ディーラー社員とメーカー社員が連携してコース開発過日、1泊2日のスケジュールでスバル「ソルテラ」を試乗した。ソルテラでのロングドライブについては以下記事を参照していただくとして、道中でスバル車オーナーのためのドライブアプリ「SUBAROAD(スバロード)」を利用した。 |ソルテラの試乗記はこちら| 「SUBAROAD」とは、ざっくり言ってしまえば「素敵な遠回りをするためのドライブアプリ」である。 仕事や用事などで車移動をする際は、なるべく直線的に、なるべく効率的に目的地まで到達するに限る。 だが「ドライブ」においては、必ずしも効率的であることが正義ではない。あちこちに寄り道したりするのも、実は旅の醍醐味であるからだ。 それに加えていわゆる車好きであれば、「大好きな自分の車のステアリングをなるべく長時間握っていたい、目的地にとっとと到着してしまってはつまらない!」という思いも抱いているかもしれない。 そしてスバル車ユーザーは一般的に「自分の車に“移動”以上の価値を求めている」というようなメンタリティを有している場合が多い。そこでスバルは「近道ではなく“面白い道”を案内するアプリ」として、SUBAROADを2021年12月にリリースしたのだ。 初期のSUBAROADに用意されていたいくつかのドライブコースは、スバルに勤務する人々が人力で開拓したものだった。だがコースの種類を全国規模に拡大するためには、東京または群馬のスバル本体に勤める人だけでやっていてはらちが明かない。 そのため最近は、全国各地のスバルディーラー社員とスバル社員が連携してコースを開発するようになった。そうして誕生したものの一つが、今回我々が行った「群馬コース」である。 >>この記事のフォトギャラリーはこちら |おすすめの記事| 【スバル ソルテラ】 “マシン1号”の指示に従って走るまずはドライブコースとBGMを選択し、群馬コースの出発地点である「道の駅 こもち」でSUBAROADをスタートさせる。 ちなみに初期のSUBAROADは「アップルカープレイ」非対応だったが、2024年2月26日から使えるようになった。 「ドライブバディ」と呼ばれるナビゲーターのAI男性に「マシン1号」という名前を付け(※ドライブバディの名前は自由に付けることができる)、筆者と編集Kはゴール地点である四万川ダム駐車場を目指し出発した。 直線的に行けば比較的とっとと到着してしまう四万川ダムではあるが、SUBAROADのマシン1号は途中で左に折れることを我々に指示する。 そして指示どおりに行ってみると、そこでは例えば渋川伊香保温泉街のシブい風情を横目で見ることになり、あるいは榛名山のワインディングロードを「秋名のハチロク」になった気分で(?)爽快に走り抜けることになる。 >>この記事のフォトギャラリーはこちら |おすすめの記事| 【トヨタ bZ4X】 解説付きの遠回り旅、けっこういいかもマシン1号は、途中途中のしかるべきポイントで「この先、左手に見えてくる◯◯には、実は×××という歴史があり――」的なガイダンスをしてくれる。 マシン1号がいなければ何気なく通り過ぎてしまう遺構なども、その歴史なり意味を知れば「へーっ!」と思い、感心するものだ。これはもうほとんど物知りなタモリさんを横に乗せてドライブするようなものであるため、なかなか良いのではないかと思った次第である。 最終的には、直線的なルートを選択した場合と比べて1.7倍ほどの時間をかけて、我々は四万川ダムおよび宿に到着した。マシン1号と(というかSUBAROADと)ともに過ごした時間ならびにドライブルートは、なかなか素敵なものであった。翌日の帰路はごく普通のカーナビが示すごく普通のルートを使ったのだが、その味気ないルートと比較してみると、SUBAROADが提示してくれたルートはかなりゴキゲンであったことがよくわかる。 SUBAROADは2024年3月の時点で全国19コースを展開しており(※石川コースは震災影響で公開停止中)、今後はさまざまなコンテンツとドライブを掛け合わせることで「スバルだからできるドライブ体験」を進化させていく計画であるとのこと。 現在スバル車に乗っている人に対しては、ぜひこのアプリをスマホにダウンロードしておくことをおすすめしたい。いや本当にSUBAROADのルート設定とガイド音声、けっこうイイですよ! >>この記事のフォトギャラリーはこちら <おわり> |おすすめの記事| |おすすめの記事| 【フィアット 500e】 |
GMT+9, 2025-6-24 19:19 , Processed in 0.124108 second(s), 18 queries .
Powered by Discuz! X3.5
© 2001-2025 BiteMe.jp .