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新型アルファード&ヴェルファイア試乗、一番旨みがあるモデルは?

2015-3-6 11:55| post: biteme| view: 776| コメント: 0|著者: 文:島下 泰久/写真:菊池 貴之

摘要: 発売1ヶ月の合計受注台数は実に4万2千台 新型アルファード/ヴェルファイアの発表直後のこと。所用で近所のトヨペット店を訪れたところ、平日の午前中だというのに店内に人がごった返していてびっくりしてしまった。 ...

新型アルファード&ヴェルファイア試乗、一番旨みがあるモデルは?

発売1ヶ月の合計受注台数は実に4万2千台

新型アルファード/ヴェルファイアの発表直後のこと。所用で近所のトヨペット店を訪れたところ、平日の午前中だというのに店内に人がごった返していてびっくりしてしまった。聞けば皆、アルファードの商談だという。これはすごいことになるなと思ったら案の定、発売1ヶ月のこの2車種の受注台数、実に4万2千台である。近頃耳にしたことのないような数字の大きさに、予想していたとは言え唸らされた。

しかしながら今回、実際に試乗して、今までの人気にあぐらをかくことのない長足の進化を体感し、その人気に大いに納得させられることとなった。新型アルファード/ヴェルファイア、出来映えは期待をはるかに上回っていた。

それにしても存在感のある外観である。従来よりも全長、全幅を拡大し、一方で全高をわずかに下げたフォルムは更に迫力が増しており、そこに威圧感たっぷりの顔が組み合わされる。今回は特にアルファードのインパクトが大きい。実際、ヴェルファイアとの販売比率は従来がざっと1:1.3だったのが、1:1.1と肉薄しているという。

見た目は迫力を増したが、乗員への優しさも深まった

上手なのは、決して下品にはなっていないということ。フロントマスクからフェンダーにかけてのラインなどは美しさすら感じるし、たとえばクロームの入れ方にしても、リアコンビネーションランプの収まり具合にしても、特に実車を目の前にすると、ディテールが取って付けた感じではなく、フォルムとうまく融合しているのに感心させられるのだ。

全高は低くなったが、同時に低床化も行なわれたことで室内高は従来と変わらない1400mmをキープしており、しかもステップ高が下がって乗降性が向上している。ホイールベースの延長分そのままに室内長も50mm拡大されているなど、室内はまた更に広くなった。スライドドアの開口幅が70mmも大きくなり、アシストグリップも大型化されて、セカンド/サードシートへのアクセス性も改善されている。見た目は迫力を増したが、本質的な部分では優しさが深められているわけである。この辺り、抜かりはない。

1160mmに及ぶロングスライドが可能な助手席

最初に乗り込んだのはアルファードSAの7人乗り 助手席スーパーロングスライドシート仕様。広がり感があり、且つ重厚な雰囲気を湛えたインテリアは、クオリティの向上ぶりも著しい。ダッシュボード上面やメーターフード、ドアトリムなどにはステッチ入りのレザーのようなソフト素材が使われ、金属調、木目調とあくまで“調”ではあるものの、加飾部分の見た目品質も上々。布シートの表皮はベロアのような触感で、思わず撫でたくなる。

助手席スーパーロングスライドシートは、助手席と2列目シートを同じレール上に配置することによって、助手席の1160mmに及ぶロングスライドを可能にする。また2列目左側を一番前に固定して3列目を折り畳めば、最大2150mmの長尺物を助手席側の後ろに積み込むこともできる。

尚、3列目にも最大465mmのスライド機能が備わり、荷室を有効活用できる。しかも荷室の床下には新たに148Lにも及ぶ収納スペースが用意された。サードシートの薄肉化も相まって、フロアボードを開けば高さのある観葉植物の鉢植えのようなものもラクに積み込める。

大きく改善された走り。だが、3.5L V6に物足りなさも……

見た目も機能もそうだが、何より新しいアルファードは走りでも大いに満足させてくれた。段差を乗り越える時など、足だけがすっと動いて何事も無かったかのように収めてくれて、ちょっと感動。見た目は立派でも走らせると終始ブルブル、ワサワサとして、まるで高級感が無かった先代とはまるで別物なのだ。剛性感が飛躍的に高まったボディ、そして新設計のダブルウィッシュボーン式リアサスペンションの効果は大きい。

中立位置での据わり感がしっかりしたステアリングの操舵感も上々と言える。ハンドリング自体は典型的なアンダーステア傾向だが、そのことに文句は無い。運転手役でも、これなら悪くないなと思える。それでも敢えて言えば、速度を上げると多少、床下でコツコツとした感じが伝わってくる。また、やはり上屋がユサユサと揺れるような動きは皆無ではなく、走りだけを考えるならば、もう少しだけ締めてみたい気はする。可変ダンパーがあればベターなのだけれど、などと感じた。いやいや、エアサスペンションがあってもいいぐらいかもしれない。

最高出力280ps、最大トルク344Nmを誇るV型6気筒3.5Lエンジンは、滑らかな吹け上がりが心地良い。但し、低速域からグイグイと力強く加速するといった態ではなく、大排気量エンジンを選んだユーザーの期待に対しては、やや物足りなさを残すかもしれない。実際、ユーザーからは「V8がほしい」なんて声も上がっているそうだが、それも納得できるところではある。ATが6速ATではなく8速になるだけでも印象は大きく変わりそう。またアイドリングストップが付かないのも、今どきナシだろう。

2.5L 直4+CVTには好印象

そんな思いを抱いてしまうのは、普及版と言うべき2.5Lがなまじ良く出来ているからでもある。続いて乗ったのはアルファードGの8人乗り。組み合わされたCVTの仕事ぶりは悪くなく、エンジン自体も回せば音はそれなりに大きくなるが、ドライバビリティは良好と言うことができる。動力性能も、少なくとも3人乗車くらいなら、まったく痛痒は覚えなかった。

しかも、こちらは乗り心地も良かった。先ほどのSAが18インチのタイヤ&ホイールを履いていたのに対して、こちらGのシューズは17インチ。微小なコツコツ感、タイヤグリップが勝ち過ぎるが故の揺すられ感など、SAで若干気になった部分が軒並み解消されていたのが好印象の要因だろう。それでいてフットワークも、特別何かが削がれた感じはしない。トータルで見て、シャシーはこれがベストではないかと感じた。

エグゼクティブラウンジは国際線ファーストクラスのよう

続いてはヴェルファイアでハイブリッドモデルを試す。しかも、今回の目玉のひとつである最上級仕様のエグゼクティブラウンジ。プライスタグに掲げられているのは、実に703万6691円という数字である。

もちろん、まず乗り込んだのは2列目だ。エグゼクティブパワーシートと較べて幅を100mmも拡大したゆとりあるシートは、セミアニリン仕立ての本革張り。伸縮機能付きのパワーオットマン、大型アームレストに格納式テーブル、シートベンチレーション等々が備わり、なるほど国際線ファーストクラスのような趣に仕立てられている。

柔らかなシートの座り心地、深いリクライニングは、乗り込んだ瞬間に眠りを誘うほど。LEDのイルミネーションに12.1インチのリアシートエンターテインメントシステムも標準装備とされ、雰囲気を楽しむのも、DVDなどを観るのも自在だ。

かなりソフトな乗り心地、ハイブリッドシステムは及第点

そのまま走り出してもらうと、乗り心地がかなりソフトなことに驚いた。実はハイブリッド全車と3.5Lのエグゼクティブラウンジは、乗り心地を重視した別仕様のサスペンションとされている。スタビライザー径拡大と新型リアサスペンションによってロール剛性は従来よりも高いと言うが、微低速でしなやかなのはいいとして、速度を上げると姿勢がユラユラと落ち着かず、下を向いていたらちょっと気分が悪くなりそうだった。もちろん運転する側としても、乗員にできるだけ姿勢変化を意識させることなく走らせるのは神経を使うというのが正直な印象である。

2.5Lエンジンを使ったハイブリッドシステムは、力の余裕という意味では可も無く不可も無くといったところだが、低速域からトルクが立ち上がり、その後もシームレスに加速感が持続するから、大きな不満を感じるほどでもなかった。燃費の取り分まで考えれば、結局はコレを選ぶことになるのだろうか。

一番旨みがありそうなお薦めモデルは?

初代アルファードは、まさに高級ミニバンというカテゴリーを席巻し、見事に王者として君臨してみせた。しかしながら先代モデル、そしてその兄弟車として登場したヴェルファイアはそこに留まらず、ミニバンの枠を超えたラグジュアリーカーの定番としての位置を築くことに成功する。今や政治家や芸能人など後席に乗る人が選ぶクルマの定番の位置を占めており、もはやステータスシンボルにすらなっている。そこはかつてクラウンが居た場所である。

そうしたポジショニングの変化を前提とした新型は、コンセプトが明確で、それを具現化するための技術にも妥協が無く、仕上がりは期待を大きく超えていた。特に、従来の高級を語るなどおこがましかった走りの質からの跳躍ぶりは著しい。

そんな新型の価値を象徴しているのが、最上級グレード『エグゼクティブラウンジ』の設定だ。価格は前述の通り700万円オーバーだが、今のアルファード/ヴェルファイアならば、快適性、高級感、充実した装備のために、それだけのお金を出せる人、いくら出してもいいから最高のものをと望む人は数多く居る。これだって、走りの底上げがなければあり得なかった企画だろう。ここまで来たらV型8気筒エンジンでもエアサスペンションでも、行き着くところまでどんどん攻めてほしい。思わず、そんな期待すら抱いてしまった。

一方でそんな浮ついた話はいいから、広く快適で、上質なミニバンが欲しいんだという人には、2.5Lモデルをお薦めする。コストパフォーマンスを鑑みれば、アルファードのS“Cパッケージ”、ヴェルファイアのZ“Gエディション”(共に417万3709円)辺りに一番旨味がありそう。それでも400万円オーバーだが、『エグゼクティブラウンジ』の6掛けでしかなく、クラウン2.5ロイヤルサルーンを下回るのだから……。

ヴェルファイア スペック例

【 ヴェルファイア ハイブリッド エグゼクティブラウンジ 】
全長×全幅×全高=4930mm×1850mm×1950mm
ホイールベース=3000mm
車両重量=2220kg
駆動方式=4WD
エンジン=2.5L 直列4気筒DOHC
最高出力=112kW(152ps)/5700rpm
最大トルク=206Nm(21.0kg-m)/4400-4800rpm
フロントモーター=143ps/270Nm
リアモーター=68ps/139Nm
システム最大出力=197ps
トランスミッション=電気式CVT
バッテリー=ニッケル水素電池(6.5Ah)
タイヤサイズ=225/60R17
JC08モード燃費=18.4km/L
使用燃料:レギュラーガソリン
車両本体価格=703万6691円

アルファード スペック例

【 アルファード SA(3.5L) 】
全長×全幅×全高=4935mm×1850mm×1880mm
ホイールベース=3000mm
車両重量=2040kg
駆動方式=FF
エンジン=3.5L V型6気筒DOHC
最高出力=206kW(280ps)/6200rpm
最大トルク=344Nm(35.1kg-m)/4700rpm
トランスミッション=6速AT
タイヤサイズ=235/50R18
JC08モード燃費=9.5km/L
使用燃料:プレミアムガソリン
車両本体価格=414万5237円

【 アルファード G(2.5L)※8人乗り 】
全長×全幅×全高=4915mm×1850mm×1880mm
ホイールベース=3000mm
車両重量=1950kg
駆動方式=FF
エンジン=2.5L直列4気DOHC
最高出力=134kW(182ps)/6000rpm
最大トルク=235Nm(24.0kg-m)/4100rpm
トランスミッション=CVT
タイヤサイズ=225/60R17
JC08モード燃費=11.6km/L
使用燃料:レギュラーガソリン
車両本体価格=395万3782円


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