ソフトトップに設定がない2.0Lを搭載した本気仕様今年(2024年)1月に開催された東京オートサロンのマツダブースを見て驚いたロードスターファンも多いことでしょう。もちろんボクもその一人。 何に驚いたかといえば、「MSR(マツダ・スピリット・レーシング)」というブランドの特別仕様とした「ロードスター マツダ スピリット レーシング RS コンセプト」が突如登場したこと。 そのロードスターは車高が低められた、いかにもな走り系の仕様で、インテリアはバケットシートを装着。サーキットに照準を合わせているのがひしひしと伝わってきました。 そして何よりのトピックはエンジン。なんと(海外仕様や国内向けRFには用意しているけど)国内向けのソフトトップ車には設定のない2.0Lエンジンを積んでいるのですから。大きなニュースとして、ロードスター界隈を駆け巡ったのは言うまでもありません。 ただ、どうなってるのよマツダ? あれから半年以上も経つのにマツダからの公式な続報は何もなし。気になる。実に気になる。 ロードスター2.0Lのソフトトップ車は、果たして日本で発売されるのでしょうか? >ロードスター MSR RSコンセプトを写真で詳しくチェックする |あわせて読みたい| ノーマルの2Lにあらず! 最高出力は200㎰結論から言えば、日本で発売される可能性はかなり高いです。99%以上といっていいでしょう。 ただし、カタログモデルとして用意されるかといえば、そうではなさそう。あくまでも「MSR」というブランドで展開する、スペシャルなモデルとなりそうです。 トヨタでいう「GR」とか日産の「ニスモ」に相当する、架装車として手を加えたモデルと考えればいいでしょう。 古くは「M2 1001」とか「M2 1028」などNA(初代)ロードスターに用意された「M2」扱いのモデル、ちょっと新しいところでいえば、マツダE&T扱いの「ロードスターターボ」とか「ロードスタークーペ」をイメージすれば立ち位置としては近いんじゃないでしょうか。 >ロードスター MSR RSコンセプトを写真で詳しくチェックする 実はオートサロンに展示されたマツダ スピリット レーシング RS コンセプトのエンジンに関して、マツダのスタッフは「最高出力は200㎰が目標」とコメントしています。それが何を意味するか? エンジンがノーマルではないということです。 ノーマルの2.0Lエンジンは184㎰であり、MSR仕様はそれをチューニングしてパワーアップして積むことが前提になっているというわけ。そんなコメントも、通常のカタログモデルではないことを裏付ける理由のひとつといえるでしょう。 そのエンジンルームを見るとエアクリーナーボックス周辺もノーマルとは異なっていて、(市販バージョンはどうなるかわかりませんが)、吸排気といった王道的なチューニングがおこなわれるのは間違いありませんね。 もうひとつ気になるのは、いくつかのグレードが用意されるという噂があること。東京オートサロンに展示されていた車両はいわゆる“全部乗せ状態”で、さらにシンプルな仕様も用意されるというのです。 |あわせて読みたい| 年末の年次改良もしくはオートサロン2025で発表かあくまで推測ですが、その“シンプル仕様”もパワートレインなどの基本スペックは“フル装備モデル”と変わらず、バケットシートをはじめとするインテリアやホイールなどで差をつけるものと考えるのが自然じゃないでしょうか。 違う言い方をすれば、オートサロンで姿を見せたのは「完成形」であり、シートやホイールなどは自分好みのものを装着できる「ベース仕様」も用意されるということです。もちろんベース仕様は値段も抑えられるでしょう(といってもカタログモデルの「RS」に比べると格段にアップするでしょうけれど)。 いずれにせよ、いま海外で売っている2.0Lエンジンのソフトトップ車がそのまま国内でも展開されるわけではありません。チューニングしたエンジンを積んでサスペンションを強化した、MSRブランドのカスタマイズカーとして登場することになるのです、たぶん。 >ロードスター MSR RSコンセプトを写真で詳しくチェックする 気になる発表時期はズバリ、今年の年末もしくは年明けすぐ。ロードスターは今年12月に年次改良が噂されていて、そのタイミングで2.0Lエンジンを積んだMSRモデルも正式に明らかになる可能性もあります。そして来年(2025年)の東京オートサロンがお披露目の場となるかもしれません。 ただ、別の可能性として、年内と噂されるロードスター本体の年次改良では明らかにならず、東京オートサロンで事実上の発表&お披露目となるシナリオもあり。いずれにしろ、来年の東京オートサロンでは何らかの動きがあるでしょう。 そして価格は……少なく見積もって、ベース仕様で450万円くらいでしょうか。現行ラインナップにある1.5Lエンジンを積むソフトトップの「RS」が367万9500円ですが、その「100万円アップ」がひとつの目安と考えられます。もし400万円台前半なら、個人的には“買い”だと思っていますが、いかがですかね? 2024年の東京オートサロンに展示された車両のように“盛り盛りの仕様”だと、500万円は超えるのではないでしょうか。 間違いなく言えるのは、そんなロードスターらしくないプライスタグだったとしても、この2.0Lモデルはロードスターファンにとってもスポーツカーファンにとっても最高のコレクターズアイテムになるということ。最後の純エンジン車として、貴重な存在になるはずです。 <おわり> |あわせて読みたい| |
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