自動車メーカーが本気で作り込む欧州キャンパーコロナ禍を契機にキャンピングカーの人気が高まっているのはご存知の通り。 駐車環境に制限がある日本では、ワンボックタイプのキャンピングカーの人気が高く、「ハイエース」や「キャラバン」ベースのキャンパーをはじめ、「ハイゼット」や「キャリイ」といった軽をベースとしたものもある。 これらはいずれも新車/中古車をベースに、後からキャンピングカーに仕立て上げたものがほとんどだ。 一方、欧米では従来よりキャンプや長期間に渡るバカンスの習慣が根付いており、キャンピングカーのバリエーションも多彩。トレーラータイプのキャンパーやバスをベースとしたもの。そして日本のようにバンをベースとしたものなどもある。 そしてここが重要なのだが、市場が成熟した彼の地では、メーカー自ら架装を行った本格キャンパーモデルが販売されており、しかもその歴史は長く、高い完成度を誇っているのだ。 >>フォトギャラリーで新型カリフォルニアの内外装を見る 技術開発力や資金力を背景にしたメーカー系キャンパーの仕上がりはやはり高水準。日本メーカーも真似してほしくなるレベルなのだ。 【トヨタ ハイエースバン】>価格やスペックはこちら >価格やスペックはこちら ベース車からして異なる国産とのレベルの差その代表格が今回紹介する「フォルクスワーゲン カリフォルニア」。5月に欧州で新型が発表されたばかりだが、一段と豪華さがレベルアップしている。 >>フォトギャラリーで新型カリフォルニアの内外装を見る 歴代モデルも含めるとカリフォルニアはこれまでに28万台以上製造されている。新型カリフォルニアのベースとなっているのは2022年にモデルチェンジした「T7 マルチバン」のロングバージョンで、欧州ではこの歴代“Tシリーズ”が名車として高い評価を得ているのはご存知の通りだ。 最新のパワートレイン、運転支援システム、インフォテインメントシステムを採用するなど、VWの看板モデルならではの基本性能に加えて、内装も徹底的に作り込まれており、キャンプファンならずともため息が出る仕上がりだ。 しかもラインアップは、「ビーチ」「ビーチツアー」「ビーチキャンパー」「コースト」「オーシャン」という具合に装備や仕様の異なるバリエーションが用意されており、想定される使用環境に合わせて選べるのも特徴となっている。 いずれのモデルもポップアップルーフを標準で装備し、ルーフ上で時間を過ごしたり、2名までが睡眠をとることが可能。ポップアップルーフは蚊の侵入を防ぐモスキートネット付きで、アウトドアの開放感を快適に味わえる。 【日産 キャラバン】>価格やスペックはこちら >価格やスペックはこちら デザイナーズ住宅もかくやの完成度の高さシートはグレードにより、運転席と助手席は後ろ向きに回転&高さ調整でき、停車時はリビングルームのようにくつろぐことが可能。 2列目以降のシートはベンチシートから個別シートに変更され、キャンプ時はもちろん、普段の移動における快適性が高められているところもポイントが高い。 コクピットは最近のフォルクスワーゲン乗用車のように、タッチパネルを採用したデジタル満載の次世代仕様となっている。 >>フォトギャラリーで新型カリフォルニアの内外装を見る 加えて、後部座席のピラーにはキャンピングカーとしての機能を操作できるタッチパネル式コントロールユニットが内蔵されている。インテリアのLED照明や背景照明は、このパネルを軽くダブルタップするだけで同時に消灯することが可能。45WのUSB-Cポートも随所に備わるなど、細かなアメニティもメーカー開発ならではの仕上がりだ。 他にもキッチンやスライド式の冷蔵庫、テーブル、収納、28リットルの真水タンク&シャワー、食器棚など、旅先での快適な生活を提供する装備が充実している。 ボディパネルにしてもチリの狭い上質な仕上げとなっているほか、斬新なツートンカラーも用意される。 国内で主流の軽キャンパー(200万円~400万円)や、ワンボックスやトラックベースのキャンパー(600万円~1000万円)がせいぜいビジネスホテル並の内装しか備えないなか、カリフォルニアはデザイナーズ住宅と見紛う程の内装水準となっているのだ。 【ダイハツ ハイゼットカーゴ】>価格やスペックはこちら >価格やスペックはこちら プラグインハイブリッド仕様もラインアップ現行マルチバンのプラットフォームは新世代「MQB-Evo」を採用。パワートレインはゴルフの上級バージョンと同じ2.0L直4ガソリンターボをフロントボンネットに搭載し、他にディーゼル、プラグインハイブリッドをラインナップする。 このように最新のプラットフォームやキャンピングカーならではの装備を備えており、その内容たるや国産バンベースのキャンピングカーではちょっと太刀打ちできない充実ぶりだ。 新型VWカリフォルニアの価格はまだ発表されていないが、ベースモデルの価格からして現地価格は日本円で1000万円を下回ることはないだろう。 円安の日本と海外の生活水準の差を見せつけられたよな気にもなるが、国産キャンパーには食指が伸びない富裕層向けに、日本でもそこそこの需要は見込めそうだ。近年は1000万円超えのSUVやミニバンは日本でも当たり前の存在になってきただけに、カリフォルニアの正規輸入にも期待がかかる。 >>フォトギャラリーで新型カリフォルニアの内外装を見る <終わり> >>新「ゴルフ」発売&「バズ」も日本発表へ。VW怒涛の新型モデルラッシュ×6台を解説【一部訂正あり】 >>先進装備満載の次期「ティグアン」は買い? 人気のハリアーやエクストレイルとコスパや装備を比較した! <写真:フォルクスワーゲン、トヨタ、日産、スズキ、ダイハツ> 終わり> |
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