アルヴェルが“今さら”意匠登録の謎2024年5月13日、特許庁は2件の意匠登録がおこなわれたことを公表しました。 特許庁によれば、これらの意匠登録が出願されたのは2023年11月30日のことであり、申請者はどちらも「トヨタ車体」、申請カテゴリーは「乗用自動車等」とされています。 ただ、この2件の意匠(デザイン)を見ると、それぞれ「アルファード」と「ヴェルファイア」に非常によく似ていることがわかります。 というより、アルファード/ヴェルファイアそのものです。 >>フォトギャラリーでスペーシャスラウンジの内外装を見る 言うまでもなく、アルファード/ヴェルファイアはすでに発売されているモデルです。通常、発売後に意匠登録がおこなわれることはありえません。この意匠登録はいったいなにを意味しているのでしょうか? >>アルヴェルの廉価グレード「G」は400万円台で来年登場? 装備なども予想! 【アルファード】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら プラグイン ハイブリッド車の可能性が低い理由アルファード/ヴェルファイアが発売されたのは2023年6月21日のことです。 どちらのモデルもガソリン車とハイブリッド車をラインナップしているという点は先代と共通している一方、新型における新たなアップデートとして、今後プラグインハイブリッド車が投入される予定であることも明らかにされました。 しかし、2024年5月現在、アルファード/ヴェルファイアともにプラグイン ハイブリッド車は設定されていません。 そうなると、今回意匠登録がおこなわれたデザインは、今後登場するとされるそれぞれのプラグインハイブリッド車であると予想することもできます。 実際、「ジャパン・モビリティ・ショー2023」に出展されたヴェルファイアのプラグインハイブリッド車を見ると、そのエクステリアデザインはガソリン車やハイブリッド車とほとんど変わりません。 ただ、大きな違いとして、プラグインハイブリッド車にはボディ右側に充電用のコネクタがあり、ボディ左側の給油口と合わせて両側面に「リッド(フタ)」が設けられています。 一方、意匠登録されたデザインにはそうしたものが見られません。 そうなると、今回明らかにされたものは、アルファード/ヴェルファイアのプラグインハイブリッド車である可能性は低いと考えられます。 >>フォトギャラリーでスペーシャスラウンジの内外装を見る >>アルファードにお手頃グレード、ヴェルファイアに最上級PHEV追加の噂。5~6月発売が濃厚 【ヴェルファイア】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 正体は4人乗りVIP仕様の「スペーシャスラウンジ」今回意匠登録されたデザインがアルファード/ヴェルファイアのプラグインハイブリッド車ではないとすると、ほかにはどのような可能性が考えられるのでしょうか? 結論から言えば、これは「ジャパン・モビリティ・ショー2023」で世界初公開されたヴェルファイア スペーシャスラウンジ コンセプトの市販版と、そのアルファード版であると見られます。 ヴェルファイア スペーシャスラウンジ コンセプトは、アルファード/ヴェルファイアの開発・製造を手掛けるトヨタ車体が提案する高級ミニバンです。 座り心地を追求したという専用のリヤシートを備えた4人乗り仕様とすることで、ベースモデルを大きくしのぐ広大な空間を確保しているほか、冷蔵庫なども装備されています。 >>フォトギャラリーでスペーシャスラウンジの内外装を見る また、前席との間にはパーテーションが備わるなどプライバシーの確保にも配慮されており、さまざまなVIPの送迎にも利用できる1台となっています。 一方、トヨタ車体の発表によれば、ヴェルファイア スペーシャスラウンジ コンセプトのボディサイズはベースモデルと変わらず、外見上の違いも皆無です。 つまり、もし仮に今回意匠登録されたデザインがアルファード/ヴェルファイアの「スペーシャスラウンジ」であるとするなら、一見しただけでは違いがわからないのも筋が通ります。 >>超人気モデルの納期「ウン年待ち」は今どうなってる? ランクル、アルヴェル、ジムニー最新事情 >>高級ミニバン「LM」が苦戦!? “大本命”6人乗り1500万円“バージョンL”が5月に登場か 「スペーシャスラウンジ」は2024年初夏にも登場か?一般的に、意匠登録が公開されたモデルは、公開日から数か月以内に発売されるケースが多いようです。 そこから逆算すると、2024年6月から7月ころに「スペーシャスラウンジ」が発売となる可能性が考えられます。 ただ、実際に発売となった場合に気になるのが、同じく4人乗り仕様の高級ミニバンである「レクサス LM」との競合です。 しかし、上でも述べたように、「スペーシャスラウンジは」ベースモデルとの外見上の差がないことが特徴のひとつであり、その点においてLMとは大きく異なります。 >>フォトギャラリーでスペーシャスラウンジの内外装を見る ある販売店関係者によれば、LMが敬遠される理由のひとつに「目立ちすぎる」というものがあるといい、そうしたユーザーはより「匿名性」の高いアルファード/ヴェルファイアを選ぶ傾向があるようです。 一方、これまでのアルファード/ヴェルファイアには4人乗り仕様が設定されていなかったため、「スペーシャスラウンジ」は、「匿名性」と快適性の双方を求めるユーザーのニーズを満たすものになると考えられます。 また、ベースがアルファード/ヴェルファイアである分、LMよりもリーズナブルな価格になる点も「スペーシャスラウンジ」の強みとなりそうです。 いずれにせよ、現時点では「スペーシャスラウンジ」の発売についての具体的な公式アナウンスはなく、今後の続報が待たれます。 <終わり> >>レクサスLM“3列6人乗り”ついに発売! 4人乗りと何が変わった? 1500万円でライバルは高級SUV 【レクサス LM】>価格やスペックはこちら <写真:トヨタ、レクサス> 終わり> |
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