CX-80のボディサイズは受け入れられるのか?2024年8月22日、マツダは「CX-80」の国内仕様モデルを発表し、2024年秋に発売開始することを明らかにしました。 マツダの「ラージ商品群」のひとつであるCX-80は、日本市場においては「CX-8」の事実上の後継モデルとしての役割を担うことが期待されています。 一方、「ラージ商品群」の第1弾として2022年に登場した「CX-60」は、当初の想定を大きく下回る販売台数となっており、2024年1~6月の新車販売台数ランキングで乗用車全体の50位という結果に終わっています。 その大きな要因となっているのが、1890mmという全幅です。かなりワイドなこの全幅こそがCX-60の国産車離れしたエクステリアデザインを形成していることは言うまでもありませんが、日本の道路事情を考えると実用面に不安が残るのも事実です。 >>CX-80とCX-60、現行CX-5、アラタを画像で見る CX-80は、CX-60と同じ全幅を持ち、全長は4990mmとCX-60よりも250mm延長されています。こうした背景から、CX-80が好スタートを切れるかどうかに対して疑問の声も少なくないようです。 >>CX-80の新着フォト集&サイズ判明! アーティザンレッドもいいが、メルティングカッパーが凄い >>【やっと…】マツダ命運握る3列シートSUV「CX-80」国内発表。秋発売で「CX-8」の後継になり得るか? 【マツダ CX-8】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら やはり大本命はCX-5。自社製ハイブリッドに注目そのなかで気を吐いているのが、「CX-5」です。 CX-5の現行モデルは2017年に登場しており、すでにモデル末期となっていますが、それでも2024年1~6月の新車販売台数ランキングではマツダのなかでは「マツダ2」に次ぐ数字を記録しています。 そんなCX-5に対して、マツダの毛籠勝弘社長は「(次期CX-5を)鋭意開発中」であることを2024年5月に明言しています。 さらに、その際には「排気エミッションと熱効率を同時に改善したSKYACTIVエンジンにマツダ製のハイブリッドを搭載する」ということも述べています。 これまでのマツダのハイブリッド車(ストロンハイブリッド)は、トヨタから技術提供を受けたモデルはあるものの、マツダオリジナルと呼べるものではありませんでした。 今回、毛籠社長が「マツダ製のハイブリッド」という点を強調していることを考えると、これまでのものとはまったく異なるものであることは明白です。 そして、そのハイブリッドシステムを搭載する最初のモデルが、マツダの屋台骨を支え続けてきたCX−5であるというのもうなずけます。 >>CX-80とCX-60、現行CX-5、アラタを画像で見る >>【291万円】8年目でもマツダで一番売れているCX-5! 最安グレード「20S スマートエディション」はアリか? 【マツダ CX-5】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 次期CX-5は早ければ年内にも発表されるでは、そんな次期CX-5はいつごろお披露目となるのでしょうか? あるマツダ販売店関係者は「マツダから公式に説明があったわけではない」と前置きしつつ、次のように話します。 「あくまで予想にはなりますが、ワールドプレミア自体は比較的早いのではないかと思います。 というのも、一部の国ではすでにCX-5の現行モデルが在庫販売になっていると言われています。 また、海外では販売店関係者向けに次期CX-5の姿が伝えられたという報道もあったようです。 >>CX-80とCX-60、現行CX-5、アラタを画像で見る CX-5はグローバルモデルであり、昨今の日本市場の立ち位置を考えると、世界に先駆けて日本で発売される可能性は低いと言わざるを得ません。 ただ、現行モデルの生産が終了に向かっていることが事実であるなら、次期CX-5は年内にもワールドプレミアを果たすと考えられます。 そして、次期CX-5はまず欧州などで発売となり、その後2025年前半にも日本国内で発売されるというのがもっとも現実的なラインではないでしょうか。 逆に言えば、CX-80の発売と重なることから、次期CX-5が2024年内に発売される可能性はなさそうです」 >>【ジャパンタクシーにも台数負け】マツダ渾身の「CX-60」今年大苦戦のワケ。切り札はあるか? >>サイズ拡大で取り回しは? 乗り心地改善? マツダの新型SUV「CX-80」のギモンを開発陣に聞いてみた 【CX-60】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 中国で春に公開されたアラタがデザインのヒントに現時点では、次期CX-5についての具体的な情報はほとんどありません。 一方、マツダが2024年4月に公開した「アラタ」と呼ばれる電動SUVは、次期CX-5のデザインの方向性を示唆するものになるかもしれません。 >>CX-80とCX-60、現行CX-5、アラタを画像で見る アラタは、マツダの中国におけるパートナーである長安汽車のプラットフォームを活用したBEVおよびプラグイン・ハイブリッド車であり、これ自体が次期CX-5となることはなさそうです。 しかし、アラタのもつ次世代の「魂動デザイン」が、次期CX-5にも受け継がれる可能性は十分にあります。 たとえば、そのクーペスタイルの流麗なボディラインやよりシャープになった前後のライト、さらにはLEDによって浮かび上がるフロントのシグネチャーラインやリアのエンブレムは、「マツダ製のハイブリッド」を搭載する次期CX-5で採用されたとしても不思議ではありません。 いずれにせよ、次期CX-5については不透明な部分が多いのが現状です。その全貌を知るためには、もう少し時間が必要なようです。 (終わり) >>アメリカ人がマツダ車を“発見”した? 「CX-70」ほか軒並みセールス絶好調の背景とは >>「誰かにやってほしかった…」 CX-80に課せられたデザインの制約と苦悩、違いを生み出す工夫とは? 【マツダ CX-60 PHEV】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら <写真:マツダ> |
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