50年前のカローラは約80万円で売られていた2024年は新NISAがはじまったことで投資元年などといわれることもあります。 そうした中、ドル円の為替レートが140円台から160円台まで上がり下がりしたり、円安や世界的なインフレの影響で食料品や日用品の価格が上昇するなど、グローバルなスケールでの経済の影響を実感している人も多いのではないでしょうか。 物価の上昇は新車価格にも大いに影響しています。 いまや軽自動車であっても新車価格が200万円を超えていることは珍しくありません。 ドル円が変動相場制になったのは1973年と半世紀ほど前の話ですが、ちょうど50年前の為替レートは1ドル300円近辺と、今よりもずっと円安でした。 現代のインフレや物価のイメージで考えると、当時のクルマはさぞかし高かったのではないだろうかと思うかもしれませんが、当時の代表的なファミリーカーである「トヨタ カローラ」の新車販売価格は80万円程度だったのです。 特に若い人たちにとって、昭和の時代にはマイカーの予算感が100万円だったというと驚くのではないでしょうか。 >>【ほぼ絶滅危惧種】税抜き100万円ポッキリな大穴モデルを画像でチェック >>【神コスパ】人と被りづらいツウ好みのオススメ国産車3選 【スズキ アルト】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 110万円以下で売られているのは4つのモデルバブル崩壊から失われた30年といわれる景気停滞期があったとはいえ、インフレが進み、昭和には存在しなかった消費税という負担ものしかかっていますから、半世紀前と比べるのは適切ではないのですが、それにしてもここ数年一気に新車の価格インフレが進んだ印象もあります。 なにしろ、2024年9月時点で国産新車ラインナップを端から端まで眺めてみても、100万円で売られているモデル・グレードはほとんどありません。 軽自動車であってもアンダー100万円の価格となると非常にレアな存在です。そこで消費税を抜いた本体価格で100万円以下、税込み110万円以下で売られているモデルを探すと、下記のようなモデルが出てきました。 ・ダイハツ ミライース|99万2200円 >>【ほぼ絶滅危惧種】税抜き100万円ポッキリな大穴モデルを画像でチェック この中でもっとも安価なのはダイハツの軽トラック「ハイゼットトラック」ですが、上記の価格は2WDの5速MT車で、なおかつ衝突被害軽減ブレーキを含む安全パッケージ「スマートアシスト」非装着車です。 同じ2WDの5速MT車でもスマートアシストをつけると96万8000円、同じくスマートアシストを備えたCVT車は102万3000円です。 ちなみに、WLTCモード燃費は、5速MT車で15.6km/L、CVT車で16.5km/Lとなります。 軽トラックは重い荷物を積むことを想定して、かなりローギアードになっているためですが、それにしても燃費の悪さは気になるところかもしれません。 また、スマートアシスト非装着車においてはボディカラーがホワイトとシルバーの2色しか設定されていませんが、スマートアシスト装着車であれば、グリーンやオレンジといったカラフルな色も選べます。 もっとも、ホワイトとシルバー以外は3万8500円のオプションカラーですからギリギリ100万円を超えてしまうのは残念なところかもしれません。 >>いま買っとけ! 「コスパMAX」なのに…値上げ前や販売終了が迫る国産車4選 【ダイハツ ハイゼットトラック】>価格やスペックはこちら AT限定者の選択肢はミライースのみ運転免許の条件的にATしか選べないのであれば税込み100万円以下の選択肢は「ミライース」の一択です。 10月1日より発売される一部改良モデルのエントリーグレード「B“SAIII”」の2WD・CVT車の価格は上に記したようにギリギリでアンダー100万円を実現しています。 グレード名に入っている“SAIII”は最新世代の「スマートアシスト」の略称ですから、必要十分な先進安全機能は備えているといえます。 燃費性能もWLTCモード25.0km/Lとなっていて、ランニングコスト的にも納得できるユーザーは多いのではないでしょうか。 一方、税抜きでアンダー100万円となるアルトのエントリーグレードも衝突被軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」などの先進安全機能は標準装備となっています。 2WD・CVT車のWLTCモード燃費は25.2km/Lとミライースよりわずかに優れた数値になっていますが、実用上の差はほとんどないといえるでしょう。 >>【ほぼ絶滅危惧種】税抜き100万円ポッキリな大穴モデルを画像でチェック >>ダイハツ「ミラ イース」一部改良 原価などの高騰で最大約9万円値上げも100万円切りは死守 【ダイハツ ミライース】>価格やスペックはこちら 税抜き100万円以下で買える万人向けな新車は2台一方、スズキの軽トラック「キャリイ」の最廉価グレードは衝突被害軽減ブレーキが非装着車となっています。 より正しくいえば、廉価グレードの2WD・5速MT車は先進安全機能スズキセーフティサポートを装備しており、そのメーカー希望小売価格は111万7600円。 そこから先進安全機能をレスオプションにするとマイナス6万6000円になって、上記の105万1600円になるという計算です。 キャリイのWLTCモード燃費は5速MT車が18.7km/L、4速AT車は15.7km/L。MTを選べば、それなりの燃費性能もついてくるといえそうです。 結論をまとめると、ほとんどのドライバーにとって、「いま日本で買えるもっとも安価でコスパに優れ万人向けと思える選択」はダイハツ ミライースのエントリーグレード、次点はスズキ アルトのエントリーグレードとなるでしょう。 >>【ほぼ絶滅危惧種】税抜き100万円ポッキリな大穴モデルを画像でチェック 改めて、40年ほど前の80年代前半には三菱のコンパクトカー「ミラージュ」が100万円以下で売られていましたし、30年ほど前に誕生した初代の「スズキ ワゴンR」もエントリーグレードはアンダー100万円でした。 インフレは経済成長の証ともいえ、身近なクルマの価格が上がっていくのは致し方ないところですが、新車がもっと購入しやすくなるか、もしくは収入がインフレに応じて上がってくれないと困るというのが、最近の物価高における庶民の肌感ではないでしょうか。 (終わり) >>「アメリカで軽トラが人気!」に見る“日本凄い”説のバカバカしさ。農家の下駄は本当にブレーク中? 【スズキ キャリイ】>価格やスペックはこちら <写真:スズキ、ダイハツ、トヨタ> |
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