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【劇的】新型ロードスター、CN燃料、恐怖のウェット、マツダとの激闘…メディア4耐は今年も皆んな笑顔になるレースだった! ...

2024-10-2 08:00| post: biteme| view: 923| コメント: 0|著者: 文:編集部/写真:編集部

摘要: 世界一長く続くワンメイクレースとなったメディア4耐 9月21日、筑波サーキットにて「メディア4耐」こと「第35回 メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」が開催され、carview!/みんカラチームも出場しました!  ...

【劇的】新型ロードスター、CN燃料、恐怖のウェット、マツダとの激闘…メディア4耐は今年も皆んな笑顔になるレースだった!

世界一長く続くワンメイクレースとなったメディア4耐

9月21日、筑波サーキットにて「メディア4耐」こと「第35回 メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」が開催され、bty/みんカラチームも出場しました! 車両や燃料などが大きく変わる記念の年、ハラハラドキドキの展開となったレース当日の様子を、ワタクシ編集部の橋本隆志がレポートします!

まずメディア4耐とは、(公式によると)普段は取材する立場のメディア関係者が、レースへの参加を通じレースの魅力や楽しさを体感、情報発信することで、自動車文化の成熟へ寄与することを目的として行われる耐久レース。初代「ロードスター」が登場した1989年に始まり、今回で35回目を迎える大会です。

初めにお伝えしますと、この35年という長い歴史によって今回「最も長く続いている自動車のワンメイクレースシリーズ(英名:Longest running one-make automobile racing series)」としてギネス世界記録に認定されました!

35年もの間、バブル崩壊やリーマンショックなどの不況、東日本大震災や西日本豪雨などの災害、コロナ禍など、レースを続けるには多くの壁が立ち塞がる中、自動車メーカーの中では比較的小規模なマツダが、商業的には難しい「ロードスター」という小さなライトウェイトオープンスポーツを作り続け、そしてメーカーや主催者、メディアが一丸となってレースを続けてきたのです。筆者はbty/みんカラチームとして5回目の出場ですが、先人たちの苦労と努力には頭が上がりません。

>>第35回メディア4耐の激闘を写真でチェックする

どんな逆境でも多くの参加者を魅了し(参加台数はのべ820台!)レースを続けてこられたのは、ロードスターが持つ人馬一体の走りの楽しさに他なりません。それは言い換えると、初代NAロードスターのカタログに書かれた「だれもが、しあわせになる」というコンセプトを脈々と継承してきたからでしょう。

「レースって楽しい、走るって本当に楽しい」。実はワタクシ、現行ロードスター(ND型)を8年前に購入し、日々の買い物から旅行、たまのサーキット走行まで愛車をしばき倒していますが、屋根を開けハンドルを握るたびにこの想いを毎回噛み締めながらドライブしています。そして8年経っても全く飽きやしない(本当)。

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#マツダ #ロードスター #メディア4耐 #耐久レース #筑波サーキット #カーボンニュートラル燃料 #人馬一体 #オープンカー

新型にスイッチ、CN燃料など新たな試みも

そんな記念すべき大会ですが、昨年までは内装などが取り払われた「メディア4耐専用ロードスター」だったのに対し、今年はロードスターのマイナーチェンジに伴い新型へスイッチ。合わせて「パーティーレース仕様」という誰もが買えるマシンでのレースに生まれ変わりました。

さらに「レースをもっとサスティナブルなものに」というマツダの代表取締役社長兼CEOの毛籠勝弘氏の想いから、カーボンニュートラル燃料(CNF)へと切り替わりました。事前のウワサでは燃費が5~10%ほど悪化すると言われており、これまで各チームが培ってきた燃費データが使えなくなるため混戦が予想されます(汗)。

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ちなみにこのCNF、当日は横田瀝青興業さんの「どこでもスタンド」を活用し筑波サーキットのガソリンスタンドに併設された“即席のガソリンスタンド”で給油。このどこでもスタンド、災害時の非常用スタンドとして開発されたもので、主に地方自治体や企業を中心に数十機ほど導入されているそうですが、今回のようにレース現場での活用は初の試みだそう。

本来、給油機は地面に固定されているものなので、どこでもスタンドのような移動式は前例がなく、代表取締役の横田勝好氏によると実現までには認可の面で大変苦労したんだとか……。なお、給油は「危険物取扱者」の資格を持っていれば可能だそうで、家庭用100V電源で動くそうですよ。

近年CNFを使ったレースが国内でも増えてきていますが、レース場のスタンドでの給油は設備的に不可能。CNFの普及が進んでいくと、さらなる活用法が広がりそうですね。また近年、過疎化が進む地方ではガソリンスタンドが閉業してしまうケースも多く、過疎地における社会課題の解決にもなりそう。気になるレース関係者や地方自治体の方(?)は、ぜひ横田瀝青興業さんにお問合せを!

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ドライバーは過去最強の布陣…?

閑話休題。bty/みんカラチームはメディア4耐に長年参加しているわけですが、実はワタクシの加入前から「社員のみで戦う」という鉄の掟が存在し(理由は知らぬ存ぜぬ)、これまで社員ドライバーだけで戦ってきました。しかし今年は、大人の事情(?)で外部のドライバーを迎え入れることに。ちなみに某ロックバンドのような方向性の不一致などではありませんのでどうぞご安心を(え、誰も心配してない?)。

助っ人ドライバーの一人目が、2022年のミス・ユニバースジャパンで準グランプリを獲得し、現在は歯科医師として働きながら「KYOJOカップ」を戦う“歯科女子レーサー”こと及川紗利亜選手!

大学からロードスターでレース活動を始め、ミス・ユニバース兼歯科医師兼レーサーという三刀流。聞けば元々メディア4耐に出たかったそうです。

◎及川選手のSNSはこちら
X(Twitter):@SariaOikawa
Instagram:@sariaoikawa
YouTube:@saria_oikawa

二人目が、シムレーサーの新木悠真選手。まだ19歳(!)ながらマツダが推進する「バーチャルからリアルへの道」というシムレーサーがリアルレースに挑戦するマツダチャレンジプログラムに参加する凄腕の持ち主。現役バリバリのシムレーサーの走りに期待がかかります!

ただこのお二方は「準助っ人ドライバー」となるため、レギュレーションにより予選への参加が認められておりません。そのため何故かワタクシが予選ドライバーを務めることに……(滝汗)。新たに超カッコいいフルラッピング(ちなみにデザインは社内のデザイナー氏によるもの)したド新車をぶつけたら……などと考えると、1週間前から胃がキリキリと痛む毎日を過ごしてきたのでありました(小心者)。

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そしてその肝心の予選はというと、ワタクシ見事に撃沈。新車ということで当日朝に加え前日にも練習走行の時間が設けられたのですが、そこでは助っ人二人の完熟に当てたため、予選時間に初めてマシンに触れることに……。

ロードスターをほぼ毎日乗っているから大丈夫だろう、と自分に言い聞かせ臨みましたが、想像以上に力んでシフトミスを連発……。マイチェンの変化(進化)は大きく、ようやく新型の感触を掴んできた頃にはタイヤがタレてタイム更新ならず。12位に沈んでしまいましたとさ(やっぱプロってすげぇ……)。まだまだということで、来年は10位以内を目標に精進します(宣言)。

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ウエットでDSC-TRACKが真価を発揮

ワタクシ一人傷心の中レースが始まったわけですが、第1~2ドライバーは弊社の大ベテランで過去何度もメディア4耐に参加してきた松尾と宇田川。二人ともプライベートでサーキット走行に興ずる猛者です。

メディア4耐では、燃料の使用量が60L(満タン40L+20L給油)に制限されているため、最初から最後まで全開で走ることができず燃費が毎年ドラマを生む要因に(今年もドラマが……!)。松尾・宇田川はこれまで培ってきた秘伝の走りで燃費をセーブしつつ安定したペースを刻んでいきます。

そしていよいよ期待の新人、新木選手にバトンタッチ。途中から小雨が降るなか、まだリアルレースの経験が3回目(マツ耐に2回出ただけ)とは思えないほど落ち着いて、ミスのないスムーズな走りで快調に飛ばしていきます。その走りはまるで精密機械のよう。恐らくこれまで何千ラップとシュミレーターで筑波を走り込んできたのでしょう。やっぱり大事なのは走り込みの量なんですね。

ピットでの順位入れ替えなどはありつつ、トップ集団のまま及川選手(先生)へとバトンタッチ。歯科医師として働き、休みの日にはKYOJOカップの練習など忙しい日々を過ごされているにもかかわらず、事前にシミュレーターで練習してきてくれたそうで、日々のほほんと生きているワタクシは爪の垢を煎じて飲みたいものです。

そんな及川選手、筑波サーキットのレースは久しぶり&急に雨足が強くなる&日没で真っ暗という最悪の条件が重なる中、ウエットによるタイムロスを最小限に抑え、事故なく安全にワタクシへとタスキを繋いでくれました。いや本当、あの悪コンディションは普通に走るだけでも相当大変なんだから!

>>第35回メディア4耐の激闘を写真でチェックする

そしていよいよワタクシの番。もう泣いても笑っても最後まで走り切るしかありません。8番手でコースイン。しかも! 燃料計を見ると、ウエットコンディションとなったためか予想以上に燃料がたっぷり残っているではありませんか。まだ小雨が降り頻る中監督から「タイム上げられる?」との無線が……。

今年から監督がワタクシの上長へと変わったため、上司の命令は絶対服従です(やっぱりサラリーマン)。今回の走りいかんで次回のボーナスが決まる……かどうかはわかりませんが(そもそも予選でやらかしている)、できる限り頑張ってみます。

新型の目玉の機能の1つが「DSC-TRACK」。これまでのDSCよりも介入が遅く、スピンするギリギリまで介入を抑えつつ、最後の危険な領域ではしっかりスピンを抑えてくれるサーキット向け電子制御ですが、これがウエットではピカイチ。

雨が小康状態となり、時々刻々と路面コンディションが変化する中、安心して攻め込むことができました(というか何度も助けられました……)。雨のレースにもかかわらず大きなクラッシュや赤旗中断にならなかったのは、DSC-TRACKのおかげでしょう。ワタクシのようなアマチュアにはまさにピッタリの装備でした。うちのロードスターにも欲しいよぉ。

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最後の最後に劇的ドラマが…!

路面がちょっとずつ乾き始め、ピットからの指示は「前まで12秒! もっと飛ばせ!」。もうこっちは冷や汗ダラダラですが、新型ロードスターとDSC-TRACKを信じ全力で前を追います。何を隠そう、前を走るのはなんとマツダ本体のチームである「人馬一体ロードスター」。

今年は毛籠社長自らドライバーとして走行するなど、35回大会で気合いが入っていましたが、残り10分ほどで追いつきストレートでなんとかパス! マツダ様に道を譲るなんて気持ちはワタクシの中に1mmもありませんでした。だって真剣勝負のレースだもんね!

ちなみにこの時、メーターには「残り航続距離0km」の表示が……。もうピットの燃料計算を信じ腹を括って前に進むしかありません。

その後ワタクシのミスで1度抜き返されるも、再度抜いてチェッカー。「7位かぁ……あと1つで表彰台だったなぁ……あっそういやボーナスどうなった?(まだ言う)」なんて思っていたら(※メディア4耐は6位まで表彰式に参加できます)、無線から「タカシ! 3位だ!」と監督の声が。

「あぁオレ疲れてるんだなぁ……幻聴が聞こえる」なんて思っていたら、最後の数周でガス欠により止まった車両が複数あり、滑り込みで3位表彰台に入った模様。ようやく事態を飲み込め、ワタクシの予選のミスをチームメイトが必死にカバーし、雨の中諦めずに最後まで走り切った結果、なんとなんとボーナスゲッt……ではなく表彰台を獲得することができました!!

ちなみにワタクシが予選でやらかしたおかげで(?)、最も順位を上げたチームに贈られる特別賞「クスコ賞」までいただくことができました(笑)。

>>第35回メディア4耐の激闘を写真でチェックする

大人になってこんなにもドキドキしてはしゃいで感動できる瞬間はそうそう経験できないもの。「やっぱりロードスターって最高だ。走るのって本当に楽しい!」。メディア4耐に参加すると、毎年このフレーズが心の底から湧いてきます。

ワタクシの稚拙な文章でこの感動をどこまで伝え切れるかは甚だ怪しいですが、各チームそれぞれに嬉しい・楽しい・悲しいドラマや激闘があるので、ぜひ各チームのレポートを読んだり、YouTubeの公式ライブ配信などを見返してみてはいかがでしょうか。

同乗走行やeSPORTS体験なども行われ、パーティレースも併催し入場は無料(来年も恐らく……)なので、気になった方はぜひ、36回大会に足を運んでみてください。ロードスターに触れれば「だれもが、しあわせになる」、そして「誰もが笑顔になれるクルマ」であることはワタクシが保証します! 応援ありがとうございました!!

(終わり)

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