待ち望まれていた3代目「CX-5」の情報2012年2月、マツダの新世代技術である「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面採用した初のモデルとして、「CX-5」が誕生しました。 流麗なデザインと「人馬一体」の走りを兼ね備えたミドルクラスSUVであるCX-5は、発売当初から爆発的な売れ行きを見せ、新時代のマツダの姿を世に知らしめるものとなりました。 そして2017年、CX-5は初のフルモデルチェンジを迎えます。 先代の特長はそのままに、あらゆる部分でアップデートが図られたことで、2代目もまた堅調な売れ行きを記録しています。 一方、登場からおよそ7年が経過したこともあり、そろそろ次期モデルの登場が気になるころとなりました。 ただ、マツダから聞こえてくるのは2022年に発売された「CX-60」や、発売が迫る「CX-80」といった「ラージ商品群」に関する話題が中心で、次期CX-5についてはそのほとんどが不透明なままでした。 >>フォトギャラリーでCX-5やCX-60、ARATAを見る (次のページへ続く) >>マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも >>マツダ CX-5マイチェン 特別仕様車追加&グレード整理 価格改定も 【マツダ CX-5】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 次期CX-5は“マツダ製”ハイブリッドを搭載そんななか、ついに次期CX-5についての情報が明らかにされました。 マツダの毛籠勝弘社長は、5月10日におこなわれた2023年度の決算発表において、次期CX-5を「鋭意開発中」であることを明言し、さらに「排気エミッションと熱効率を同時に改善したSKYACTIVエンジンにマツダ製のハイブリッドを搭載する計画」とも述べました。 ここで注目したいのが、毛籠社長が「マツダ製のハイブリッド」と強調している点です。 マツダは2013年に発売したアクセラに対してハイブリッド車を設定していましたが、これはトヨタのハイブリッドシステム(THS、シリーズパラレル式でFFベース)を使ったものであり、「マツダ製のハイブリッド」と呼べるものではありませんでした。 >>フォトギャラリーでCX-5やCX-60、ARATAを見る これまでマツダが独自開発したものとしては、「CX-60」に搭載されているプラグインハイブリッドシステム(マツダ開発のパラレル式でFRベース)や、「MX-30 ロータリーEV」に搭載されているレンジエクステンダーEVシステム(マツダ開発のシリーズ式でFFベース)などがありますが、いわゆるハイブリッド車(ストロングハイブリッド)については、トヨタから技術提供を受けたものがほぼすべてです。 つまりCX-5には、マツダオリジナルのハイブリッドシステムが搭載されるということが、今回発表された大きなアップデートというわけです。 (次のページへ続く) 【マツダ MX-30】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >価格やスペックはこちら モーターがエンジンをアシストするタイプが濃厚決算発表で次期CX-5に触れられたのはごくわずかであり、現時点ではそれ以上の具体的な情報は皆無です。 ただ、毛籠社長のコメントにくわえ、現在マツダが置かれている状況を読み解いていくことで、おぼろげながらその姿を見ることができそうです。 たとえば、毛籠社長のコメントからは、「マツダ製のハイブリッド」があくまで内燃機関を中心に据えたものであることがうかがえます。 具体的に言えば、日産の「e-POWER」のようなエンジンは発電機としての役割に徹するような仕組みのハイブリッドシステム(シリーズ式)ではなく、トヨタの「THS」のような、電気モーターがエンジンをアシストするものになる可能性が高そうです。※THSは現在は「トヨタシリーズパラレルハイブリッド」と呼ばれる。 また、マツダとトヨタは2017年に「電気自動車技術の共同開発」を含む業務資本提携を発表しており、両社の関係はさらに強固なものとなっています。 >>フォトギャラリーでCX-5やCX-60、ARATAを見る (次のページへ続く) >>ロータリーで観音開きでPHEV! 自動車マニアも震える稀少メカが満載「MX-30」の実力を速報 【マツダ CX-60】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 現実的なのはトヨタ製ハイブリッドのマツダチューン一方、将来的にはBEVが主流となっていく可能性が高いことをふまえると、ハイブリッド車は、あくまで過渡期のものであるという指摘もあります。 電動化については各自動車メーカーでさまざまなロードマップがひかれていますが、このような状況下において、マツダが完全オリジナルのハイブリッドシステムの開発にリソースを投下するとは考えにくいのも事実です。 これらを総合すると、毛籠社長のいう「マツダ製のハイブリッド」とは、トヨタシリーズパラレルハイブリッドをベースにしつつ、エンジン部分および全体のチューニングをマツダが担うと考えるのが妥当ではないでしょうか。 もしこれが事実であるなら、「マツダ製のハイブリッド」とは「マツダが、マツダだけの力でゼロからつくりあげたハイブリッド」というわけではなさそうです。 ただ、トヨタシリーズパラレルハイブリッドは、言うまでもなく世界をリードしてきたものであり、そのノウハウが活きるのであればユーザーにとってはむしろメリットのほうが大きいと考えられます。 そのうえで、マツダの強みである「排気エミッションと熱効率を同時に改善したSKYACTIVエンジン」の魅力が加わると考えると、「マツダらしいハイブリッド」への期待が高まります。 >>フォトギャラリーでCX-5やCX-60、ARATAを見る (次のページへ続く) >>11年ぶりの復活。MX-30ロータリーEVはBEVとPHEVの良いとこ取り、マニア垂涎の特別仕様車も 【マツダ CX-60 PHEV】>価格やスペックはこちら 中国で公開されたコンセプトモデルと次期CX-5の関係一方、マツダは2024年4月に開催された北京モーターショー2024において、「アラタ」という電動SUVを世界初公開しています。 そのルックスから、これが次期CX-5のコンセプトモデルではないかとの声も聞こえてきますが、その可能性はあるのでしょうか? >>フォトギャラリーでCX-5やCX-60、ARATAを見る 結論から言えば、アラタは次期CX-5ではないようです。 アラタは、マツダの中国におけるパートナーである長安汽車のプラットフォームを活用したBEVおよびプラグインハイブリッド車であり、厳密には「マツダ製」のモデルではありません。 CX-5は、グローバルにおけるマツダの最重要モデルであり、その開発や生産をほかの自動車メーカーに委託することはまず考えられません。 ただ、アラタに見られる次世代の「魂動デザイン」のエッセンスが次期CX-5にも採用される可能性は高く、そういった意味では、アラタは次期CX-5のデザインを占うモデルと言えるかもしれません。 >>本当に硬い? CX-60の乗り心地、デビューから半年経ってユーザーはどう評価した? >>マツダの人気SUV「CXシリーズ」、それぞれの〇と×。“いま買い”はこれ! <終わり> <写真:マツダ> 終わり> |
GMT+9, 2025-6-22 03:18 , Processed in 0.052909 second(s), 18 queries .
Powered by Discuz! X3.5
© 2001-2025 BiteMe.jp .