「小さな高級車」がひとつのトレンドになっているいま、「小さな高級車」がひとつのトレンドとなっています。 これまでは、クルマの質感や機能装備とボディサイズはおおむね比例関係にあり「高級車＝大きいクルマ」というのが一般的でした。 しかし、近年ではコンパクトなボディながら上質な内外装や充実した機能装備を持つモデルも増えており、「レクサス LBX」や「日産 ノートオーラ」などがその代表となっています。 さらには、コンパクトさと本格的な悪路走破性能をあわせもつ「ミニランクル」が登場するとのウワサもあります。 そうした流れのなかで、「ミニアルファード」を求めるユーザーも少なくないといいます。 ＞＞ノアヴォクやアルファード、エスクァイアをギャラリーで見る 実現すれば大きな話題となることは間違いありませんが、その可能性はあるのでしょうか？ ＞＞マジで出るの？ 噂の末弟「ミニランクル」は2025年登場が濃厚。「FJ」との関係は？ 【レクサス LBX】＞【クルクル動かせる！】360ビューはこちら ＞【クルクル動かせる！】360ビューはこちら 「ノアヴォク」だともうひとつ高級感が足りない！都内のトヨタ販売店関係者は「ミニアルファード」について次のように話します。 「2023年6月の発売以来、アルファードは非常に高い評価をいただいています。 やはり、巨大なボディを含めた高級感が人気のポイントだと感じていますが、一方でその巨体を運転することに不安を覚えるお客様がいらっしゃるのも事実です。 たとえば、ファミリーカーとしてアルファードをご検討されているお客様の場合、あまり運転をしない奥様からそうしたお声をいただくことがあります。 ただ、ノアやヴォクシーだともうひとつ高級感が足りないということから、実際にはアルファードを選ばれるお客様がほとんどです。 また、役員の方などの移動車両としてアルファードを検討されるお客様についても『アルファードは良くも悪くも目立ちすぎる』といった理由から、もう少し控えめなモデルを希望されるケースがあります。 ＞＞ノアヴォクやアルファード、エスクァイアをギャラリーで見る しかし、ノアやヴォクシーはファミリーカーという印象が強すぎるため、結果としてアルファードを選ばれるお客様が多い印象です。 『ミニアルファード』は、こうしたお客様に対してはよい選択肢のひとつになるかと思います。」 ＞＞アルファードにお手頃グレード、ヴェルファイアに最上級PHEV追加の噂。5～6月発売が濃厚 【トヨタ ノア】＞【クルクル動かせる！】360ビューはこちら ＞【クルクル動かせる！】360ビューはこちら モデル終了したエスクァイアの二の舞になる可能性も一方、ある業界関係者は「ミニアルファード」の登場には否定的な見解を示します。 「たしかに、現在では『小さな高級車』がひとつのトレンドとなっていますが、それはあくまでもSUVやコンパクトカーに限った話です。 アルファードのようなミニバンは、室内空間の広さそのものが本質的な価値であることは言うまでもありません。 いくら質感や機能装備が優れていたとしても、本質的な価値が損なわれているモデルはユーザーのニーズを満たすことができません。 実際、ノア／ヴォクシーの兄弟車として2014年に登場したエスクァイアは、まさに『ミニアルファード』と呼べるコンセプトを持つモデルでしたが、その販売台数は思うように伸びずに2022年をもって生産終了となっています。 ＞＞ノアヴォクやアルファード、エスクァイアをギャラリーで見る 生産終了となった理由はさまざまですが、結局のところ、高級ミニバンを求めるユーザーはアルファードを選ぶケースが多かったと言われています。 また、残価設定ローンが普及したことによってワンランク上のクルマにも手が届きやすくなったということも、エスクァイアにとっては向かい風となったようです。 こうした背景を考えると、トヨタが『ミニアルファード』をリリースする可能性は限りなく低いと言わざるを得ません」 ＞＞ライバルの“2倍”売れるノアヴォクはそんなにスゴいの？ セレナやステップワゴンを積極的に選びたい理由 【トヨタ エスクァイア】＞価格やスペックはこちら ＞【クルクル動かせる！】360ビューはこちら ライバル2台は“高級なグレード”を設定しているただ、前出のある業界関係者は「もし可能性があるとするならば」と前置きしたうえで次のように続けます。 「現在のミニバン市場を見ると、高級ミニバンというカテゴリーにおいてはアルファードが絶対的な地位を占めています。 日産 エルグランドやホンダ オデッセイ、あるいはメルセデスベンツ Vクラスといったモデルもありますが、いずれも販売台数においてアルファードの足元にもおよびません。 一方、ミドルクラスミニバンというカテゴリーでは、ノア／ヴォクシーとホンダ ステップワゴン、日産 セレナが激しいライバル争いを繰り広げています。 特に、ステップワゴンとセレナに関しては、高級ミニバンを求めるユーザーの受け皿となるべく、最上級グレードではかなりの質感と機能装備を持たせています。 ＞＞ノアヴォクやアルファード、エスクァイアをギャラリーで見る 言い換えれば、ステップワゴンやセレナのほうが『ミニアルファード』に近いモデルを提供しているわけです。 そして現在、長納期となっているノア／ヴォクシーを尻目に、ステップワゴンやセレナが順調に販売台数を伸ばしています。 そのなかで、それらの最上級モデルを求めるユーザーが増え続けていけば、トヨタもそれを放っておくはずがありません。 そこに需要があると見れば、即座に新モデルを投入するのはトヨタの常套手段です。 つまり、『ミニアルファード』の登場は、ステップワゴンやセレナの動向次第なのかもしれません」 現時点では、「ミニアルファード」が実現する可能性は低そうです。 しかし、アルファードのブランド力を考えると、多くのユーザーがその登場を期待するのも無理はないようです。 （終わり） ＞＞ノアヴォク・セレナ失速とステップワゴン急上昇の理由。次の改良で上級グレード「エアーEX」登場か 【ホンダ ステップワゴン】＞【クルクル動かせる！】360ビューはこちら ＞価格やスペックはこちら ＜写真：トヨタ、日産、ホンダ、レクサス＞ |
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