インテグラの超ハードコアモデルが北米で登場8月16日(現地時間)、北米ホンダはアキュラ「インテグラ タイプS HRCプロトタイプ(以下HRCプロト)」を公開した。実車は、アメリカで著名な自動車イベントであるモントレーカーウィークで展示されるという。 アキュラは、ホンダが北米で展開する高級ブランドで、レクサス(トヨタ)やインフィニティ(日産)などのライバルとなる。 日本でも馴染みの名前である「インテグラ」は、ホンダが1985年に投入したスポーティセダンで、北米では1986年にアキュラブランドより投入された。2代目は「かっこインテグラ」のCMでも話題となり、日本では今でも「インテグラ タイプR」が中古車市場で高騰するなど根強いファンがいる。 そんなインテグラだが、北米では1994年に発売した3代目から、ほかのアキュラモデル同様アルファベット3文字のネーミング「RSX」へと名称変更。その後「ILX」に変わったが、2022年よりインテグラの名称が復活するなど、たびたび名前が変更されてきた過去がある。 今回公開されたHRCプロトは、HRC USAが開発したスペシャルモデル。HRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)とは、長らくホンダの二輪のレーシング活動を担ってきた存在で、現在は二輪に加え四輪部門も統合し、MotoGPからF1、インディなど世界中で様々なレースへと挑戦している。 >>インテグラHRCプロトとタイプSを写真で見比べる ◎あわせて読みたい: エアコン&後席レスで90kgのダイエットに成功ベースとなるのは、インテグラの中で最もスポーティな「タイプS」グレード。『ロード&トラック』誌が主催する2024年パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーに輝くなど北米での評価も非常に高い。 HRCプロトは、北米のツーリングカーレースで得られた知見をフィードバック。大型フロントスプリッターや冷却ダクト、サイドスプリッターやカーボンファイバー製リアウイングなどが装備され、ダウンフォースを向上し高速安定性を高めたという。 インテリアでは、エアコンレス仕様をオプションで用意し、レカロ社製カーボンバケットシートを採用したほか、大胆にも後席を取り払いホイールとタイヤを搭載できるカーボンシェルフに置き換えるなど軽量化を徹底。200ポンド(約90kg)ほどのダイエットに成功した。また、リアバルクヘッド部にはイエローにペイントされたクロスメンバーを採用するなど、ボディ剛性も強化している。 >>インテグラHRCプロトとタイプSを写真で見比べる エンジンは、兄弟車である「シビックタイプR」と同じ2.0L 直列4気筒ターボエンジン(K20C)を搭載するが、インタークーラーを大型化し2つのオイルクーラーを搭載するなど、レースカー同様にチューニングが施されている。 そのほか、車高を15mm下げ、19×9.5インチの鍛造ホイールを装着。15インチ2ピースローターやブレンボ社製6ピストンアルミキャリパーを奢るなど、サーキット向けに足回りにも手が入りハンドリングも強化されている ◎あわせて読みたい: GRカローラとのライバル対決も気になるインテグラ タイプSの実質的な対抗馬は、先日マイナーチェンジ版を発表したトヨタ「GRカローラ」だろう。GRカローラのデビュー時には、こちらも後席を取り払ったスパルタンモデル“モリゾウエディション”の登場で話題になった。 駆動方式に違いがあるとは言え、パワーはインテグラ タイプSの最高出力320馬力/最大トルク422Nmに対し、GRカローラは最高出力304PS/最大トルク400Nmとほぼ互角。HRCプロトはインテグラ タイプSをベースにさらなるパフォーマンスアップが図られており、HRCプロトに対抗しGRカローラも……なんて妄想が膨らんでしまう。 ◎あわせて読みたい: なお、インテグラの日本導入の可能性はかなり低く、兄弟車であるシビックタイプRも日本で手に入らないのが現状だが、北米ホンダはリリースの中で「ストリートとトラックに焦点を当てたHRCのパフォーマンスパーツの新ラインへのショーケース」と述べている。 ホンダはHRCのブランディングを積極的に推し進めている最中のため、今後ほかモデルへの展開や、HRCの名を冠したパフォーマンスパーツなどが販売される可能性も高い。日本では「シビックタイプR HRC」や「プレリュード HRC」、さらには先日発表されたシビックRS向けHRCパーツの展開も期待したい! (終わり) >>インテグラHRCプロトとタイプSを写真で見比べる ◎あわせて読みたい: |
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