コンパクトSUVの優等生「クロスビー」スズキは8月23日、「クロスビー」の車体色ラインアップの変更を行いました。発売は10月を予定しています。 クロスビーは、2017年に登場したコンパクトSUVです。軽クロスオーバーの「ハスラー」と瓜二つの愛くるしい表情が特徴ですが、使用しているパーツなどに共通性はほとんどなく、コンパクトカーである「イグニス」や「ソリオ」などのメカニズムが用いられています。 今回の改良では、新たに「ミネラルグレーメタリック」とホワイトの2トーンルーフ、モノトーン仕様の「キャラバンアイボリーメタリック」を採用したほか、ルーフ色ではブラックの2トーンルーフ仕様を「ピュアホワイトパール」、「キャラバンアイボリーパールメタリック」、「タフカーキパールメタリック」に設定しました。また、ホワイトルーフ仕様では、バンパーガーニッシュ色をシルバーからホワイトに変更しています。 >>クロスビー、フロンクス、ジムニー5ドアを写真で見比べる いまでは貴重な5ナンバーサイズのコンパクトSUVであることもクロスビーの特徴です。取り回しやすい大きさでありながら大人5人がしっかりと座れる居住性も確保しており、リヤシートスライド/リクライニングといった便利機能も備え、シートアレンジや小物入れも充実し使い勝手が高い1台です。 <ボディサイズ> ◎あわせて読みたい: 本格四駆に6ATも燃費と価格はライバルがリードエンジンは、1.0L 直列3気筒ターボエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせ、1tほどの軽量ボディも相まってパワフルな加速を見せてくれます。 なお、WLTCモード燃費はFF車が18.2km/L、4WD車が17.0km/L。同じく5ナンバーサイズのコンパクトSUVであるトヨタ「ライズ」と比べ数値上劣ってしまうのがやや難点でしょうか。 しかしクロスビーは、ほかの多くのコンパクトカーがCVTを搭載するのに対し6速ATを搭載するのがポイントです。CVTの“ラバーバンドフィール”が苦手なドライバーは一定数おり、6速ATとパドルシフトを組みわせた小気味よい変速は、走りを楽しみたいユーザーも満足することができます。 さらに4WD車はビスカスカップリング式の本格的なフルタイム4WDを採用し、「ヒルディセントコントロール」や「グリップコントロール」、「SNOWモード」といった電子制御も充実させることで、愛くるしい見た目ながらSUVとして悪路での走破性が高いのも特徴です。 >>クロスビー、フロンクス、ジムニー5ドアを写真で見比べる 安全装備に関しても、「スペーシア」に搭載される最新の「デュアルカメラブレーキサポート2」ではないですが、一世代前の「デュアルカメラブレーキサポート」や「後退時ブレーキサポート」といった衝突被害軽減ブレーキ、「全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール」や「車線維持支援機能」、後方までカバーする誤発進抑制機能などはしっかりと備えています。 価格は194万1500円~239万300円で、多くのクルマが値上がりしているいまのご時世では高コスパな1台です。しかしライズは171万7000円~230万9200円となっており、価格に関してはややライバルが一歩リードしています。 ◎あわせて読みたい: 買うなら“いまが狙い目”な訳とは?そんなスズキの良心が詰まったクロスビーですが、細かな改良は施されてはいるものの登場から7年が経ちやや古さを感じるのは否めません。自販連が公表するデータによると、クロスビーの販売台数は2024年1月~6月の半年で6651台(前年比99.7%)で全体の38位となっており低空飛行中。 通常クルマのフルモデルチェンジサイクルは6年前後が一般的なので、テコ入れのためにもそろそろ新型に関してウワサやアナウンスがあっていい気もしますが、クロスビーにはフルモデルチェンジの気配がありません。 さらに、スズキはまもなくコンパクトSUV「フロンクス」を日本に導入します。どのメーカーも日本専用車に大きなコストをかけることができない現状、日本専用であるクロスビーがフロンクスと入れ替えで終売する可能性もあります。 ◎あわせて読みたい: クロスビーとフロンクスでは大きくテイストが異なるため併売される可能性も十分に考えられますが、この先クロスビーに大きなテコ入れが入る可能性は低く、「ジムニー」5ドア仕様の日本投入の先行きが見通せないため、クロスビーを買うなら熟成に熟成を重ねたいまが狙い目と言えます。 (終わり) >>クロスビー、フロンクス、ジムニー5ドアを写真で見比べる ◎あわせて読みたい: |
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