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新型BMW X6、デザイン以上に魅せる走りの実力

2014-11-14 13:40| post: biteme| view: 978| コメント: 0|著者: 文:金子 浩久/写真:BMWジャパン

摘要: 2008年、コンセプトと対面した際の印象は……。 今でも、よく憶えている。2008年1月のデトロイト自動車ショーのBMWブースで対面したコンセプトカーは悪い冗談にしか思えなかった。のちにX6として市販化されることに ...

新型BMW X6、デザイン以上に魅せる走りの実力

2008年、コンセプトと対面した際の印象は……。

今でも、よく憶えている。2008年1月のデトロイト自動車ショーのBMWブースで対面したコンセプトカーは悪い冗談にしか思えなかった。

のちにX6として市販化されることになるそのコンセプトカーは、大胆にもリアウインドを強く寝かせたファストバックスタイルのSUVだったのだ。X5と変わらない大きさのフルサイズSUVなのに、わざわざファストバックスタイルにして、後席と荷室の空間を狭めている。

その理由がまったく理解できなかった。SUVの本来の目的は、複数の仲間と何日間分もの大量の荷物を積んでフィールドの奥深くに入り込むためのクルマであるわけだから、ボディサイズは可能な限り縮めながら、車内空間は極力大きく取られなければならない。

 

それなのに、このコンセプトカーはいったい何を考えているのだろうか? その時は、このクルマがSUVの原理原則からなぜ外れているのかに理解が及ばなかった。

登場以来、世界で26万台を出荷

しかし、時代は移り変わった。もはや、本格SUVといえどもフィールドに乗り出す人ばかりがオーナーになるわけではないのである。ダイバーズウオッチを着用している人が全員海に潜るわけではないのと同じように、一度もフィールドに出掛けないSUVオーナーだって珍しくはない。

ちなみに、筆者はダイバーだが、ダイバーズウオッチをして潜るダイバーは今や世界でもほとんど見掛けなくなった。高性能なウオッチ型ダイブコンピューターを着用して潜っているのがスタンダードになったからだ。

だから、今ではダイバーズウオッチというのは、デザインのいちバリエーションとしての存在価値しかない。様式美のようなもの。存在意義が変容したのである。

その伝でいけば、BMWは世の中の変化を捉えるのが非常に早く、かつ巧みだったと言えるだろう。X6は2008年に登場以来、世界で実に26万台も売り上げたのである。

先代モデルを踏襲したデザイン

「あなたのおっしゃる通り、最初はドイツや日本のような、“外見は控え目を良し”とするマーケットからはまったく反応がありませんでした。最初に賞賛の声をあげてくれたのは、イタリア、ロシア、中近東の国々です。ドイツや日本とは対照的に、クルマはまず外見から評価され、選ばれる傾向の強いマーケットです」。

BMWのデザイナーであるヤセック・フローリッシュ氏はX6を発売した当初のマーケット事情を教えてくれた。我々は、アメリカ・サウスカロライナ州スパータンバーグのホテルに滞在し、新型X6のテストドライブを明日に控えていた。

フローリッシュ氏の説明で大いに合点が行った。イタリア人とロシア人と中近東の人々は、SUVに悪路走破性を求める前に、まず派手なルックスを求めていたのである。内容も大事だけれども、カッコも同じぐらいに大切だと求めるのは理解できるではないか。

X6がカッコだけではないことが知られるようになると、アメリカと中国でも売れ始めた。日本でも、絶対数こそ多くはないが、X6は指名買いされることが少なくないという。それもそうだろう。高級高性能SUVはいまや一大カテゴリーに成長したが、X6よりも個性的なルックスを持つSUVは未だに現れていないからだ。

だからなのだろう。フルモデルチェンジされたX6のエクステリアデザインは先代モデルのそれを踏襲している。誰が見てもX6だとわかる。成功したモデルの常道だ。

世界で最も生産台数の多いBMW工場

スパータンバーグには、X6が生産されているBMWの工場がある。他にも、X3、X4、X5も造られている、Xモデル(X1を除く)専用工場だ。今年2014年は工場の操業が開始されてから20周年を迎える記念すべき年。

「スパータンバーグ工場には16億ドルが追加投資されて、現在の年間30万台という生産台数を45万台に引き上げる予定です」(プロジェクトマネージャーのピーター・ウォルフ氏)

BMWがアメリカ南部に工場を建ててアメリカ向けの318iを製造し始めて、もう20年も経った。その後、Z3ロードスターを生産し、X5の製造に着手する。順調に生産台数を伸ばし、計画が予定通りに進むと、世界で最も生産台数の多いBMW工場となった。

   

かつて、フォルクスワーゲンがアメリカに進出し、初代ゴルフを「ラビット」の名の下に現地生産したが、成功を収めることはできなかった。それを考えると、スパータンバーグ工場は、ドイツの自動車メーカーによるアメリカ進出の大きな成功例のひとつに数えることができるだろう。

建設中の新造ラインでは、より大型の「X7」が造られることになっているから、スパータンバーグ工場の存在感はますます大きくなっていく。

4.4リッターV8ターボの実力を試す

工場見学後に試乗したX6は、X6 xDrive 50i。4.4リッターV型8気筒ツインターボチャージドガソリンエンジンで4輪を駆動する。エンジンパワーは、最高出力450馬力、最大トルク66.3kgm。先代モデルから約10%向上している。それによって、性能も0-100km/h加速が0.6秒向上して4.8秒で達する。燃費(NEDC測定値)も約20%向上している。

スパータンバーグ工場周辺のカントリーロードに走り出して最初に感じたのはビッグパワーではなくて、それを御しているシャシーとサスペンションの巧みさだった。フラットな姿勢を保ちつつ、ビッグパワーと軽くはない巨体をうまくバランスさせている。

その潜在能力は一般道だけではわからないので、BMWのパフォーマンスセンター内にあるテストコースで走らせたところ、スポーツカー顔負けのハードコーナリングをこなしても音を上げることがなかった。SUV(BMWはSAVと呼ぶが)なのに、オンロードをスポーツカーのように走るX6は決してカタチだけのクルマではないことがわかった。

X6らしさはそのままに進化

また、巡航速度60~70km/hぐらいで典型的なアメリカの田舎道を流した時に感じた穏やかな乗り心地にはリラックスできた。アメリカで造られている良い影響なのだろうか。いずれにしても、今まで日本で乗る分には感じなかった美点だ。

ポルシェ・カイエンやレンジローバー・スポーツなどのライバルたちと異なるのは、オフロード走行用の副変速機を備えていないことだ。悪路走破性は落ちるが、その一方で大幅な軽量化が図れるメリットがある。

普通のSUVでは満足できない、個性的なカタチとオンロードでの高い走行性能の組み合わせがX6の身上だ。モデルチェンジを経てもそれは変わることなく進化していた。

主要スペック

【 X6 xDrive 50i 】
全長×全幅×全高=4909mm×1989mm×1702mm
ホイールベース=2933mm
車両重量=2170kg
駆動方式=4WD
エンジン=4.4L V型8気筒 DOHC直噴ターボ
最高出力=330kW(450ps)/5500-6000rpm
最大トルク=650Nm/2000-4500rpm
トランスミッション=8速AT
※欧州参考値


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