現行フリードは7年超えの長寿車。フルモデルチェンジは近い多くの車種が大型化しているなか、3列シートを設定しつつ、5ナンバーサイズを守っている貴重な存在のコンパクトミニバンが、「トヨタ シエンタ」と「ホンダ フリード」だ。 最大7人乗りを実現しつつ、全長4400×全幅1700mm以下という街中で扱いやすいボディサイズにまとまっており、ファミリー層にも使いやすいミニバンの筆頭に挙げられる。 シエンタが一昨年フルモデルチェンジし、ヨーロッパテイストの新しいデザインに生まれ変わったのに対し、フリードは2016年に登場した2代目モデルが現役を務めているのが現在の状況。 >>シエンタのカタログ情報はこちら そうした中、世間でまことしやかに囁かれているのが、フリードがまもなくフルモデルチェンジを果たすという情報だ。確かにデビューから約7年が経過していることを踏まえると、Xデーは近いだろう。 そこで今回は、新型フリードにまつわる噂を整理しつつ、現行型と次期型それぞれの「買い」のポイントを探ってみたい。 >>フリード(現行型)のカタログ情報はこちら 5ナンバーサイズのまま、よりシンプルなデザインにまず、新型フリードのエクステリアについては、5ナンバーサイズという基本のスタンスは変えず、シンプルさを強調した「ステップワゴン」などに通ずるデザインになるという見方が支配的だ。 ステップワゴンの場合は初代モデルに立ち返った原点回帰の意味合いもあったが、一方で、ホンダの近年のモデルは、シンプルさの中に個性を追求したエクステリアが多く、そうしたエッセンスが、次期フリードにも受け継がれる可能性は高そうだ。 >>ステップワゴン エアーの公式画像やカタログ情報はこちら パワートレーンについては、ハイブリッドシステムが最新のe:HEVにアップデートされるほか、リーズナブルな価格を維持するために純ガソリン仕様も残されるだろう。もっとも、国内専売車には多額の開発費を割けないメーカーの懐事情もあり、プラットフォームを始めとするクルマの根幹部分は現行型からキャリーオーバーされる可能性が高そうだ。 そうすると、ボディサイズは全長4265×全幅1695mmという現行型に近い寸法に落ち着くことになるだろう。 >>フリード(現行型)のカタログ情報はこちら 価格上昇は必至。現行型は大幅値引きと納期が魅力一方で装備は、全車速対応型のアダプティブクルーズコントロールが装備され、パーキングブレーキが電動式になるなど、新型にふさわしい進化を遂げることになりそうだ。 価格については、昨今のコスト高の影響を受けるかたちで、引き上げられることになりそうだ。売れ線グレードでハイブリッドが270万円程度、純ガソリンが230万円程度という現状の設定に対して、およそ20万円程の値上がりを覚悟したほうが良さそうだ。 一方、熟成極まった現行型は25~30万円程の値引きが可能との情報もあり、純ガソリンで200万円チョイ、ハイブリッドでも200万円台前半での購入も期待できそうだ。 >>フリードのグレード別の価格情報はこちら さらに、現行型はメーカーの公式サイトで1か月程度の納期と記載されており、昨今では相当早い部類に含まれる。こうした状況を踏まえると、登場後しばらくは値引きが期待できず、納期も長期化すると見込まれる新型ではなく、あえて現行型を選ぶという選択もアリだろう。 e:HEV 化で期待されるパワートレーンのアドバンテージ最後に、ライバルのシエンタと比較してみたい。この点、シエンタも売れ線グレードはハイブリッドが287万円、純ガソリンが252万円なので、同等グレードだと新型フリードとの価格の差はほとんどないと予想される。 室内の使い勝手については、新型フリードが格納式3列シートを採用してくれば、大きな違いはほぼなくなる(フリードのみ現行同様2列目がキャプテンシートとなる6人乗りを選べる可能性は残る)。 となると、普段使いに効いてくるのは、高速への合流などでの加速力だが、仮に新型フリードが「フィット e:HEV」と同じハイブリッドパワートレーンを採用する場合、1.5L直4エンジン(106ps/127Nm)にモーター(123ps/253Nm)が組み合わされる可能性が濃厚だ。 一方、シエンタは1.5L直3エンジン(91ps/120Nm)にモーター(80ps/141Nm)というパッケージなので、フリードの方が鋭い加速が期待できそうだ。 >>フリード(現行型)のカタログ情報はこちら 日産もコンパクトミニバンを開発中!?もうひとつ気になるのは、日産からも自慢のe-POWERを積んだ「ノート」ベースのコンパクトミニバンが登場するという噂で、こちらは2024年の後半に出てくる可能性が高いとされている。 >>シエンタvsフリードに日産が参戦? 2024年は「コンパクトミニバン3強時代」が到来か そうなると、コンパクトミニバン選びはますます悩ましくなるが、一方でより自分のライフスタイルや感性にあったモデルを選ぶことができるようになるはずだ。というわけで日産の動向にもアンテナを張りつつ、引き続きコンパクトミニバン市場に注目してほしい。 写真:ホンダ、トヨタ <終わり> |
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