北米では2月20日に先行発売昨年8月にワールドプレミアされるや、国内クロカンファン注目の的となった新型「ランドクルーザー250」。 その最大の特徴は、豪華路線で進化してきた従来の「ランドクルーザー プラド」から一転、ランクルの原点である質実剛健さを取り戻したボクシーなデザインと、そのルックスに見合った高い走破性や機能が追求されていること。 そのランクル250が今年前半に予定される国内販売に先駆け、ひと足先にアメリカで2月20日に発売されたので、内外の情報をまとめつつ、国内モデルの仕様や価格を探ってみたい。 (次ページに続く)>動くなら早目&複数店チェック! 売り切れ確実ランクル250、購入希望者のとるべき作戦とは? 【ランドクルーザー250】>価格やスペックはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 北米でのスタート価格は840万円と高級車レベル!まず、気になるのが日本での販売価格だ。 何でも値上がりのご時世で、現行プラドは最廉価グレードだと367万6000円とランクルシリーズの中で最も安価で、クルマに割ける予算が縮小傾向のファンには実に助かる存在だ。 ちなみに、シリーズで2番目に安いのは同時にワールドプレミアされた「ランドクルーザー70」だが、こちらは480万円と100万円以上の価格差がある。 では、そんなプラドに取って代わるランクル250、海外では一体いくらで売られているのだろう。 このたび発表された米国の例(250が付かない“ランドクルーザー”というモデル名で販売される)を見ると、スタート価格は最廉価グレードが5万5950ドル(約840万円/1ドル150円換算)とアナウンスされており、何と国内における「ランドクルーザー300」の上級グレードと同じ水準だ。 ここまで聞くと「ランクル250は高嶺の花」と諦めてしまいそうだが、もう少し待ってほしい。 実は250の開発にあたって豊田章男社長(当時)は「より多くの人の生活を支えるライトデューティーモデルはお客様が求める本来の姿に戻す」と語ったといい、手に入れやすい価格設定であることも開発目標となっているのだ。 (次ページに続く)【ランドクルーザー70】>価格やスペックはこちら >【クルクル動かせる!】360ビューはこちら 日本向けはベーシックなエンジンだからこそ、国内仕様のパワートレーンはグローバルに設定される5機種のうち、最もベーシックな2.7L直4ガソリン(163PS/246Nm)と、2番目に手頃な2.8L直4ディーゼルターボ(204PS/500Nm)になったとも考えられる。 一方、米国仕様のパワートレーンは最上級の2.4L直4ガソリンターボ・ハイブリッド(330PS/630Nm)のみなので、この部分だけでもかなり価格が抑えられると期待できる。 ちなみに、トヨタのSUVでハイブリッドと純ガソリン車が設定される「ハリアー」では、同等のグレードだと価格は純ガソリン車の方が約15%安い。 先ほどの840万円を15%引きにすると714万円なので、パワートレーンの違いだけで、ここまでお安くなることが想像できる。 さらに注目したいのが、物価が低迷する日本においてトヨタの一部車種は国際比較の観点から「安過ぎ」とも思える価格設定になっていること。 例えば、日米でエンジンスペック含め、近い仕様となる「カローラクロス」のエントリーグレードは、米国で2万3860ドル(約358万円)なのに対し、国内では218万4000円と約39%も安く売られているのだ。 そこで最大級の期待を込め714万円からさらに39%を引いてみると435万円となり、現行プラドのフルモデルチェンジに伴う値上がり幅として妥当なラインに収まる(もちろん、ここまで安くはないと思われるが…)。 (次ページに続く)>改良版ハリアーは2024年夏に登場か。気になる変更内容を予測する! 【ハリアー】>【クルクル動かせる!】360ビューはこちら >価格やスペックはこちら 装備で満足感があるのは+6000ドルの標準グレードでは日本仕様の装備はどうなるのか。北米のラインアップを見ると、最廉価モデルの「1958グレード」(5万5950ドル)では、丸型LEDヘッドライト、TOYOTAヘリテージグリル、シートヒーター付きファブリックシート、6スピーカー、ブラインドスポットモニター、センター&リアデフロック、クロールコントロールなどが標準で備わる。 豪華さも機能面も十分な内容だが、唯一気になるのは、マルチメディアモニターが8インチと小さめとなることだ。 これに対して、ひとつ上の標準グレード「ランドクルーザー」(+6000ドル)では、角形LEDヘッドライト、ヒーター&ベンチレーション機能付きフロントシート、12.3インチ・マルチメディアモニター、10スピーカーサウンドシステムが標準で備わり、機能面では悪路走行時のホイールトラベル量を拡大するスタビライザーディスコネクト機能やマルチテレインセレクトなどが標準で備わるなど、一気に充実しして十分な内容になる。 さらにオプションで本革パワーシートやJBLの14スピーカープレミアムオーディオシステム、デジタルルームミラー、ヘッドアップディスプレイ、パワームーンルーフなどがセットとなる「プレミアムパッケージ」が用意されるという具合だ。 前のページの米国仕様との価格差の話に従って、仮にエンジンのグレードダウンで15%、日本向けの価格その他の設定で20%、計35%程度割安に見積もったとすると標準グレード=ランドクルーザーは約4万ドル、600万円前後になりそうだ。 日本仕様と北米仕様ではグレード構成や標準装備は若干異なるだろうが、グレードによる棲み分けは参考になる部分も多いだろう。 (次ページに続く)>カローラクロス一部改良。電動モジュール刷新&2.0Lエンジン採用、価格はやや値上がり 【カローラクロス】>価格やスペックはこちら >価格やスペックはこちら 発売記念グレード「ファーストエディション」とはちなみに北米では、発売記念の限定車「ファーストエディション」(+1万9000ドル)が設定される。こちらは「ランドクルーザー」をベースに、プレミアムパッケージの全装備と、レトロな丸型LEDライト、専用18インチアルミホイール、ルーフラック、ロックレール、フロントスキッドプレート、ドアパネルの「First Edition」ロゴを奢った仕様となる。 なお、日本仕様にも「ファーストエディション」が設定されることがアナウンス済みだが、北米の例を見ると、いわゆる“全部乗せモデル”であり、ハイエンド主義の人やいち早く新型車に乗りたい人向けのモデルと言えるだろう。 モニターの大きさの違いなど、上級モデルにはそれ相応に購買欲を誘う装備が追加されるが、これは世の常。 標準モデルでも十分な装備を備えるであろうことは北米仕様の例からも明らかなので、自分に本当に必要な装備を見極めてグレード選びに挑みたいところだ。 >日本の宝! 本格オフローダー「ランクル3兄弟」それぞれどんなユーザー向け? >ランクル250、レクサスGX、超人気の新型車を短納期で手に入れるには発売前に何をするべき? <終わり> <写真:トヨタ> 終わり> |
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