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ミラージュ1.2L試乗、実直マジメな実用車

2015-1-30 12:00| post: biteme| view: 244| コメント: 0|著者: 文:サトー タケシ/写真:中野 英幸

摘要: 要望に応える改良を実施 2012年に登場した三菱ミラージュがマイナーチェンジを受けると同時に、1.2Lエンジン搭載モデルを追加した。同社商品戦略本部 商品企画部の大久保 直行主任によれば、デビューしてからの2年間 ...

ミラージュ1.2L試乗、実直マジメな実用車

要望に応える改良を実施

2012年に登場した三菱ミラージュがマイナーチェンジを受けると同時に、1.2Lエンジン搭載モデルを追加した。

同社商品戦略本部 商品企画部の大久保 直行主任によれば、デビューしてからの2年間でユーザーからは大きく4つの要望が寄せられたという。今回のマイチェンにあたり、それぞれの要望に対して三菱自動車は改善策を用意した。

(1)低燃費は維持しつつ、ゆとりのある動力性能が欲しい。
→従来の1.0Lエンジンに加えて1.2Lエンジンを追加投入
(2)外観デザインにもう少し特徴があった方が良い。
→サイドターンランプ付きドアミラーと可倒式ショートアンテナの採用。1.2Lモデルは、フォグランプと15インチアルミホイールでスポーティさを演出
(3)収納スペースがもう少し欲しい。
→運転席にアンダートレーを設置
(4)内装デザインがやや物足りない。
→ステアリングホイールを本革巻としたほか、シフトパネルとパワーウインドウスイッチパネルをピアノブラック調に加飾

では、こうした改良がどのような効果を生んだのか。新型車試乗会で、1.2Lエンジンを搭載した三菱ミラージュ1.2Gに試乗した。ちなみに1.2Lモデルのグレードは、この1.2Gのみとなる。

会場にはマイチェン前の1.0Lモデルも並べられていた。並べて比べれば確かに新型のほうが上質に感じられる。けれども、ものすごく個性的だったりハッとしたりするような美しさがあるデザインではない。

力強く、頼りがいのあるエンジン

乗り込んでみると、エクステリアと同様にインテリアも改良されていることがわかる。ただし、たとえばこれまでなかったETC機器の設置場所が用意されるなど、ようやくライバルと同等になったという感も拭えない。厳しく言えば、やっとスタートラインに立つことができた。

というパッとしない印象は、1.2Lエンジンを始動して5分、10分と走るにつれて、次第に好転していく。信号待ちから力強くボディを押し出してくれるこのエンジンは、なかなか頼りがいがある。低回転域でのピックアップもよく、回転を上げるにつれてナチュラルにパワーが盛り上がる。

スペックを見ると、1.2Lエンジンの最高出力は78ps/6000rpm、最大トルクは100Nm/4000rpm。1.0Lエンジンがそれぞれ69ps/6000rpm、86Nm/5000rpmであるから、スペック上でも1.2Lエンジンが低回転域から豊かなトルクを発生していることがわかる。

遮音性には改善の余地あり

ちなみに1.2Lエンジンは1.0Lエンジンのロングストローク版であり、部品の9割を共用するという。アイドリングストップ機構を備えることと、トランスミッションにCVTを組み合わせることも共通している。

アイドリングストップ機構が作動する具合、すなわちエンジン停止状態から再始動への素早さ、静かさ、振動の有無などに関しては、このクラスとしては標準的で、合格点を与えてもいいだろう。

ひとつ気になったのは、80km/h以上の速度域でエンジン音が耳につくことだ。気に障る音質ではないけれど、ボリュームは大きい。原因はエンジン本体だけでなく、ボディの遮音性にもあるように感じた。

素直な操縦性、乗り心地もまずまず

操縦性もエンジンのフィーリングと同じく、素直でクセのないものだ。ちゃきちゃきスポーティに曲がるというわけではないけれど、ハンドル操作に対して遅れることなく、正確にノーズが向きを変える。

ハンドルの手応えもしっかりしたもので、タイヤが置かれている状況(どの方向を向いていて、どんな路面と接しているのか)を正しく伝えてくれる。この手応えがしっかりしているから、安っぽさは感じない。

乗り心地はいい。特にこのクラスのコンパクトカーの場合、前席の乗り心地はまずまずでも、後席がドッタンバッタンするケースが多い。そこで編集部のスタッフにハンドルを委ね、後席の乗り心地を試してみたけれど、満足できるものだった。

オプションにも無い予防安全装備

乗り心地だけでなく、スペース的にも余裕があるから後席でくつろぐことができる。たとえば全長3995mmのトヨタ・アクアの室内高は1175mm。一方、全長3710mmに過ぎないミラージュの室内高は1220mmと45mmも余裕がある。乗り心地のよさとスペース的な余裕から、このミラージュはファーストカーとしても使えるはずだ。

ただし、他社の同クラスのライバルと比較して気になるのが、予防安全装備が充実していないことだ。いや、他社と比較しなくても、三菱eKワゴン/eKカスタム/eKスペースには低車速域衝突被害軽減ブレーキシステムと誤発進抑制機能が用意されるようになった。一方、普通車であるミラージュにはオプションでも用意されていないのは、ユーザーの身になるとちょっとした違和感がある。

難しい立場にあるモデルではあるが……。

見て、乗って、座って感じた三菱ミラージュの総合的な印象は、まじめに作られた実用車、というものだ。エンジンにも操縦性にもクセがなくて、扱いやすい。後席や荷室の広さを確保したパッケージングにも文句はない。文句はないけれど、一方でミラージュにしかない魅力に欠けるのは事実だ。同じセグメントには、たくさんのライバルが並ぶ。この中から、ミラージュを選ぶ決め手がない。

たとえて言えば、こんな感じだ。実際に付き合ってみたら、誠実な男性だとわかる。けれども付き合うに至るには、最初のデートが必要。最初のデートに持ち込むには、ハンサムだとか、リッチだとか、安心だとか、会話が面白いとか、何かしらの“ひき”が必要だろう。

ミラージュも実際に乗れば実直なモデルであるけれど、デザインにも操縦性にも安全装備にも、抜きん出たところがない。抜きん出たものがラリーアート仕様などのホットバージョンなのか、お洒落インテリア仕様なのかはわからないけれど、ライバルの中に埋もれない工夫が必要だと感じた。せっかく実直に作っているのだから、もったいない。

ミラージュは東南アジアをはじめとして、3ケタを軽く超す国に向けて作られるから、必ずしも日本市場にぴったりの仕様にするのは難しいかもしれない。一方で日本市場では軽自動車が充実している。なかなか難しい立場にあるモデルであることは間違いない。

スペック

【 1.2G 】
全長×全幅×全高=3710mm×1665mm×1505mm
ホイールベース=2450mm
車両重量=890kg
駆動方式=FF
エンジン=1.2L 直列3気筒 DOHC
最高出力=57kW(78ps)/6000rpm
最大トルク=100Nm(10.2kg-m)/4000rpm
トランスミッション=CVT
タイヤサイズ=175/55R15
JC08モード燃費=25.0km/L
車両本体価格=144万5040円


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