スポーツカー風に大変身した現行型現行型の5代目プリウスは、2023年1月に登場。それまでの「先進的だけどなんとなくファミリーカーっぽい」という雰囲気から、「スポーツカーのようなクーペスタイル」へと大きくイメージチェンジし、話題となりました。 現行プリウスのグレード構成は、上から「PHEV Z」「Z」「G」「X」と、トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」専用の「U」の5グレードです。 パワートレーンは3種類設定され、ZとGに搭載される2.0L 4気筒ガソリン+モーターはシステム出力196psとパワフルなユニット。XとUに搭載される1.8L 4気筒ガソリン+モーターは先代のユニットの改良版で、システム出力140ps、WLTCモードで32.6km/Lをという燃費重視仕様となっています。 2023年3月に、2.0L 4気筒ガソリン+モーターを搭載し、システム出力223psを発揮するプラグインハイブリッドのPHEV Zが追加されています。
プリウスのサイトを見てみると、なぜか一番安いXはグレード一覧に掲載されておらず、やや分かりづらい場所に専用サイトの入口がありました。 これについてトヨタに聞いてみたところ「Xは法人推奨グレードなので通常グレードと分けて掲載しています。ですが、個人でも購入できます」とのこと。 ということで今回は、最安値プリウスである法人推奨グレード「X」(275万円/FWD)を選ぶのはアリなのか? をチェックしてみたいと思います。 ちなみにXとUの装備は似ていますが、一部違う部分もあるため、あくまでXの比較としてご覧ください。 >この記事のフォトギャラリーはこちら |あわせて読みたい| >>トヨタ プリウスの価格やスペックはこちら 選べる色が2色はさすがにキツイ?まずはエクステリアからチェックしてみます。いきなり法人推奨の洗礼か、ボディカラーが「スーパーホワイトII」と「シルバーメタリック」の2色しか設定がありません。 プリウスのボディカラーは全6色あり、Zは全色選択可能、GとUは4色から選ぶことができます。ホワイトかシルバーでも問題なし、というのであればXでもアリですが、これ以外のカラーがよければその他のグレードということになります。 次にホイールです。タイヤは195/60R17というサイズで、スチールホイールに樹脂キャップという、いかにも法人向けのエントリーグレードといった装備です。 とはいえ、樹脂キャップがダークグレーメタリック塗装のためか、一般的な明るいグレーの樹脂キャップより引き締まった印象で、そこまで安っぽさを感じさせません。また、タイヤのエアボリュームがあるため、乗り心地がソフトになるというメリットもあります。 それでも「スポーティな感じだし足元もカッコイイ方がいい」ということであれば、G以上に標準装備される19インチアルミホイールのほうが間違いなく見栄えがいいので、G以上を選んだほうが幸せになれます。 その他には、上位グレードでは艶ありブラック・グレーメタリック塗装加飾のフロントロアグリルや、艶ありブラック加飾のホイールアーチモール、センターピラーガーニッシュ、リアバンパーロアが無塗装ブラックになります。 これらが気になるのであればGが以上、と言いたいところですが、Gでもホイールアーチモール、センターピラーガーニッシュ、リアバンパーロアが無塗装ブラックです。もし全体的に上質感がほしいというのであれば、Zということになります。 >この記事のフォトギャラリーはこちら |あわせて読みたい| >>トヨタ プリウスの価格やスペックはこちら パワートレーンは先代の改良型インテリアステアリングは、合成皮革巻きステアリングを標準装備。エントリーグレードに多い「ウレタンステアリングの安っぽい手触り」を味わわずにすみます。シフトノブは艶ありブラックの装飾が施され、こちらもチープ感を感じずに済みそうです。 地味に違うのがシートで、G以上はスポーティシートですが、Xはエントリーシートと呼ばれる普通のシートになります。シートデザインや、座り心地が気になる人はよくチェックしておきたいところです。操作は言うまでもなく手動式です。 その他では、リアセンターアームレストがない、車内側のドアハンドルが無塗装ブラック、その他細かな部分で上位グレードと差別化されています。ただ、インテリアデザイン自体がモダンで洗練されているものなので、各部の加飾の有無はそこまで目に入らなさそうな気もします。そのあたりを気にしないのであれば、Xでもアリです。 パワートレーンGとZには新しい2.0L 4気筒ガソリン+モーターが搭載されますが、Xは先代の1.8L 4気筒ガソリン+モーターの改良版となります。 当然のことながら、2.0Lのほうがパワーがあり、G以上は前後スタビライザーが付くなど(Xはフロントのみ)差別化されています。とはいえ1.8Lのパワートレーンの走りが特別悪いわけでもなく、燃費も良いので、「それなりに走ってくれればOK」というのであれば、十分ともいえます。 ナビ関連Xはオーディオレスのため、別途ナビもしくはオーディオを付ける必要があります。 メーカーオプションの8インチディスプレイオーディオには、コネクテッドナビが付き、アップルカープレイとアンドロイドオートに対応するなど、非常に便利なものですが、22万7000円と高価。 ディーラーオプションのベーシックナビは約13万なので、コスパ重視ならこちらがよさそうです。 先進安全装備先進安全装備の「トヨタセーフティセンス」には全車速追従式アダプティブクルーズコントロールや車線内走行を維持するレーントレーシングアシストが含まれるなど、機能はかなり充実しています。 緊急時操舵支援やレーンチェンジアシスト、アダプティブハイビームシステムなどが付きませんが、なくても大きな問題にはならないでしょう。 >この記事のフォトギャラリーはこちら |あわせて読みたい| >>トヨタ プリウスの価格やスペックはこちら 装備は悪くないがGを選んだほうが幸せかもXの装備まとめです。 一つ上のGとの価格差は45万円ですので、プラス45万円すれば、Xで物足りない部分が装備されることになります。 Xでも275万円と、そもそも安いクルマではありません。先進安全装備も含め装備自体は充実しているものの「どうせならもう少し足していいグレードにしてもよい」という価格帯でもあります。 もし、現行型プリウスのスポーティな雰囲気が気に入っているのであれば、XよりもG以上のほうが所有満足度が高そうな気もします。 ということで、結論「Xはナシではないが、せっかくならGが以上がおすすめ」であります。 プリウス購入時の参考材料になれば幸いです。 (終わり) >この記事のフォトギャラリーはこちら |あわせて読みたい| >>トヨタ プリウスの価格やスペックはこちら |
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