうした変更内容からは典型的なお化粧直しメインのマイナーチェンジ…と思ってしまいますが、実際に公道試乗してみると予想以上に異なる印象に進化していました。 >>【悲報?】人気SUV「ヴェゼル」が“大穴グレード”を落とした大人の事情 【ホンダ ヴェゼルハイブリッド】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら ハイブリッドの制御や静粛性能が大幅に進化ヴェゼルの中心的パワートレインはハイブリッドですが、これまではエンジンを小まめに使って発電することで効率よく走らせる制御となっていました。 それがマイナーチェンジでは駆動用バッテリーの使用範囲を拡大するなどしてエンジンの使用頻度を下げるようにしています。 それでいてエンジンを利用するときはアクセルワークに対して回転数をリニアに変化させるなど「いかにもエンジン車に乗っている」という気分を高めてくれる味付けにもなっています。 サスペンションについては、FFモデルのセッティングを欧州仕様と同等にしたほか、電動パワーステアリングの制御も変更しています。 エンジンフードのインシュレーターやルーフライニングの厚みを増やすなど防音性能も高めることで高級感を増しているのも注目すべき進化ポイントでしょう。 このあたりもWR-Vという弟分的なモデルが登場したことで日本におけるヴェゼルの立ち位置が上方シフトしたことを感じさせます。 >>大幅マイナーチェンジしたヴェゼルをギャラリーで見る >>コスパ王「ホンダ WR-V」のスッピン感とその理由。最安Xグレードはおススメ? 【ホンダ WR-V】>価格やスペックはこちら おススメは上級グレード「e:HEV Z」の4WDグレード構成は、18インチタイヤを履くハイブリッドの上級グレード「e:HEV Z」と16インチタイヤの「e:HEV X」のそれぞれにFFと4WDを用意。 そしてガソリンエンジンの「G」グレードは4WDだけとなっています。 また「e:HEV Z」にはパノラマルーフなどを選べる「プレイパッケージ」、「e:HEV X」にはルーフレール装備によりSUVらしさを表現する「ハントパッケージ」を設定しているのもマイナーチェンジでのトピックスです。 そして筆者は、「e:HEV Z」のFFと4WD、そして「e:HEV X」のFF、「G」の4WDという4つのグレードを公道試乗することができました。 >>大幅マイナーチェンジしたヴェゼルをギャラリーで見る 結論からいえば、乗っていてもっとも気持ちよかったのは「e:HEV Z」の4WDです。 エンジン車らしいビート感を味わえる新セッティングのハイブリッドパワートレインと、適度なストロークで接地感のわかりやすいサスペンション、またアクセルオンでは常時四駆となることで生み出す安定感などのバランスが非常によく、いかにもSUVらしい走りが味わえます。 同じ「e:HEV Z」でもFFでは18インチタイヤと欧州仕様サスペンションのマッチングがスポーティ方向で、少々コツコツした印象があります。 せっかく静かになったキャビンとのバランスでいうと4WDの乗り味がマッチしていると思えたのです。 グレード展開・G(ガソリン)|4WD(264万8800円) >>WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて格の違い目指す >>「ヴェゼル」がオフ顔の新グレード追加で「クロストレック」や「WR-V」の競合に! >>新コーデ追加! 今春登場の新型ヴェゼル用アクセサリーパーツを先行公開 16インチタイヤのXグレードはFFも好印象とはいえ、ハイブリッドのFFでも「e:HEV X」になると印象は変わります。 サスペンションの味付けは同じということですが、16インチタイヤがマイルドさを演出してくれます。 マイナーチェンジで新設定されたオフロード系の「ハントパッケージ」は4WDを選ぶのが順当ではありますが、ライト感覚にFFを乗りこなすのも面白いかもしれません。 また、ガソリンエンジンの「G」でも常時四駆に近い4WD制御になっているのはハイブリッドと共通です。 発進時からリアが駆動しているため、アクセルを大きく踏み込んだ加速時にも前後を駆動させているのが実感でき、SUVらしい安定感が味わえます。 都市型SUVらしいルックスをさらに磨いたマイナーチェンジ版ヴェゼルが、走らせてみると4WDが好印象というのは意外かもしれませんが、それが筆者の正直な印象です。 予算の関係もあるので4WDは選びづらいという方もいるでしょうが、可能であれば試乗してみることをお勧めしておきます。 >>大幅マイナーチェンジしたヴェゼルをギャラリーで見る <終わり> >>ヴェゼルがシティ派からアウトドア派へ転向!? “ハントパッケージ”ってなんだ? >>ホンダ「WR-V」と同門「ヴェゼル」を比べてみたら? >>走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった 終わり> |
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