一時期よりは納期が改善されてきているひと昔前までは、一般的な国産車の納期は1か月～せいぜい3か月程度でした。 それがいまでは、1か月程度で納車されるモデルのほうがめずらしくなっています。 長納期のモデルが増えた背景には、コロナ禍による生産の遅延や部品の不足はもちろん、グローバルモデルが増えたことで、世界中の市場と「取り合い」になってしまうといった事情があります。 一方、コロナ禍も落ち着きを見せてきた昨今では、納期も若干の改善が見られるようになりました。 では、年単位の「超長納期」が話題となっていた人気モデルたちの納期にも、いくらかの改善が見られるのでしょうか？ ＞＞フォトギャラリーで話題の人気モデルを見る 【レクサス LM】＞価格やスペックはこちら ＞価格やスペックはこちら トヨタ ランドクルーザー300近年、納期の長さが話題になったモデルと言えば、「トヨタ ランドクルーザー300」をおいてほかにはありません。 昨年から今年にかけて「ランドクルーザー250」と「ランドクルーザー70」も登場するなか、シリーズにおけるフラッグシップモデルの納期にもふたたび注目が集まっていますが、残念ながら、2024年4月現在もほとんどの販売店で受注を停止しているのが実情のようです。 販売店関係者によれば、ランドクルーザー300は近い将来に一部改良を控えており、現行モデルの生産枠はすでに完売しているといいます。 そのため、既存の受注にキャンセルがない限り、現行モデルを手に入れるのはまず不可能と見られます。 また、一部改良モデルが登場したとしても、大部分は主要市場である中東向けとなる可能性が高く、日本市場向けの割当台数が大幅に増える見込みはなさそうです。 ちなみに、ランドクルーザー300とプラットフォームを共有する「レクサス LX」についてもおおむね同様の状況となっているようです。 ＞＞フォトギャラリーで話題の人気モデルを見る 一方、2024年4月に発売されたランドクルーザー250は、日本市場向けに年間3万台近くの生産量を確保しているため、ランドクルーザー300と比べると比較的入手しやすいと見てよさそうです。 【トヨタ ランドクルーザー300】＞【クルクル動かせる！】360ビューはこちら ＞価格やスペックはこちら ＞価格やスペックはこちら トヨタ アルファード／ヴェルファイア高級ミニバンの代名詞的存在である「トヨタ アルファード」／「ヴェルファイア」も、2023年6月に発売された際には1年を超える「超長納期」が話題となったモデルです。 最近では街で見かける機会も増えるなど、需要がひと段落したようにも思えるアルファード／ヴェルファイアですが、販売店では依然として多くの引き合いがあるようです。 ただ、2024年4月現在、ほとんどの販売店がアルファード／ヴェルファイアの受注を停止しています。 ガソリン車の一部グレードなどでは若干の枠が残っているようですが、それらもほどなくして受注停止になると見られます。 また、サブスクリプションサービスの「KINTO」でもアルファード／ヴェルファイアの申込みは停止されています。 これには豊田自動織機の不正による生産停止の影響もありますが、やはり圧倒的な需要があるのが受注停止の最大の要因のようです。 一方、アルファード／ヴェルファイアを超える「超高級ミニバン」として華々しく登場した「レクサス LM」は、多くの販売店で問題なくオーダーができるようです。 ＞＞フォトギャラリーで話題の人気モデルを見る ただ、5月9日に発表されたより実用性の高い3列6人乗り仕様の「LM500h“バージョンL”」も、価格は1500万円と大幅に高く、アルヴェル購入ユーザーのリアルな比較検討テーブルにはのりにくいのが現状です。 【トヨタ アルファード】＞【クルクル動かせる！】360ビューはこちら ＞【クルクル動かせる！】360ビューはこちら スズキ ジムニーコロナ禍以前から「超長納期」が話題になっていたのが、2018年に登場した「スズキ ジムニー」です。 当初は2年を超える納期が提示されていましたが、発売からおよそ4年を経て、納期は多少の改善が見られるようです。 ある販売店担当者は、2024年4月現在のジムニーの納期について「AT車で1年～1年半、MT車で1年」と案内しているといいます。 もちろん、これでもかなりの長納期であることには変わりませんが、ジムニーが趣味性の高いモデルであることを考えると、気長に待つことのできるレベルと言えるかもしれません。 なお、ジムニーの5ドアモデルの日本導入も間近であると言われています。使い勝手の良い5ドアモデルが登場することにより、3ドアモデルに多くのキャンセルが発生する可能性もあり、今後の動向が注視されます。 ＞＞フォトギャラリーで話題の人気モデルを見る 【スズキ ジムニー】＞【クルクル動かせる！】360ビューはこちら ＞価格やスペックはこちら 今後納期は改善する？このほか、「日産 フェアレディZ」や「ホンダ シビック タイプR」も、依然として受注が制限されています。 ＞＞フォトギャラリーで話題の人気モデルを見る つまり、発売当初に「超長納期」が話題となったモデルのほとんどは、いまなおその状態が続いていると見てよさそうです。 昨今の情勢を見わたしても、残念ながらこれらのモデルの納期が近い将来に大きく改善することはなさそうです。 そのため、納期優先でクルマを探しているのであれば、こうしたモデルは避けたほうが賢明です。 そのうえで、もしこれらのモデルを新車で手に入れられる機会を得たならば、千載一遇のチャンスととらえ、すぐに決断するのがオススメです。 <終わり> 【日産 フェアレディZ】 ＞【クルクル動かせる！】360ビューはこちら ＞価格やスペックはこちら ＜写真：トヨタ、日産、ホンダ、レクサス、スズキ＞ |
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