今年も《編集》がK-TAIに挑戦してきた!昨年2月、自動車ジャーナリストの工藤貴宏さんに焼肉屋にて誘われ軽い気持ちで参加した(してしまった?)K-TAIこと「もてぎKART耐久フェスティバル」。すっかりその魅力に取り憑かれたbty編集のワタクシ(《編集》)が今年も参加してきました。悲喜交々となった2年目のレースレポート、週末の暇つぶしにぜひご笑覧ください。 ◎昨年のレポートはこちら: K-TAIとは、毎年夏にモビリティリゾートもてぎで開催される7時間の耐久カートレース。今年で第24回という伝統を誇ります。K-TAIの詳細は昨年のレポートに譲るとして、その最大の魅力はMotoGPやSUPER GTが開催される”もてぎ”の本コースをカートで思いっきり走れること。クルマでは何度も走っている《編集》ですが、体感速度が300km/hとも言われる非日常感が病みつきになるんです(実際の最高速度は120km/h程度にもかかわらず)。 K-TAIは5クラスに分かれており、《編集》が所属する「Club Racing(クラブレーシング)」はホンダ製の「GX270」という270cc汎用エンジンを使用しているのでクラスIIでの参加になります。このエンジン、レンタルカートから芝刈り機まで、日常のあらゆるシーンで使われている汎用品のため信頼性と耐久性は折り紙つき。クラブレーシングを何年も支えているのに全く壊れる気配すらない鉄人のようなエンジンです。さすがはThe Power of Dreams。 しかも今年は、バイク界ではすっかりお馴染みのヨシムラ製キャブへとアップデート。タイヤもダンロップの「DRK-SP」へとスイッチし昨年よりも数倍(は言い過ぎですが)マシンの戦闘力も上がり、《編集》も参戦2年目を迎え愉快なチームメイトともすっかり顔馴染みとなり「今年はいっちょやったるぞー!」と気合いを十分で臨みました。 ◎あわせて読みたい: >>全国のサーキット・走行会・イベント情報がまとまった「みんカラサーキット」はこちら #K-TAI #カート #モビリティリゾートもてぎ #耐久レース #レース今年は気合い十分だったのだが……前日にはリニューアルされた「ホンダコレクションホール」などを楽しみつつ、迎えた8月4日の決勝日。予選はタイムアタックではなく前日に“くじ引き”で決まるのもK-TAIの特徴で、《編集》が所属する96号車は52番手(チームメイトの95号車は2番手、97号車は38番手)。 K-TAIは100台を超えるエントリーのためスタートが2グループに分かれるのですが、チーム最下位である52番目の我々がなんと第2グループのトップ! 昨年もポールポジションを獲得(くじ引き)し、今年も(第2グループとはいえ)ポールポジションを獲得し「やっぱりオレ持ってる」なんて一人心の中でニマニマしておりましたが、今思えばこれが油断に繋がったのかも……。 《編集》の担当は第3スティント。チームとして前半燃費を稼いで後半勝負というオーダーが出ていたので、燃費を稼ぐために他車の後ろについて空気抵抗を減らしたり(いわゆるスリップストリーム)、早めにアクセルを戻してブレーキを使わずにコーナーをクリアするなど、できるだけガソリンを使わずに目標タイムに合わせ淡々とラップを重ねていきます。 新たに導入したダンロップ製の「DRK-SP」はグリップレベルも高く、なおかつ滑り出しが穏やかでコントローラブル。たとえ滑っても横方向に速度が逃げないので昨年よりもタイムが上がり、“ヨシムラキャブ”と相まって走るのが俄然楽しくなっていきます。 そのためついつい全開で走りたくなりますが、K-TAIは仲間と戦うチーム戦。7時間という長丁場なので、はやる気持ちを抑え事故なく自分の仕事をキチンとこなすことに集中します。途中スピンした前走者に接触しそうになるなど危ない瞬間もありましたが、無事第4ドライバーへとバトンをつなぎ1回目の走行を終えました。 ◎あわせて読みたい: >>全国のサーキット・走行会・イベント情報がまとまった「みんカラサーキット」はこちら メカさん達が神っていた順調にラップを重ねる96号車でしたが、しばらくして「96号車がホームストレートに戻ってこない……」との声が。なんとチームメイトが他車のスピンに巻き込まれクラッシュしてしまいました。 慎重に走っていても何が起こるかわからないのがレースですが、ガレージに戻ってきたマシンを見て一同絶句。フロントバンパーからフレームまで、マシン前半分がほぼグチャグチャです。結果的にドライバーが無事だったのが不幸中の幸いですが、素人目に見てもレース続行は不可能な状態……。 「ここで終わりかぁ……(涙)」 なんて言葉が頭をよぎりましたが、メカさん達が壊れたカウルを外し曲がったフレームやアーム類を直し始めているではありませんか! しかもその目はむしろ生き生きとしています(メカニックの性なのか……?)。 エンジンなどの動力系が無事だったことも幸いし(さすがGX270!)、フレームやアームをハンマーや万力などでグイグイと戻し、予備のカウルをかき集め、1時間後にはなんとか走れる状態に。エンジンを再始動した瞬間ピットは歓声に包まれました。メカさん達マジカッコよかったっす(惚れた)。 結局、フレームの曲がりは完全に修復することはできず、マシンは常に左に進み(右回りのもてぎでは致命的)、強い横Gがかかるとチェーンが外れてしまうような状態でしたが、チェーンが外れるたびにメカさんがすぐにチェーンを張り直すなど、応急処置を施しながらチームメイト同士でなんとかバトンを繋いで無事チェッカー。 結果的には90位とチーム内最下位となってしまい(淡々と走った95号車が54位、こちらも他車のスピンに巻き込まれクラッシュした97号車が87位)、期待した結果ではありませんでしたが、諦めずに全員でバトンをつなぐチームプレイの素晴らしさを体感することができました。そしてやっぱりレースは何が起こるかわからないから面白い。 レースを見る際は、ドライバーが思いっきり走るその裏で、ピットクルーやメカニック、マネージャーや食事を用意してくれる裏方さん、スポンサーなど多くの人が支えていることを想像しながら観てみてはいかがでしょうか? きっとレースがより深く楽しめること請け合いです。ではまた来年(?)お会いしましょう! ●撮影:小林直樹 ◎あわせて読みたい: >>全国のサーキット・走行会・イベント情報がまとまった「みんカラサーキット」はこちら |
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