ノアヴォクとセレナは息切れ、ステップワゴンが躍進2022年は、1月に「トヨタ ノア」/「ヴォクシー」、4月に「ホンダ ステップワゴン」、10月に「日産 セレナ」が発売となるなど、国産ミドルクラスミニバンのニューモデルが目立った年となりました。 その翌年である2023年の新車販売台数ランキングを見ると、ノア(7位)、ヴォクシー(8位)、セレナ(11位)、そしてステップワゴン(19位)という結果となり、ステップワゴンが苦戦する結果となりました。 この結果に対し、インターネット上では「デザインの淡白さ」や「価格の高さ」を指摘する声が見られました。 >>Mクラスミニバン御三家のデザインを見比べる ところが、直近となる2024年5月の新車販売台数ランキングでは、セレナ(7位)、ステップワゴン(11位)、ヴォクシー(12位)、ノア(13位)とその勢力図に変化が見られます。 なかでも、セレナ、ノア/ヴォクシーの販売台数が前年比割れしているのに対し、ステップワゴンは前年比279.7%と大きく躍進しています。 もちろん、この2年の間に、ステップワゴンに大きな改良があったわけではありません。では、なぜステップワゴンは販売台数を大きく伸ばすことができたのでしょうか? >>Mクラスミニバンのコスパ勝負はノア/ヴォク優勢。納車状況も解説! 【ホンダ ステップワゴン】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 一番人気ノアヴォクは長納期問題で失速ある販売店関係者は、ステップワゴンの販売台数増加の要因は「納期の短縮にある」と指摘します。 「2022年5月にステップワゴンが登場した際は、半導体不足の影響などから1年程度の納期となっていました。 ただ、最近では納期の短縮が進み、ガソリン車、ハイブリッド車ともに2か月程度での納車が可能となっています。 ノア/ヴォクシーが依然として1年前後の納期となっているなかで、比較的早く納車できるというのは、ステップワゴンの大きな強みとなっていると思います」 ミニバンのメインターゲットであるファミリー層は、デザインや機能性、価格と同じように、納期も非常に重要視します。 そのため、1年近い納期となっているノア/ヴォクシーは、候補から外れてしまうケースも少なくないようです。 一方、セレナの納期はステップワゴンと近いことから、クルマ自体の魅力が比較ポイントになると言います。 「ステップワゴンを選ぶお客様は、その内外装のデザインに魅力を感じていただけるケースが多いようです。 >>Mクラスミニバン御三家のデザインを見比べる また、セレナでは先進運転支援システムがオプション装備となっているのに対し、ステップワゴンでは『ホンダセンシング』が全グレード標準装備となっているなど、機能面、コストパフォーマンスの面もご評価いただいています」 >>新型セレナの各グレードを徹底分析! ガチでおすすめなのは? 【日産 セレナ】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら これまでのサイクル通りなら今年~来年前半にMCへ本来の実力を出しつつあるステップワゴンですが、そろそろマイナーチェンジが入るとのウワサもあります。 前出の販売店関係者は次のように話します。 「当初は2024年夏ころにマイナーチェンジが施されるとのウワサが有力でしたが、2024年6月現在、ホンダからの具体的な話はありません。 過去のマイナーチェンジのサイクルを見ると、2024年後半から2025年前半にかけてマイナーチェンジがあることは確実なのですが…。 ただ、最近のステップワゴンの好調ぶりを見ると、まだまだ現行モデルの商品力は落ちていないように思います。 >>Mクラスミニバン御三家のデザインを見比べる また、2024年6月にはフルモデルチェンジした新型「フリード」も登場したので、その動向次第というところもあるのではないでしょうか。 具体的な改良箇所についても不透明な部分は多いのですが、最上級グレードである『スパーダ プレミアムライン』の装備を『エアー』でも選べるようにしてほしいという声を多くのお客様からいただくので、その点について見直しが入ればよいと思っています」 >>実力あるのに売れない「ステップワゴン」が大改良へ! 必要な機能とは 【ホンダ ステップワゴンスパーダ】>価格やスペックはこちら マイナーチェンジで「エアー EX」投入か?前出の販売店関係者のコメントにもあるように、「スパーダ プレミアムライン」と「エアー」の関係見直しを求めるユーザーは少なくないようです。 2022年4月にステップワゴンが登場した際、多くのユーザーを惹きつけたのは、むしろ「エアー」のほうでした。 近年のミニバンにはめずらしいスッキリとしたデザインが特徴の「エアー」は、ライバルに対して明らかに際立っていました。 >>Mクラスミニバン御三家のデザインを見比べる しかし、実際にはプレミアム志向の「スパーダ」に対して「エアー」はベーシックモデル的な住み分けで選択できるオプションが限られており、充実した機能装備を求めるのであれば「スパーダ」を選ぶ必要がありました。 そんななか、2024年6月に登場した新型フリードには「エアー」とSUVルックの「クロスター」という2つのタイプが設定されました。 さらに、ステップワゴンにも通じるスッキリとしたデザインを持つ「エアー」には、上級グレードの「エアーEX」が設定されており、予約受注の段階ではこの「エアーEX」がもっとも人気が高いと言います。 このことから、ステップワゴンのマイナーチェンジ板にも「エアーEX」のようなグレードが追加される可能性は高く、もしそれが実現すれば、ステップワゴンのさらなる躍進につながることは間違いなさそうです。 <終わり> >>【267万円】売れてるミドルサイズミニバン「ノア」の最安グレード“ガソリンのX”はアリかナシか? 【トヨタ ノア】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら |
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