1|200万円台前半の「WR-V」は後席空間に注目最近は“コスパ重視のクルマ選び”の転換点が訪れている印象があります。単に安っぽいクルマではなく、本当の意味でのコストパフォーマンスや費用対効果に優れ、専門家とユーザーの両方から評価されるモデルが続々と登場しているからです。 2024年、その象徴的モデルとして登場したのが「ホンダ WR-V」でしょう。アセアンで開発され、インドで生産されるブランニューのクロスオーバーSUVは立派な3ナンバーボディでありながら、エントリーグレードの「WR-V X」は209万8800円という信じられないほどリーズナブルな価格設定で注目を集めました。 |あわせて読みたい| パワートレインを1.5LガソリンエンジンのFWDに絞るなど割り切りも感じられますが(WR-Vに4WDは設定されない)、3月発売のモデルながら2024年上半期だけで1万台以上を販売する人気モデルとなっているのは、その価値を市場が認めている証です。 とくに価格以上のバリューを感じるのは後席の居住性。最大のマーケットであるインドでは日常的に大人が後席に座るため、ひざ周りのスペースやシートクッションの快適性などは、200万円前半という価格から想像するよりプレミアムなものです。 (次のページはライズ/ロッキー) |WR-V| 2|ターボ搭載「ライズ/ロッキー」は200万円切りWR-Vよりさらに安く、その使い勝手にも定評のある人気SUVも存在します。 国産エントリーSUVとして知られる姉妹車、「トヨタ ライズ」/「ダイハツ ロッキー」の最廉価グレードは1.2L自然吸気エンジンを積むFWDの「ロッキー L」(167万7000円)/「ライズ X」(171万7000円)です。 ラインアップには1.2Lエンジンのシリーズハイブリッドもありますが(FWDのみの設定)、価格は「ロッキー X HEV」(212万6000円)~/「ライズ G」(217万3000円)~となります。全長4m未満とコンパクトな車体であることを考えると、ハイブリッドには割高感を覚えるかもしれません。 |あわせて読みたい| むしろライズ/ロッキーで積極的におすすめしたいのは4WDグレードです。その理由はエンジンがFWDグレードと違って、3気筒の1.0Lターボになるから。最高出力72kW(98PS)、最大トルク140Nmとかなりのハイスペックで、1トン少々のボディを走らせるには十分すぎるほど強力。それでいて「ロッキー L」(195万4800円)/「ライズ X」(199万4800円)と200万円を切っています。 (次のページはジムニーシエラ) |ライズ| 3|本格クロカン「ジムニーシエラ」も約200万円約200万円でコンパクトクラスのSUVを探すのであれば、世界中にファンをもつ名車「スズキ ジムニーシエラ」を忘れることもできません。ラダーフレーム構造と副変速機を備えた本格的なクロカン4WDです。 ジムニーシエラのエンジンは1.5Lで(ジムニーは軽自動車)、エントリーグレードの「ジムニーシエラ JL」は5速MTモデルが196万2400円、4速ATモデルが206万1400円。上級グレードの「ジムニーシエラ JC」でも5速MTモデルが208万4500円、4速ATモデルが218万3500円と、その内容を考えると非常にリーズナブルです。 |あわせて読みたい| 海外ではジムニーシエラのロングボディ&5ドア仕様の発売が話題になっていますが、日本導入はまだ先との見方もあり、ホイールベースが伸びてしまうことで取り回しにネガが出るという意見もあります。“クロカン性能重視”でショートボディの3ドアを選ぶのは悪くないでしょう。ただしボディが軽自動車のジムニーと同等なことがネックに感じるというユーザーには向きません。 (次のページはスイフト) |ジムニーシエラ| 4|コスパも完成度も高い「スイフト」も200万円2023年末にフルモデルチェンジしたばかりのスズキのコンパクトハッチバック「スイフト」も見逃せません。「トヨタ ヤリス」や「ホンダ フィット」がしのぎを削るコンパクトハッチバック激戦区にあって、歴代スイフトは現行型も含めて、その完成度とコスパの高さで専門家からも常に高い評価を獲得し続けています。 ライバル勢の中にあって、スイフトの走りはスポーティなことで評価されているというのも、クルマ好きユーザーとしては見逃せない点です。現行型は新開発した1.2L 3気筒エンジンを積むなど経済性も向上しています。 |あわせて読みたい| スイフトのエントリーグレード「XG」はFWDモデルで172万7000円。マイルドハイブリッドと5速MTを組み合わせた中位グレードでも「MX」のFWDモデルが192万2800円~とアンダー200万円に余裕で収まっています。また、同じ価格でCVTと5MTが設定されているのもポイントかもしれません。 初代~先代~新型へと継承されてきた欧州車風のスタイリングのおかけで、クラスレスな印象があることもコストパフォーマンスのよさにつながっているといえるのではないでしょうか。 (次のページはシエンタ) |スイフト| 5|ベストセラー「シエンタ」は7人でも200万円200万円のおすすめモデルとして最後の紹介するのは、2024年の上半期に5万台以上を販売、登録車でベスト3に君臨するコンパクトミニバン「トヨタ シエンタ」です。 装備が充実したハイブリッド車では300万円を超えるグレードもありますが、シンプルなガソリンエンジン車のエントリーグレード「シエンタ X」(5人乗り)は199万5200円とアンダー200万円を実現。「シエンタ X」(7人乗り)でも203万5200円と安価です。 |あわせて読みたい| しかも、装備をシンプルにしたグレードといっても、トランスミッションは10速マニュアルモード付きCVTで、ヘッドライトはLED(オートマチックハイビーム付)、全車速追従機能付きACC(Xグレードは停止保持機能はなし)を含むトヨタセーフティセンスも標準装備です。 シンプルでありながらフランス車風などとも評されるスタイリングもシエンタの人気を支えている理由のひとつ。そうしたツール感をより強調するチョイスとして、あえてエントリーグレードを選ぶというのもアリかもしれません。 <終わり> 写真:ホンダ、トヨタ、ダイハツ、スズキ |シエンタ| |
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