アメリカや中国では新型が昨年末に発売済みだが…2023年11月、トヨタ「カムリ」の新型がアメリカで発表されました。 初代から数えて11代目となる新型では、「クラウン」や「プリウス」にも見られる「ハンマーヘッド」をモチーフにしたフロントマスクが採用されたほか、第5世代のハイブリッドシステムの搭載により、走行性能や燃費性能をさらに向上させています。 一方、この新型カムリは北米や中国を中心とした海外専売モデルであり、日本市場では販売されない見込みです。 >>【日本には入らない…】けっこうイケメン新型カムリの内外装を見る 日本市場におけるカムリは2023年12月をもって生産終了しており、その役割は「クラウン セダン」や「プリウス」などが担っている状況です。 昨今のセダン不況を考えるとやむを得ない部分はありますが、かつてはトヨタの主力モデルであっただけに、カムリの撤退を惜しむ声は少なくありません。 次のページへ>> >>【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ! 【トヨタ カムリ】>価格やスペックはこちら 姉妹モデルの新型レクサス「ES」が近々発表かそんななか、2024年5月にトヨタ自動車が「ES350h」「ES300e」「ES500h」という3つの商標を日本の特許庁に出願していたことが明らかになりました。 この商標がレクサス「ES」のグレード名を示すものであることは明らかですが、現状のESのラインナップは「ES300h」のみであることから、“次期”ESのグレード名である可能性が高そうです。 ESは、1989年に北米でレクサスブランドが創設された当時からラインナップしているアッパーミドルセダンです。 日本では2018年に登場した7代目から導入され、量産車としては世界初の「デジタルアウターミラー」が採用されたことなどが話題となりました。 また、ESはカムリとプラットフォームなどを共有しており、構造上は姉妹車と呼べる関係にあります。 >>新型カムリやレクサスESの内外装を見る つまり、次期カムリの国内導入は見送られたものの、姉妹車であるESについては次期モデル登場後も引き続き国内販売が継続されるものと見られます。 一般的に、商標登録されてから数か月以内には新型車が登場することから、順当にいけば2024年内にも次期ESが発表される可能性が高そうです。 次のページへ>> >>【日本発売に期待】実は売れてるセダン「カムリ」。新型はクラウンやレクサスに似た顔に! 【レクサス ES】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 次期ESに設定される”BEV風な“グレード名の謎とはいえ、現時点では次期ESに関する情報はほとんどありません。 ただ、すでに登場している新型カムリ同様に、「TNGA」の「 GA-K」プラットフォームを改良したものが採用されることが濃厚です。 パワートレインについては、「ES350h」では「RX350h」に搭載されている2.5リッターのハイブリッドシステムが採用される見込みです。 一方、気になるのは「ES300e」と「ES500e」の2つです。これまでのレクサスの命名規則にならえば、これらはBEVであると考えられます。 しかし、新型カムリにはBEVがラインナップされておらず、その姿を類推することは容易ではありません。 いったい、「ES300e」と「ES500e」とはどのようなモデルになると考えられるのでしょうか? ある業界関係者は、「あくまで私見ですが」と前置きしつつ次のように予想します。 「まず考えられるのは、現時点でレクサス唯一のBEVである『RZ』とプラットフォームなどを共有したモデルです。 すでに販売されているモデルをベースにしていることから、一見するともっとも現実的なアイデアのようにも思われます。 >>新型カムリやレクサスES、RZの内外装を見る ただ、RZに採用されている『eTNGA』というプラットフォームは、コストの問題などから今後登場するBEVには新開発のプラットフォームを用いるとも言われています。 さらに、その新開発のプラットフォームを用いた新型BEVの登場は2026年になることが明らかにされていることから、早ければ2024年内にも登場すると見られる次期カムリで採用される可能性は低そうです。 もうひとつのアイデアは、トヨタ自動車と業務提携をしているBYDのプラットフォームを用いるというものです。 中国ではすでにBYDのプラットフォームを用いた『bZ3』というBEVがトヨタブランドから発売されているほか、2024年4月には『bZ3C』や『bZ3X』といった派生モデルも登場しています。 これらのモデルはESやカムリと近しいサイズであることから、これらのモデルをベースにすることで、比較的早いタイミングで次期ESを披露できる可能性はあります。 しかし、グローバルにおけるレクサスの最量販モデルのひとつであるESに対して、他社製のプラットフォームが採用されるのかという点には疑問が残ります」 次のページへ>> >>レクサスのEV「RZ」に航続距離約600kmのFWD登場! パワー&安定感の4WDとどっちを取る? 【レクサス RZ】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら もっとも現実的なのは「PHEV」前出の業界関係者は、さまざまな可能性を考慮したうえでもっとも可能性が高いのは「命名規則の変更」であると話します。 「これまで、レクサスではPHEVモデルについては『RX450h+』というような名称を使用してきました。言うなれば『強化版ハイブリッド車』という考え方です。 一方、昨今の世界的なトレンドを見ると、PHEVを『エンジン付きBEV』と考え、BEVに近しい名称を与えるケースが散見されます。 このように考えると、『ES300e』や『ES500e』は、BEVに近いフィーリングや機能を備えてはいるものの、構造上はあくまでエンジン主体のPHEVとなると考えるのがもっとも妥当かもしれません。 PHEVであれば、既存の『GA-K』プラットフォームを使用することができるため、信頼性の担保と開発期間の短縮を両立することが可能です。 ただ、レクサスは2035年に新車販売の100%をBEVする方針を掲げているなかで、現状ではライバルに対して出遅れている感が否めません。 2026年に登場するとされる新プラットフォームを採用した新型BEVが『本命』であることは確実ですが、それと並行して既存のモデルのPHEV化および命名規則の変更をおこなうことで、BEVに強いブランドとしてのイメージを固めていく方針なのではないかと思います」 果たして真実はどうなのか? 現時点では謎に包まれている「ES300e」と「ES500e」、2024年11月に開催されるロサンゼルスモーターショーでその詳細が明らかになるかもしれません。 >>新型カムリやレクサスES、RZの内外装を見る (終わり) >>大人気のプレミアムSUV「レクサス RX」を徹底解説! 激推しグレードとは? 【レクサス RX PHEV】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら <写真:トヨタ、レクサス> |
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