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ホンダの「交通安全トートバッグ」は評価されるべきだが、一方でその存在を残念にも思う ...

2019-11-15 07:00| post: biteme| view: 817| コメント: 0|著者: 文:伊達軍曹/写真:本田技研工業株式会社

摘要: ドライバー心理をうまく利用して子供たちの安全に寄与 筆者は不勉強にして知らなかったのだが、ホンダは本年9月に「肩にかけるおまわりさん まもってトート」なる子供向けの交通安全トートバッグを制作し、秋の交通 ...

ホンダの「交通安全トートバッグ」は評価されるべきだが、一方でその存在を残念にも思う

ドライバー心理をうまく利用して子供たちの安全に寄与

筆者は不勉強にして知らなかったのだが、ホンダは本年9月に「肩にかけるおまわりさん まもってトート」なる子供向けの交通安全トートバッグを制作し、秋の交通安全運動の初日から無料配布を行ったらしい。

すでに詳しくご存じの方も多いかと思うが、「まもってトート」というのは要するに反射板が付いているトートバッグなわけだが、その反射板が「おまわりさん」に見えるようデザインされているのだ。

ホンダは公式サイトにてこう言っている。

「夜、車を運転している人は、道路でおまわりさんを見ると、自然とブレーキを踏みます。その心理に着目し、おまわりさんの制服のようなデザインに。

夕暮れ時や夜間、ヘッドライトが当たると光ることで、ドライバーが横断中の子どもたちに気づいてもらいやすくなるのでは?

そんな気づきから、持ってでかけたくなるような、可愛くてかっこいいトートに仕上がりました」

これは確かにそのとおりで、筆者も日頃、上記のように「おまわりさんらしき姿を見ると、思わずブレーキを踏む」という行動をとっている覚えはある。

特に速度超過をしているわけではないときでも、走行中の運転席から歩道に警察官の姿を認めると「おっと……」という感じで思わずアクセルを若干緩めてしまうのだ。

それどころか、幹線道路の道端でしばしば見かける「夜になるとまるで警察官がそこに立っているかのように見える反射板が付いた看板」を視認したときもそうだ。

もう100万回ぐらいはアレを見ていて、その正体を知っているはずなのに、アレを見るとやはり「おっと……」という感じで思わずアクセルを緩めてしまう。

そうしたモロモロから考えると、今回のホンダの試みは高く評価されるべきだろう。「肩にかけるおまわりさん まもってトート」は必ずや、子供たちの安全に寄与するはずだ。

それでも、「おまわりさん」を作らせた一部のドライバーが憎い

Hondaウエルカムプラザでの配布と、公式サイトを通じての無料配布の申し込みはすでに終わっているようだが、同サイトのいちばん下のほうにて「5分で作れる、まもってトート」と題し、そのD.I.Y.での作り方を紹介している。このあたりも「ホンダ、良心的やんけ!」と感じられる部分である。

以上を十分に踏まえたうえで、それでも筆者は「まもってトート」の存在を残念に思う。

なぜならば、本来であれば、子供はそんなモノを持たされる必要などないはずだからだ。

「まもってトート」の効力が十分に発揮されるのは、照明とガードレールと歩道、そして信号機が十分に発達している「都会の夜の幹線道路」ではない。その効果が存分に発揮されるのは、たぶん下記のような場所である。ちなみに下記の時間帯はどれも(当たり前だが)夕方以降を想定している。

1. ガードレールがない住宅街の細めの道
2. 信号機のない横断歩道付近
3. いわゆる田舎道

ほかにもあるかもしれないが、まあおおむねこのあたりだろう。

……上記1~3のような場所を、前方がいまいち見えにくい夕方や夜間に走るのであれば、ドライバーたるもの、おまわりさんがいようがいまいが「細心の注意を払いながらゆっくりめに走る」のが当然ではないか?

まあ「細心の注意を払いながらゆっくりめに走る」としても、見えづらいものは見えづらいわけで、世の中の交通事故がゼロになることは残念ながらないだろう。

だがそれでも、「いかにもヤバそうなシチュエーションにおいては細心の注意を払いながらゆっくりめに走る」という当たり前の行動を全ドライバーが行えば……。

少なくとも、「巨大自動車メーカーがわざわざおまわりさんの制服みたいな反射板を付けたトートバッグを作り、それを子供たちに持たせる」などという回りくどいことは、しないで済むはずだったのだ。

ホンダが憎いのではない。ホンダに「おまわりさん」を作らせた一部のドライバーが、わたしは憎い。

(ジャーナリストコラム 文:伊達軍曹)
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伊達軍曹(だて ぐんそう):自動車コラムニスト
外資系消費財メーカー勤務を経て自動車メディア業界に転身。「IMPORTカーセンサー」編集デスクなどを歴任後、独自の着眼点から自動車にまつわるあれこれを論じる異色コラムニストとして、大手メディア多数で活動中。


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