「話題になっている=実際に売れる」ではない!?SNSなどによる後押しもあって、近年では新型車が登場する時にインターネット上で「お祭り騒ぎ」になることはめずらしくありません。 ただ、クルマのように高額なモノは、「インターネットで話題になっている=実際に売れる」とはならないのが実際のところです。 そこで今回は、登場時に話題になったけど、実際にはそれほど売れていないとされるモデルをピックアップしてみました。 >ポルシェとも肩を並べる!? 欧州車と比べて気づくクラウンスポーツPHEVのスゴさ その1|クラウンスポーツは話題豊富だが…2022年7月、トヨタ クラウンは4つのボディタイプを持つ新たなモデル群として生まれ変わりました。 日本を代表するモデルがドラスティックに変化したことに対して、多くのユーザーが驚き、そして賛否両論の声を上げました。 そのなかで、新型クラウンシリーズの中核を成す「クラウン クロスオーバー」は、発売直後から安定した販売台数を記録するなど、一定の成功を見せています。(写真37、38枚目をチェック) 一方、クラウンクロスオーバーの発売からおよそ1年遅れで登場した「クラウン スポーツ」(このページのトップ写真&7~11枚目をチェック)は、現時点では期待されるほどの成果を収めてはいないようです。 その名が示すとおり、新型クラウンシリーズのなかでは最もスポーツ志向のモデルであることや、4輪操舵システム(DRS)を備えていること、さらには、同時期に登場した「フェラーリ プロサングエ」に似ていることなど(写真46~48枚目をチェック)、さまざまな角度から話題になったクラウンスポーツはなぜそれほど売れていないのでしょうか? >>フォトギャラリーをチェックする 【クラウン クロスオーバー】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >価格やスペックはこちら 600~800万円の価格帯がネックにこの点について、トヨタ販売店関係者は次のように説明します。 「やはり、価格の面で躊躇されるお客様が多いように感じます。クラウン スポーツにはPHEVモデルとHEVモデルが用意されていますが、どちらも最上級グレードのみのモノグレード構成となっています。機能や装備のバランス、あるいは補助金などを考慮すれば決して割高とは言えないと思いますが、乗り出し価格が600万円~800万円ともなると、輸入車を含めてさまざまな選択肢が出てきてしまうのも事実です」 「さまざまな選択肢」の一例として、「レクサス NX」と比較検討するユーザーは少なくないようです。(このページのトップ&写真49、50枚目をチェック) どちらも一長一短はあるものの、同じ価格帯であるなら、プレミアムブランドかつ評価の安定しているNXを選ぶユーザーが多いのかもしれません。 >>フォトギャラリーをチェックする 【フェラーリ プロサングエ】>価格やスペックはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら その2| LMも売り切れ必至と言われたが…「トヨタ アルファード/ヴェルファイア」(写真39~45枚目をチェック)をしのぐ最高級ミニバンとして登場した「レクサス LM」(このページのトップ&12~31枚目をチェック)は、2000万円という圧倒的な価格や、48インチという世界最大級の車載モニターを備えていることなどから、発表直後からインターネット上では大いに話題となりました。 そのなかには、「基本構造がアルファード/ヴェルファイアと一緒なのに2000万円は高すぎる」といったネガティブな意見も見られましたが、その一方で「早々に受注停止となることは確実」という意見が大勢を占めていたように思います。 ただ、そうしたインターネット上の予想とは裏腹に、2024年2月現在、LMは受注を停止してはいません。 この点については、レクサスが、バックオーダーを増やすことで可能な限り受注停止を回避するという方針を採っていることも関係していると思われますが、LMに関しては、そもそもターゲットとする顧客の絶対数が少ないということが大きいと見られます。 また、やはりアルファード/ヴェルファイアに顧客が流れているという見解もあります。 しかし、LMとアルファード/ヴェルファイアを比較検討したうえでアルファード/ヴェルファイアを選ぶというよりも、そもそも、高級ミニバンを求めるユーザーの多くはアルファード/ヴェルファイアを求めているという側面が強いようです。 そういう意味では、良くも悪くもLMとアルファード/ヴェルファイアは別の存在として顧客からとらえられていると言えそうです。 >>フォトギャラリーをチェックする 【レクサス LM】>価格やスペックはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら その3|日本一売れている「N-BOX」も不調?少々意外かもしれませんが、2023年9月にフルモデルチェンジを果たした「ホンダ N-BOX」も、販売状況は決して好調とは言えないようです。(このページのトップ&写真32~36枚目をチェック) とはいえ、やはり「日本一売れているクルマ」の筆頭格であるだけあって、2024年1月の軽自動車販売台数ランキングでは堂々の1位に輝いています。 しかし、ホンダ販売店関係者からは「想定していたほどではない」との声が聞こえてきます。 その背景には、N-BOXならではの悩みがあるようです。 >>フォトギャラリーをチェックする 【ホンダ N-BOX】>価格やスペックはこちら >価格やスペックはこちら 理由はキープコンセプトと高すぎる期待そもそも、N-BOXをはじめとする軽自動車は、エンジンの排気量やボディサイズが厳格に規定されているため、その点でライバルに差を付けることは事実上不可能です。 また、デザインにおける自由度も乗用車ほど高くはありません。 そのなかで、歴代N-BOXは乗用車をしのぐほどの機能装備を搭載し、既存の軽自動車のイメージを刷新することで圧倒的な販売台数を記録してきました。 ただ、現時点で想定される機能装備は、先代N-BOXでほぼ搭載され尽くしてしまったのも事実です。 一方、すでに高い評価を得ているN-BOXに対して、コンセプトを大きく変えてしまうのも得策とは言えません。 こうした要因が重なり合った結果、新型N-BOXは先代と比べて「先代と比べて変わった感じがしないモデル」ととらえられてしまった部分があるようです。 また、昨今の原価高騰の影響もあるとはいえ、一部の機能装備がオプションとなってしまうなど、コストパフォーマンスが低下してしまったという指摘もあります。 もちろん、絶対数としてはいまでも日本の軽自動車市場をリードする存在であることは言うまでもありません。 それでもなお販売台数に課題が残るというのは、ある意味でN-BOXのものすごさを語るエピソードのひとつと言えるかもしれません。 >>フォトギャラリーをチェックする >航続距離は1200km以上!停電やアウトドアにも強いクラウンスポーツPHEV発売 価格は765万円 <終わり> <写真:トヨタ、レクサス、ホンダ、フェラーリ> 終わり> |
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