無駄だからやめたほうがいいと思いますよ「現行型トヨタ アルファードを買って半年後に売却したら、なんと●●●万円も儲かりました!」 「アルヴェルを買えたなら、乗らずに1年間寝かせたうえで売却すれば爆益間違いなし!」 「40系アルファードのリセール価格は、オプション装備がいい上級グレードなら4桁、つまり1000万円以上になる可能性もあり!」 今日もネット空間のあちこちで、おおむね上記のような内容がささやかれている。 40系アルファードなどを賢く乗り替えるテクニック(?)の伝道師を自称する人もいる。 で、そういった情報を目にしたあなたは今、「自分もアルファードまたはヴェルファイアを買って、半年か1年ぐらい乗ってから上手に売り抜けて、ちょっとばかり儲けてやろうか?」などと考えているかもしれない。 そして、儲けを出すためにはいつ、どんなグレードのアルヴェルを買い、どんなオプションを付けたうえでどのくらいの期間保有し、最終的にどのタイミングで売却すれば確実に利益を上げられるのか、真剣に検討しているのかもしれない。 ……ご苦労なことであり、その行為が悪いとも思わない。 だが、長らく中古車関連の記者稼業に就いている筆者からお伝えしたことは、下記の1点のみだ。 「その努力、無駄だからやめたほうがいいと思いますよ」 >>アルファード/ヴェルファイア現行モデルやその他の人気車を画像で見る >>【6カ月以内も可能】超人気「ランクル250」が“納車2年待ち”の真相と強欲な転売ヤーの末路 【トヨタ アルファード】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら “爆益”の目論みが完全に狂った一部業者は青息吐息に現行型トヨタ アルファード/ヴェルファイアに関する転売じみた行為を検討することが無駄である理由は、第一に「40系アルヴェルの超高値相場はすでに崩れているから」だ。 2023年6月に現行型トヨタ アルファードおよびヴェルファイアが発売されてから一定期間は、確かに冒頭で挙げたような「転売で爆益!」みたいな状況があり、それは比較的最近まで続いていた。 中古車売買のプロも素人も「半分プロ」みたいな人も、アルヴェルの相場高騰に夢を見ていた。 だが夢は終わった。 今年10月から12月のアル・ヴェル新車生産枠追加が決まったからか、為替の影響か、はたまたその他の理由によるものかは不明だが、今年9月、AA(業者向けのオートオークション)における40系アルファード/ヴェルファイアの相場は続落。 そのため、「確実に爆益を出せるはず」との目論見で40系アルヴェルを大量に仕入れ、そしてヤードで眠らせ、どこかのタイミングで高値にて売り抜ける気でいた一部業者やブローカーの一部は目論見と資金計画が完全に狂い、青息吐息となっている者もいると聞く。 もちろん業者間相場が続落したといっても、まだ原価割れするほどの水準にはなっていない模様だ。 >>アルファード/ヴェルファイア現行モデルやその他の人気車を画像で見る >>【VIPの隠密仕様】アルヴェル4人乗り「スペーシャスラウンジ」準備中。目立ちすぎLMより本命 【トヨタ アルファード】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 未来の相場なんて誰にもわからないしかし「買う→眠らせる(あるいは少しだけ乗る)→売却する→儲かる」みたいなイージーな流れは、今後しばらくの間は訪れないものと思われる。 そのため、「アルヴェルの買いと売りのタイミングとかをいちいち考える努力は、たぶん無駄ですよ」という結論になるのだ。 そしてアルヴェルの売買で儲けることを考えるのが無駄であるもうひとつの理由は、「未来の相場なんて誰にもわからないから」だ。 あるいは、「未来の相場のごくごく一端を正しく予測するには、血がにじむほどの努力が必要だから」と言い換えてもいいだろう。 前述したとおり今年9月のおおむね半ば頃、40系アルファード/ヴェルファイアの業者間相場は大きく下がった。 しかし今後はまた大きく反転し、再び「アルヴェルを買って売れば誰でも儲かる」みたいな状況になる可能性もある。が、やはりそうはならない可能性もある。 つまり「未来のことは誰にもわからない」ということだ。 >>アルファード/ヴェルファイア現行モデルやその他の人気車を画像で見る >>超人気モデルの納期「ウン年待ち」は今どうなってる? ランクル、アルヴェル、ジムニー最新事情 【トヨタ アルファード】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 自分に見合った価格で、普通に使うのが王道そんな「わからない状況」のなかで中古車売買のプロたちは、ほんの少しでも確実な未来を知ろうと24時間・365日に近いレベルで相場を徹底的に研究し、しのぎ合い、ときには騙し合ったりもしながら、自前の資金を張って勝負に出ている。 または、相場が弱いと見れば微益または微損の状態で撤退し、己の資金を守るという地味な戦いもしている。 大儲けすることもあるだろうが、それと同時に大損や破産をぶっこく可能性も常にあるという、過酷でプロフェッショナルな世界だ。 そんな状況のなかに我々素人が、ネットやSNSで聞きかじった知識だけをベースにのこのこ参戦しても、まぁ“場”が良いおかげでたまたま勝つことはあるだろうが、普通は勝てない。 焼かれて終わるだけだ。誰もが簡単に相場で儲けられるならラクでいいのだが、なかなかそうもいかないのがこの世の中である。 >>アルファード/ヴェルファイア現行モデルやその他の人気車を画像で見る ということで「アルヴェルで儲けようとするアマチュアの努力は無駄だから、やめといたほうがいいですよ」という結論になるわけだが、これはもちろん「40系アルファードまたはヴェルファイアを買うのは無駄だから、やめといたほうがいいですよ」という意味ではない。 新車であろうが中古車だろうが、品質や自分の価値観に見合った価格で現行型アルヴェルを入手できたならば、ただただそれを普通に使い、しかるべきタイミングでごく普通に売却すればいいのだ。 そういった使い方であっても40系アルヴェルのリセール価格は――儲かることはないにしても――普通に高額ではあるはず。 そしてそれより何より、あの出来の良いミニバンと数年間を普通に過ごした日々の記憶こそが、ユーザーにとっては一番の“儲け”になるはずなのだ。 <終わり> >>アルヴェルの新グレードは2025年初頭か? 待望の廉価版追加とパーテーション付き最高級仕様にはPHEVを新設定 【トヨタ アルファード】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら <写真:トヨタ> 終わり> |
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