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新型ディスカバリー・スポーツにアイスランドで試乗

2015-1-22 12:15| post: biteme| view: 841| コメント: 0|著者: 文:石井 昌道/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン

摘要: アイスランドでディスカバリー・スポーツに試乗 北緯64度。自分史上最北の地は、一体どれぐらい冷え込むのだろうかと、ちょっとばかり心配していたが、日中は-3~0度程度で身構えるほどの気温ではなかった。アイス ...

新型ディスカバリー・スポーツにアイスランドで試乗

アイスランドでディスカバリー・スポーツに試乗

北緯64度。自分史上最北の地は、一体どれぐらい冷え込むのだろうかと、ちょっとばかり心配していたが、日中は-3~0度程度で身構えるほどの気温ではなかった。アイスランドは暖流や熱帯性の大気団の影響で、案外と暖かいのだという。とはいえ、冬の日照時間は4時間しかなく、強風が吹き荒れているのが常なので体感温度はかなり低い。

新たにランドローバーのラインアップに加わることになったディスカバリー・スポーツの試乗コースは、ほとんどがカントリー・サイド。幹線道路は除雪されているが、多くは雪の上を走らせる。

ランドローバーのオフロード性能を再確認

-3~0度付近というのは、じつは路面がもっとも滑りやすい。もっと冷え込んだほうが雪が引き締まり、-20度にもなるとコンクリートぐらいのグリップになるが、-3度ぐらいに上がってくると溶けはじめ、水膜がタイヤと路面の間に入り込むことで滑りやすくなる。アイスランドは日本に比べれば湿度が低いため、極端に摩擦係数が低い路面には遭遇しなかったが、除雪されたアスファルトを走っているのに、カーブに差し掛かったらいきなり雪が路面に残っていて、しかも一部は一度溶けて氷ったと思われる氷路になったりと、変化に富んでいるのが厄介だった。さらに、強烈な横風が背高のSUVボディを叩き続け、乾いた雪を巻き上げてしばしば視界をホワイトアウトさせた。

そんな緊張を強いられる苛酷な状況の中、丸一日で300kmほど走らせたディスカバリー・スポーツは、驚くほどリラックスしてドライブできた。ランドローバーのオフロード性能の高さは十二分に承知していたつもりだが、今まで経験したことのないタフなコンディションだからこそ、その実力のほどを思い知らされたのだ。

ディスカバリーよりイヴォークに近い

ランドローバーはラインアップを整理して、ポートフォリオを再構築することにした。大きく分ければレンジローバーとディスカバリーとディフェンダーの3本柱。ランドローバー・ブランドで日常性の高いモデルはディスカバリーとディスカバリー・スポーツの2車種となる。ただし、この2車はハードウエア的には別物で、ディスカバリー・スポーツはコンパクトで実質的にはもうすぐ消滅するフリーランダーの後継であり、プラットフォームやパワートレーンはレンジローバー・イヴォークに近い。価格帯もディスカバリーが695~819万円なのに対してディスカバリー・スポーツは492~692万円でイヴォークの473~718万円と同等だ。

アルミボディや新素材でボディを軽量化

近年のランドローバーはボディの軽量化に余念がない。高価格帯のモデルのようにオールアルミとまではいかないが、ディスカバリー・スポーツもボンネットやルーフ、テールゲートなどはアルミで、高張力鋼鈑やボロンスチールをボディの20%に使うなどして、ボディサイズのわりには軽く仕上がっている。

コンパクトボディに5+2のシート配置

また、全長4.6m以下のなかで3列シートを実現したスペース効率の高さも特徴。3列目はエマージェンシー的な5+2だが、2列目はスライド式となっており、5人乗りとして使用すると、後席は足元の余裕がたっぷりとしている。新開発のインテグレーテッド・マルチリンク・リアサスペンションが、十分なシャシーパフォーマンスを発揮しながらコンパクトにまとめられていることで、スペース効率を支えているという。

その他、油圧式リバウンドストッパー、マグネライド・ダンパーなど、ダイナミクス性能と快適性を両立する技術が数多く採用されている。パワートレーンはイヴォークにも採用されている2.0L直噴エンジンに9速ATの組み合わせとなっている。ちなみに9速ATはフリーランダーの6速ATに比べて7.5kg軽いという。

極低速域でもスムーズなサスペンション

走りはじめてまず感心したのは、極低速域でも路面の凹凸を綺麗にいなすことだった。わずかな入力でもサスペンションがスムーズに動いているのだ。背高でそれなりに重量があるSUVをオンロードでも安定して走らせるには、ある程度の硬さが必要だが一秒間に500回のモニタリングを行い、50回減衰力を変化させるマグネライド・ダンパーが、じつに幅広く硬軟をカバーしている。

極低速域からスムーズにサスペンションが動きつつ、しかるべきダンピングが得られていることは、滑りやすい路面でしっかりとタイヤを押し付けていけることに繋がる。雪や氷でも想像以上のグリップ感が得られていたのは、この特性によるところが大きい。さすがはオフロード界の王者。ゆっくりと砂利道や泥濘地を進む時にもさぞ頼もしいことだろう。

マウンテン・セクションでも高い走破性を披露

クローズドコースのマウンテン・セクションは、激しいアップダウンやデコボコの路面、ギリギリの道幅でなおかつカントがきつい箇所など、かなりタフだったが、拍子抜けするほど楽に走破できてしまった。一見すると、勢いをつけなくては登れそうにない坂道を、ちょっと意地悪めにトロトロと進んでも、ほとんど雪を掻くこともなくスイスイといけてしまう。

サスペンションの伸び縮みもたっぷりとストローク感があって、車体の姿勢がフラット。なかなか体験することのない川渡りも試させてもらったが、見た目は派手なわりにはさしたる緊張感もなく、クリアできてしまった。

熟成が進んだ9速AT×ダウンサイジングターボ

幹線道路は、雪のなかにもかかわらず80~100km/h程度で流れていた。直線基調だが、ドライならばまったく速度を落とす必要がないぐらいの緩いカーブも多く、そこに雪が残っていることもあるので最初は慎重に走っていたが、路面状況がコロコロと変わっても頼もしいのでついペースは上がり気味になった。時には120km/h程度まで速度が高まったが、不安感がまったくない。とにかく、状況変化への対応能力が凄まじく高いのだ。

欧州車では高効率ガソリン・エンジンのスタンダードにもなってきているダウンサイジング直噴ターボだが、なかでもランドローバーのそれは活発な印象がある。なおかつ9速と多段なので力感は一際高い。イヴォークでの経験では、初期のモデルはまだ多段を使いこなしていない印象があったが、2015年モデルではスムーズで自然な感覚になった。ディスカバリー・スポーツも、悪路での扱いやすさとオンロードでの程よいスポーティ感のバランスが良く、完成度が高まっていることを実感。レンジローバーのV6やV8のような味わい深さはないかもしれないが、性能的には不満はない。

ランドローバーのなかではイヴォークと並んでリーズナブルな価格帯のディスカバリー・スポーツだが、期待通りのオフロード性能を持っているのは確か。様々な状況に幅広く対応する能力が高いので、普段使いでも快適で頼もしい相棒となってくれることだろう。SUVはセダンやハッチバックにかわる乗用車のメインストリームになりつつあるが、その中でも強い個性がありながら、身近な一台として、多くの人の選択肢になりうる存在だ。

スペック

【 ランドローバー ディスカバリー・スポーツ HSE 】
全長×全幅×全高=4589mm×2173mm×1724mm ※ドアミラー含む
ホイールベース=2741mm
車両重量=1744kg
駆動方式=4WD
エンジン=2.0L直列4気筒DOHC 直噴ターボ
最高出力=177kW(240ps)/5800rpm
最大トルク=340Nm(34.7kg-m)/1750rpm
トランスミッション=9速AT
0-100km/h加速=8.2秒
タイヤサイズ=19インチ
価格=582万円
発売日=2015年春予定


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