北米価格は約460～620万円で“多少の”値上げタフ系クロスオーバーSUVの代表格である「スバル フォレスター」は、2018年に現行モデルとなる5代目が登場してからおよそ6年が経過しています。4代目のフォレスターが6年目にフルモデルチェンジを果たしたことを考えると、次期フォレスターの登場は間もなくと思われます。 ＜あわせて読みたい＞ そしてスバルファンやフォレスター検討層ならご存知の通り、次期フォレスターそのものは、2023年11月に開催されたロサンゼルスオートショーで世界初公開済みです。 基本的にはキープコンセプトとなっているものの、エクステリアデザインはより現代的かつ力強さを感じるものとなり、フルインナーフレーム構造によるボディ剛性の向上や、2ピニオン電動パワーステアリングの採用による応答性の向上など、クルマとしての基本性能にさらに磨きがかかっています。 ＞＞新型フォレスターの内外装をギャラリーで見る ＜あわせて読みたい＞ また、新世代の「アイサイト」や、11インチのセンターインフォメーションディスプレイが備わるなど、先進性も期待通りに向上しているようです。 さらに2024年5月には北米市場における価格も公開され、2万9695ドル（約460万円）から3万9995ドル（約620万円）であることが明らかになりました。※1ドル＝155円で計算 一見するとかなり割高に思われますが、円安の影響を考慮すると、現地では現行モデルから多少の値上げ、といった印象ではないでしょうか。 （次のページで日本の発売時期予想とその根拠を解説） ＞＞フォレスター（ハイブリッド）現行モデルの公式画像や価格情報はこちら 「日本は今秋発売、2025年初頭から納車開始」の根拠現時点では、次期フォレスターの国内販売について、スバルからの具体的なアナウンスはありません。 ただ、ある業界関係者は「2024年秋にも国内発売され、2025年初頭から納車開始となる可能性が高い」としたうえで、具体的な投入時期やその後の納期については「北米市場の動向次第になる」と指摘します。 「スバルのグローバルにおける販売台数はおよそ100万台ほどですが、そのうちの60％以上を北米市場が占めています。そのなかでも、フォレスターは安定した販売台数を記録し続けてきた“ドル箱”です。そのため、次期フォレスターも北米市場が再優先されることは決して不思議なことではありません。 ＜あわせて読みたい＞ ちなみに北米向けの新型フォレスターは群馬県にある矢島工場ですでに生産を開始しており、ほどなくして国内向けの生産も始まると見られます。矢島工場の生産能力と北米市場での需要を考えると、およそ半年ほどで先行する北米の需要がひと段落すると予想されます。2024年秋に発売、2025年初頭から納車開始とする根拠はここにあります。 一般的に、工場の生産計画はかなり厳密に決まっているため、よほどのことがない限りは、このスケジュールのとおりに進むと思います。 ただ、北米市場で爆発的な販売を記録したり、あるいは為替に大きな変動があった場合などには、なんらかの変更があるかもしれません」 ＞＞新型フォレスターの内外装をギャラリーで見る （次のページで新eボクサー搭載車の発売時期を解説） ＞＞フォレスター（ハイブリッド）現行モデルの公式画像や価格情報はこちら 「本命」のハイブリッド車は遅れて登場かかねてより、スバルは次期フォレスターに、プリウスなどが使うトヨタの「THS」をベースとしたハイブリッドシステムである次世代「eボクサー」を搭載することを明らかにしています。 これが次期フォレスターの「本命」となることは確実ですが、その登場については、もう少し時間が必要なようです。 前出の業界関係者は次のように話します。 「2024年5月おこなわれた記者会見では、2024年秋より次世代eボクサーを搭載したモデルの生産を開始することが発表されました。 明言こそされていませんが、前後の状況からこれが次期フォレスターであることは確実です。ただ、当面は北米向けのフォレスターの生産が中心になると思われるため、国内向けはやや遅れて登場すると見られます。 ＜あわせて読みたい＞ 具体的には、次世代eボクサーを搭載した次期フォレスターは、2025年春ころの発売になると考えられます。 一方、同じ記者会見では、フォレスターの“北米現地生産”についても発表されています。詳細については不透明な部分も多いものの、遅くとも2026年には次世代eボクサーを搭載したフォレスターの現地生産がおこなわれる見込みのようです。 そうなると、国内で生産されるフォレスターの多くは国内向けとなり、納期についてもかなり短縮されるものと思われます」 ＞＞新型フォレスターの内外装をギャラリーで見る （次のページで新eボクサー搭載車の発売時期を解説） ＞＞フォレスター（ハイブリッド）現行モデルの公式画像や価格情報はこちら 新型は弱点の燃費を解消。RAV4とのライバル関係は？フォレスターのライバルとしては、「トヨタ RAV4」や「日産 エクストレイル」などが挙げられますが、そうしたライバルたちに対して、フォレスターは燃費性能が弱点とされてきました。 ＞＞新型フォレスターの内外装をギャラリーで見る しかし、次期フォレスターに次世代「eボクサー」が搭載されることでそうした弱点は克服され、ますます総合力の高い1台となると考えられます。 ＜あわせて読みたい＞ 一方、次世代eボクサーのベースとなるのがトヨタの「THS」であることを考えると、次期フォレスターのハイブリッド車は、ライバルであるRAV4のハイブリッド車と構造が非常に近いものになることが予想されます。 次期RAV4がまもなく登場するとのウワサもあるなかで、両者の関係がどのようなものになるのかにも注目が集まっています。 （終わり） ＞＞フォレスター（ハイブリッド）現行モデルの公式画像や価格情報はこちら |
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