日産の新型SUV「キックス」、北米では約320万円～。日本価格は“微増”じゃないと苦戦必至？ ...

キックスの北米価格が判明

日産は8月13日（現地時間）、北米にて新型「キックス」の価格を発表した。

キックスは2016年にデビューした日産のコンパクトSUVで、南米や北米、中国などで販売される世界戦略車。海外ではガソリンモデルも販売される中、国内では日産のハイブリッドシステム「e-POWER」搭載車のみが展開されている。

今年3月に北米で公開された新型キックスは、現行モデルから大きくイメージチェンジ。ボディサイズを拡大し、「新Vモーショングリル」を大胆に配したフロントフェイスやマッシブなフェンダーラインなどを採用し、アンダーガードに特徴的なグラフィックをあしらうなど若々しくエネルギッシュな印象となっている。

インテリアも、コンパクトカー「ノート」のような先進感溢れるデザインへと一新。質感を大幅に高めた。

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今回の改良ではボディサイズがわずかながら大型化し、クラス最大のトランク容量やクラス最高の最低地上高を実現するなど、SUVとしての実用性も高められている。

＜ボディサイズ＞
全長×全幅×全高=4366（+76）×1800（+40）×1630mm（+25）
※FF車

北米仕様のパワートレインは、最高出力141hp、最大トルク140Nmを発生させる2.0L直列4気筒ガソリンエンジンにCVTの組み合わせのみで、e-POWERは現在のところ設定されていない。

さらに、全方位運転支援システム「セーフティシールド360」が全モデルに標準装備されるほか、歩行者検知機能付きエマージェンシーブレーキや「LDP（車線逸脱防止支援システム）」などの先進安全装備も充実する。

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価格は約320万円から、日本での価格はどうなる？

北米で展開されるグレードは3種類。それぞれFFと4WDから選択でき、日本円に換算するとおよそ320万円から407万円（1ドル147円換算）となる。

S：2万1830ドル（FF）／2万3330ドル（4WD）
SV：2万3680ドル（FF）／2万5330ドル（4WD）
SR：2万6180ドル（FF）／2万7680ドル（4WD）

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北米日産は新型キックスの価格に関し、500ドル（約7万3500円）未満の価格上昇に抑えたと胸を張る。

新型キックスも日本ではe-POWER専用車となることが濃厚と言われており、ガソリン仕様のみをラインアップする北米仕様と単純比較はできないが、日本での価格も現行の308万3300円～348万1500円（特別仕様車、オーテックを除く）からの微増に抑えられることを期待したい。

ちなみに、最大のライバルであるトヨタ「ヤリスクロス（ハイブリッド）」の国内価格は、229万5000円～315万6000円、ホンダ「ヴェゼル（e:HEV）」は288万8600円～377万6300円となっており、激戦のコンパクトSUVマーケットにおいて、デザイン性や高い商品力を持っていたとしても微増に留めない限りライバルに太刀打ちするのはかなり難しくなるだろう。

（終わり）

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