主要な自動車メーカーの仲間入りを果たしたBYD2024年3月1日、中国の自動車メーカーであるBYDは記者会見をおこない、2025年と2026年に少なくとも1モデル以上のBEVを日本市場に投入する予定であることを明らかにしました。 2023年1月に日本市場進出を果たしたBYDは、現時点ではミドルクラスSUVの「ドルフィン」とコンパクトSUVの「ATTO3」を販売しています。 また、2024年半ばにはミドルクラスセダンの「シール」の発売が予定されており、ラインナップの拡充を進めています。 これほどまでにハイペースでBYDが新モデルを投入できるのは、BYDがすでに世界最大級のBEVメーカーに成長しているためにほかなりません。 自動車メーカーとしてのBYDが創業したのは2003年のことですが、バッテリーメーカーを母体にしているというメリットを活かし、早くから電動パワートレイン車の開発に注力してきました。 その一方で、コストパフォーマンスに優れるガソリン車の販売も行っており、2023年は中国で最も販売された自動車メーカーとなったほか、グローバルにおける販売台数も300万台を超え、世界の主要な自動車メーカーの仲間入りを果たしました。 そんなBYDが次に送り出すモデルはどんなものなのでしょうか? 中国で販売されているモデルから予想してみました。 >>フォトギャラリーでBYDの未導入モデルをチェックする (次のページへ) 【BYD ドルフィン】>価格やスペックはこちら >価格やスペックはこちら 「BYDの本気」の1台でイメージアップまず考えられるのが、BYDのプレミアムブランドである「仰望(ヤンワン)」の高級SUVである「U8」です。 全長5319mm×全幅2050mm×全高1930mmという超大型のボディを持つU8は、その巨体にもかかわらず、1200馬力もの最高出力によって0-100km/h加速は3.6秒というモンスターSUVです。 >>フォトギャラリーでBYDの未導入モデルをチェックする U8の最大の特徴は、インホイールモーターを採用していることで、それぞれのホイールを独自に制御できます。 そして、それを活かした「タンクターン(戦車のように、車の中心を軸に回転するように向きを変えること)」は、U8が参考出展された「ジャパン・モビリティ・ショー2023」でも来場者を大いに沸かせました。 また、最大渡河深度は1mと、「トヨタ ランドクルーザー」をしのぐうえ、その航続距離も1000kmと必要十分以上のレベルです。 U8の価格は109万8000元(約2330万円)と高額ですが、それに見合うだけの内外装とパフォーマンスを備えており、日本導入されれば少なからぬユーザーが注目することは間違いなさそうです。 なお、ヤンワンにはスーパースポーツカーの「U9」と、スポーツセダンの「U7」もラインナップされており、それらも非常に注目度の高いモデルとなっています。 (次のページへ) >衝撃のタンクターン! BYDの超高級SUV「U8」は日本での知名度アップに繋がるか【動画アリ】 >BYDが主力「ATTO3」改良型を発売。着々と進む日本定着作戦に中国4000年の底力を見た 【ランドクルーザー300】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら アルファードの最大のライバルとなる可能性も!「DENZA」ブランドから2022年8月に登場した「D9」も、日本のユーザーが強い関心を示しそうなモデルです。 というのも、そのルックスは「トヨタ アルファード」によく似ているからです。 >>フォトギャラリーでBYDの未導入モデルをチェックする ただ、そのボディサイズは全長5250mm×全幅1960mm×全高1920mmとアルファードよりもひとまわり大きく、また、パワートレインもBEVもしくはPHEVのみとなっています。 アルファードと同等以上とも言えるその豪華なインテリアには、15.6インチのセンタースクリーンをはじめとする最新鋭のデジタル装備にくわえ、マッサージ機能も備えたキャプテンシートや冷蔵庫まで備わっています。 また、さらにプレミアムな4人乗り仕様も登場しており、現地の高級ミニバンブームをけん引する1台となっています。 D9の現地価格は33万9800元(約720万円)~となっており、アルファードとほぼ同等です。 もしD9が日本に導入されれば、日本のミニバン界にいろいろな意味で炎上やら論争が沸き起こりそうな空気も否定できません。 (次のページへ) 【トヨタ アルファード】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 導入されれば軽自動車市場に激震!?一方、中国のBYDでは手の届きやすい価格帯のBEVも数多くラインナップされています。 そのなかでも、2023年4月に発表された「シーガル」は、真の意味で日本の自動車メーカーにとって大きな脅威となるモデルかもしれません。 シーガルは、全長3780mm×全幅1715mm×全高1540mmと、車幅が約20cm広いことを除けば、日本の軽自動車とそれほど変わらないコンパクトなBEVです。 >>フォトギャラリーでBYDの未導入モデルをチェックする しかし、その航続距離は最大で405kmにおよぶなど、「日産 サクラ」や「三菱 eKクロスEV」を大きく上回ります。 それでいて現地価格は6万9800元(約148万円)から8万5800元(約182万円)と、日本におけるガソリン車の軽自動車と同等の価格帯で販売されています。 もし、このシーガルがアンダー200万円クラスのモデルとして日本に導入されれば、日本の軽自動車市場に激震が走ることは間違いありません。 >>BYDの現在地。ランボ顔150万円EVでゲームチェンジなるか? もちろん、現在の日本におけるBYDのプレゼンスは決して高いとは言えません。また、中国車やBEVに対してネガティブなイメージを持っているユーザーが多いのも事実です。 しかし、シーガルにはそうした現状を打破してしまうほどの力があることは、知っておいたほうがよさそうです。 <終わり> 【日産 サクラ】 >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >価格やスペックはこちら <写真:BYD、トヨタ、日産、三菱> 終わり> |
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