ノアとヴォクシーはライバルの倍近く売れている日本のファミリーカーといえば、どんなクルマを思い浮かべるでしょうか。 「ホンダ N-BOX」や「スズキ スペーシア」といった軽スーパーハイトワゴンは、ご存知のように日本一売れているカテゴリーといえます。 また、「トヨタ ヤリス」や「ホンダ フィット」、「スズキ スイフト」などに代表されるコンパクトカーも、よく見かける印象があるかもしれません。 とはいえ、夏休み期間に高速道路のパーキングや各地のレジャー施設で目立っていたのはMクラス・ミニバンに属するモデルではないでしょうか。 具体的には、「トヨタ ノア/ヴォクシー」の姉妹車、「日産 セレナ」、「ホンダ ステップワゴン」が、このカテゴリーでしのぎを削っています。 2024年上半期の販売実績を見ても非常に接近した数値となっています。 ■2024年上半期(1月~6月)販売実績 ※自販連調べ しかし、実は顔違いの姉妹モデルであるノア/ヴォクシーを合計すると7万台規模であり、セレナやステップワゴンそれぞれと比べると、ほぼダブルスコアでリードしているという風に統計データを読み解くこともできます。 >>【検討中の方必見】新型セレナの各グレードを徹底分析! ガチでおすすめしたいのは? >>新型セレナe-POWERの走りはスポーティ!? 家族も自分も楽しめる1台だった 【日産 セレナ】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 燃費はノアヴォク優勢だがライバル独自の魅力も多いファミリーカーとして重要なファクターとなる経済性=燃費性能でいえば、ノア/ヴォクシーのカタログスペックが優秀なのは事実です。 どのモデルもハイブリッドを設定していますが、セレナは1.4Lエンジン+2モーターの「e-POWER(イーパワー)」、ステップワゴンは2.0Lエンジン+2モーターの「e:HEV(イーエイチイーブイ)」、そしてノア/ヴォクシーは1.8Lエンジン+2モーターのシリーズパラレルハイブリッドとなっています。 セレナのe-POWERは20.6km/L、ステップワゴンのe:HEVが20.0km/LのWLTCモード燃費となっているのに対して、ノア/ヴォクシーのハイブリッド車は中心グレードのFFで23.0km/Lの燃費性能を誇ります。 実際にリアルワールドで走って10%以上の違いが出るかとは断言しづらいのですが、カタログスペックで比較するとノア/ヴォクシーが輝いて見えるのもユーザーの正直な心理ではないでしょうか。 もっとも、ファミリーカーは燃費性能だけで選ばれるものでもありません。 セレナにはテールゲートのガラスハッチだけを開閉できる機能があり、狭い駐車スペースにおける荷物の出し入れといったシチュエーションではストロングポイントになります。 ステップワゴンは「マジックシート」と名付けられた、このクラスでは唯一の3列目シート床下格納機能が特徴です。 ラゲッジスペースをスマートに使うことができ、片側だけ格納して、もう一方の背もたれをたたむとテーブルのように利用できるのもユニークな機能といえます。 >>ノアヴォク・セレナ失速とステップワゴン急上昇の理由。次の改良で上級グレード「エアーEX」登場か >>実力あるのに売れない「ステップワゴン」が大改良へ! 不調の本当の理由や必要な機能とは 【ホンダ ステップワゴン】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >価格やスペックはこちら 実際の価格帯はそれほど変わらない一部では、ノアが売れている理由について「スターティングプライスが260万円台と価格が安いから」という指摘もありますが、実はこのライバルモデルの価格帯は大きな差はなかったりします。 実際、グレードを絞ったヴォクシーの価格帯は309万円~396万円。 ステップワゴン(316万9100円~406万6700円)やセレナ(276万8700円~479万8200円、最上級のルキシオンを除くと~373万100円)と、それほど変わらい価格設定という印象も受けます。 じつは、Mクラス・ミニバンについてはかつてほどノア/ヴォクシーが売れているというわけではありません。 前述した2024年上半期の販売実績における前年比を見れば、とくにステップワゴンが倍増しているのがわかります。 直近2024年7月の販売実績は4モデルとも前年比割れですが、その中でもステップワゴンやセレナが僅かなダウンに抑えているのに対して、ノア/ヴォクシーは70%台と大きく落としていることがわかります。 ■2024年7月販売実績 ※自販連調べ Mクラスミニバンにおいてノア/ヴォクシーが支持を集めているのは数字から明らかですが、前年比を見るとセレナやステップワゴンを選ぶユーザーが増えているのも事実です。 ちなみに、各モデルのガソリン車のパワートレインをみると、セレナとノア/ヴォクシーは2.0Lエンジンとなっていますが、ステップワゴンは1.5Lターボエンジンとなっています。 ターボだからといってパフォーマンスが大幅に高いというわけではありませんが、排気量が小さいことで自動車税の負担がワンランク軽くなるのは、ファミリーカーとしては隠れたメリットかもしれません。 <終わり> >>【267万円】売れてるミドルサイズミニバン「ノア」の最安グレード“ガソリンのX”はアリかナシか? >>Mクラスミニバンのコスパ×複合勝負はノア/ヴォク優勢。その理由&納車状況も解説! 【トヨタ ノア】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら <写真:トヨタ、日産、ホンダ、スズキ> 終わり> |
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