新型プレリュードは事実上のシビック クーペバブル期の日本を代表する名車として知られる「ホンダ プレリュード」。 「デートカー」の代名詞とされるその名が現代によみがえったのは、ジャパン・モビリティ・ショー2023でのことでした。 世界初公開された「プレリュード コンセプト」は、流麗なボディラインをもった2ドアクーペであり、ホンダの三部敏宏社長も「どこまでも行きたくなる気持ちよさと、非日常のときめきを感じさせてくれる、スペシャリティスポーツモデル」と語ったことから、多くのユーザーの話題を集めました。 ただ、ホンダはプレリュード コンセプトについて、2020年代半ばに頃に×売予定としただけで、具体的なことはほとんど明らかにしていません。 会場に展示された実車を見る限り、後部座席を備えた2+2のレイアウトであることや、その内装が「シビック」や「アコード」に近いものであること、20インチのホイールやブレンボ製のブレーキキャリパーを備えていることなどがわかります。また、そのスタイリングからFFベースであることも確実です。 >>歴代プレリュードやホンダハイブリッド史を彩った名車を見る 一方、詳細なスペックや価格、発売時期については不透明な状態が続いているのが現状です。 そんななか、2024年7月11日に開幕したグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード・2024において、ホンダはプレリュード コンセプトを欧州初公開しました。 レッドのボディにブラックのルーフやスポイラー、ホイールというスポーティなカラーリングが公開されましたが、それ以上に重要なトピックとなったのは、プレリュード コンセプトがハイブリッド車であることをホンダが公式に認めたことです。 これにより、プレリュード コンセプトに搭載されるのは、シビックなどにも採用されている2リットルのガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたホンダ独自のシリーズハイブリッドシステムである「e:HEV」である可能性が濃厚となりました。 もし、シビックと同様のパワートレインが搭載されるのであれば、プレリュード コンセプトは事実上の「シビック クーペ」である可能性が高そうです。 そうなると、スペックや価格、さらには発売時期についてもある程度予想をすることができそうです。 >>MT専用! 新顔「シビックRS」はどんなクルマ? 【ホンダ プレリュード】>価格やスペックはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 新型プレリュードの価格は450万円~?現行シビックの完成度の高さを考えると、プレリュード コンセプトが「シビック クーペ」となるのはむしろ朗報です。 さらに、「ZR-V」もふくめて、シビックとプラットフォームを共有するモデルが増えることは、いわゆる“規模の経済”という面から見て多くのメリットがあります。 >>歴代プレリュードやホンダハイブリッド史を彩った名車を見る シビックのハイブリッド車は、ガソリンエンジンが最高出力141PS/最大トルク182Nm、電気モーターが最高出力184PS/最大トルク315Nmを発揮し、走行環境に合わせてそれぞれが最適な働きをする仕組みです。ちなみに、ZR-Vのハイブリッド車も同様のスペックとなっています。 もし仮に、プレリュード コンセプトにもシビックやZR-Vと同様のパワートレインが搭載されるのであれば、そのスペックはこれらと近い水準になると考えられます。 また、シビックのハイブリッド車の価格が398万900円、ZR-Vのハイブリッド車の価格が355万8500円~450万6700円であることから、次期プレリュードの市販版の価格も近いものになると考えるのが妥当です。 ただ、プレリュードのような趣味性の高いクーペモデルは最上級グレードのみの設定となることが多く、また、プレミアムな専用装備が採用されることもめずらしくありません。 こうした点を考慮すると、実際の価格は450万円~500万円前後の価格帯になると予想されます。 この構成であれば、登場までにそれほど時間がかからないと考えられます。また、コンセプトモデルのティテールからも、市販化への準備はすでに整っていると見て良いでしょう。 早ければ2024年中にも市販版が発表され、2025年中にも各市場で順次発売が開始される可能性が濃厚です。 >>セリカ、S-MX、シティターボ、MR-2! 懐かしの名車復活ブームで期待がかかるモデル名は? 【ホンダ ZR-V】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら デートカーと呼ぶに相応しい華のある装備に期待プレリュード コンセプトが事実上の「シビック クーペ」となる可能性が高いことはここまで述べたとおりですが、ひとつ気になるのは「シビック クーペ」と呼ばれるモデルが過去に存在していたという点です。 言うまでもなく、シビックはホンダの基幹モデルであり、その名は世界中に知られています。 つまり、「シビックのクーペ版」を発売するのであれば、単純に「シビック クーペ」としたほうが適切と考えることもできるわけです。 このことから、プレリュードの市販版は、機能装備などの部分でシビックとは差別化される可能性が濃厚です。 実際、かつてのプレリュードには、当時のシビックやアコードにはない、「デートカー」と呼ぶにふさわしい特徴的な装備が多数備わっていました。 もちろん、現在ではデートのかたちも変わりつつあるため、当時のような装備がそのまま採用されることはなさそうですが、ホンダがあえて「プレリュード」という名を冠した以上、そのほかのモデルにはない“何か”が備わると考えるのは、あながち夢物語ではないかもしれません。 >>歴代プレリュードやホンダハイブリッド史を彩った名車を見る (終わり) >>【世界も太鼓判を押した実力派】新型「アコード」はなぜ母国日本で月200台の弱気なのか? 【ホンダ アコード】>価格やスペックはこちら <写真:ホンダ> |
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